スティック型SSDとは。コンパクトなのに大容量で高速なのがウリ!
手軽なストレージデバイスといえば、USBフラッシュメモリを思い浮かべる人も多いはず。ただ、手軽にデータを持ち運べる反面、大量の写真や大容量の動画をコピーしようとすると、転送速度の遅さが気になることもあるでしょう。そこで、注目したいのが「スティック型SSD」です。
スティック型SSDは、見た目こそ一般的なUSBフラッシュメモリとそっくりですが、SSDらしく高速で大容量。しかもケーブルレスかつ小型なうえ、圧倒的な転送速度を誇ります。
最近はパソコンやタブレットではもちろん、スマホでも大容量データを扱うことが増えています。そんな中、スティック型SSDはモバイルストレージの新定番となっているのです。
「SSPQ-USC」のスペックと特徴は? 大容量、タフさ、対応デバイスの多さがグッド!
今回レビューするアイ・オー・データ機器の「SSPQ-USC」は、USB-AとUSB-Cの両コネクタを搭載したスティック型SSD。そのマルチな性能を活かし、複数デバイス間でのデータ共有に役立ちます。
IODATA スティックSSD 1TB USB-A Type-C 両対応 USB10Gbps USB 3.2 Gen 2対応 読込1000MB/s 【iPhone/iPad/…
インターフェイスは最大10GbpsのUSB 3.2 Gen 2対応で、動画やRAW写真など、大きなデータでも短時間でコピーが可能。また、容量は500GB、1TB、2TBの3種類をラインアップしており、Macのバックアップ先としても問題なく使えます。
さらに、衝撃に強く温度変化にもタフ。両端のコネクタはキャップで保護されているので、持ち運びの際も安心です。




「SSPQ-USC」の転送速度を検証! フラッシュメモリやAirDropと比較する
では、データ転送速度はいかほどか、実際に検証してみました。使用したデータは、iPhone 17 Proで撮影した約16分の4K画質のビデオ。HEVC形式で、ファイルサイズは容量は6.35GBです。
まず、USB 3.2 Gen1(5Gbps)対応のUSBフラッシュメモリにコピーしたところ、転送にかかった時間は約685秒(11分25秒)でした。
一方、SSPQ-USCのUSB-Cポート経由では、わずか約12秒でコピーが完了。単純計算すると転送速度は約562MB/秒で、公称値の900MB/秒には届かないものの、十分に納得できる速度です。
さらに、同じデータをAirDropで別のiPhoneに転送した場合、約185秒(3分5秒)かかりました。つまり、SSPQ-USCはAirDropよりも圧倒的に速いという結果です。

また、長時間の書き込みを続けても速度の落ち込みや認識エラーはなく、動作は安定していました。発熱についても、使用中に本体がほんのり温かくなる程度。手で持っていて不快に感じるほどではありません。
携帯性の高いスティック型という特性を考えると、発熱や安定性の面でも十分安心して使えると感じました。

複数デバイスを使う人や、動画をよく撮る人に試してほしい!
容量の小さな書類なら従来のUSBフラッシュメモリでも十分ですが、大量の写真やビデオを扱う場合、容量不足や転送速度の遅さがネックになります。その点、SSPQ-USCなら最大2TBの容量を選べ、データ転送速度もUSBフラッシュメモリとは段違い。USB-AとUSB-Cの両方に対応しているため、複数のデバイスを横断して使えるのも魅力です。
「USBフラッシュメモリだと転送に時間がかかる」「データ量が増えてきた」という人は、スティック型SSDに乗り換えると作業効率が一気に上がるはず。SSDの高速性とUSBメモリの手軽さを両立したSSPQ-USCシリーズで、モバイルワークやクリエイティブライフを向上させてみてはいかがでしょう。

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