さあ貴様ら!今月も戦闘民族サイヤ人の王子であるベジータ様が、Apple Arcadeを遊び尽くすぞ!
今回は「Vampire Survivors +」をプレイしてやろう。1~2年ほど前に話題になったインディーズゲームが、ついにApple Arcadeに登場したらしい。限界突破×サバイバーしてやるぞ!
ここはナメック星か? いや、ユンザビット高地か…? 辺鄙なところに放り出しやがって…!
ストーリーやチュートリアルなどはなく、とりあえずキャラとステージを選択してスタートだ! 訳もわからず、たった1人ナメック星のような荒野に放り出される。地球にたどり着いた神の野郎や、ピッコロにさらわれた悟飯もこんな気持ちだったのかもしれんな。
ゲームが始まると、すぐに数匹のコウモリがジワジワと近づいてきやがった。これといった攻撃はしてこないが、触れるとダメージを喰らうぞ。
こちらができる操作は、広大なフィールドを上下左右に動き回るのみ。攻撃は自動で繰り出される。最初に使えるのは、前方向に打ち出される鞭だ。ヴァンパイアハンターの武器と言えば鞭だからな!
だが調子に乗るなよ! 攻撃は一定の間隔で行われるから、闇雲に突っ込んでいてはすぐにやられてしまうぞ。
大量に湧く敵、敵、敵…。メタルクウラの絶望感を思い出すぜ…!
敵を倒すとブルーの宝石を落とすことがある。こいつを一定数取ることでレベルアップだ! 能力のアップか、新しい武器か、今ある武器のパワーアップか、選択が悩ましいところだぜ。
しかし、パワーアップに浮かれているヒマはない。すぐに敵の数も倍増していくから気をつけろ! 1匹1匹の戦闘力は大したことがないが、とにかく数が多い! さっさと宝石を集めたいところだが、大量の敵が湧いてきて自由な移動すらままならん…。
初回プレイでは数に押し切られ、わずか10分ほどでゲームオーバー…。この絶望感…メタルクウラを思い出すぜ…。
ザコばかり相手していても仕方ない! このオレ様に相応しい相手がいるんだろうな?
しかし、ゲームオーバーになっても、特定の条件を満たすことで使えるキャラクターが増えていくぞ。序盤から使える奴で、このオレがオススメするのは、進行方向に素早くナイフを連射できるジェンナーロだ!
ただでさえ雑魚どもの処理が大変な中、ほかの奴らとは様子が違う、やたらと固い敵が出てくることがある。エリート戦士といったところか。無視しても構わんが、倒せば高確率で宝箱を落とすぞ!
宝箱を開けば、大量のコインが獲得できるだけでなく、ランダムに1つの能力がパワーアップされる。しかも、たまに当たる超ラッキー宝箱では5つの能力が一気にパワーアップ! 喜ぶがいい!
効率のいいレベルアップを繰り返し、無双状態に入ったときの爽快感は半端ないぞ! もはや、どれが敵で自分がどこにいるかもわからんような中、すべてを溶かすようにぶっ倒しながら突き進め! アクションRPGかと思ったが、プレイ感は弾幕シューティングに近いかもしれんな。
気を抜けない戦闘の連続…。オレ様の「たった1人の決戦」は終わらんぞ!
何とか30分ほど猛攻を耐え抜くも、結局とんでもない戦闘力をもった死神のような奴がやってきてGAME OVER…。戦いを求め続け、最期はフリーザに滅ぼされたオレたちサイヤ人のようだ…。
非常にシンプルなルールと操作性だが、次から次に押し寄せる敵のせいで気を抜くタイミングがない。1ステージをクリアするのに必要な時間が約30分というのは、なかなかハードなゲームと言えよう。
だが、敵を圧倒できる爽快感は素晴らしく、やられてもすぐに違う戦い方を試したくなってくる。気づけば1~2時間があっという間だ。話題になるのも納得のゲームだな! たった1人で戦い続けるのも、このオレにピッタリだぜ。
それにしても、弧を描いて飛ぶ斧、ブーメランのように戻ってくる十字架、範囲攻撃の聖水に、ロウソクを壊すことで出てくるアイテム…。ノリのいいゴシックホラーなBGMもそうだが、まるでKONAMIが作ったようなゲームだな!
著者プロフィール
R藤本
吉本興業所属のピン芸人。1981年3月16日生まれ、福岡県出身。好きなものはドラゴンボール、海(スキューバダイビング)、動物(特にセキセイインコ)、ボードゲーム(海外のものに詳しい)。苦手なものはスポーツ全般、絶叫マシーン、生牡蠣。