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極小SSD「SSPJ-UTC」レビュー。iPhoneの「Blackmagic Camera」との相性は最強! コンパクトだから撮影時も邪魔にならない!

著者: 松山茂

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極小SSD「SSPJ-UTC」レビュー。iPhoneの「Blackmagic Camera」との相性は最強! コンパクトだから撮影時も邪魔にならない!

重量わずか4g! 極小SSD「SSPJ-UTC」とは?

今回レビューする「SSPJ-UTC」は、iPhoneのUSB-Cポートに直接挿して使える超小型SSDです。

重量はわずか4グラム程度しかなく、ケーブル不要。iPhoneに直接挿すだけで使えるシンプルさが魅力のアイテムです。

一見するとSSDには見えないほどコンパクトな形状です。約23ミリ×14ミリの長方形で、厚さは8.5ミリしかありません。
一見するとSSDには見えないほどコンパクトな形状です。約23ミリ×14ミリの長方形で、厚さは8.5ミリしかありません。

また、本体のコネクタ部分がやや長めに設計されているので、iPhoneにケースを装着したままでも接続できるのも地味にうれしいポイント。USB 3.2 Gen 1(5Gbps)に対応しており、日常のバックアップから高画質動画の保存まで快適に使えます。

もちろんiPhoneだけでなく、MacやiPadにも対応しているため、iPhoneで撮影したあと、SSPJ-UTCをMacやiPadに差し替えれば、スムースに編集まで行えます。

iPhone 17 Proに付けたままでも邪魔になりません。ボトム部分の厚さが3ミリ以下のケースなら装着したままでも使えます。
試しに、ケースを装着したiPhone 17 Proに接続してみました。かなりコンパクトで邪魔になりません。厚みが3mm以下のケースであれば、問題なく対応できます。

ちなみに、iPhone 13 Pro以降のProシリーズのiPhoneは、ProResの撮影に対応します。しかも、対応する外部ストレージであれば、接続しながら撮ると直接保存することが可能です。これは、iPhoneで本格撮影する人には大変便利な機能ですよね。

SSPJ-UTCでも…と言いたいところですが、残念ながらそれには非対応です。ただし、このサイズ感と価格帯を考えれば、ある程度の割り切りは必要です。

もしProResを安定して直接記録したいなら、同じくアイ・オー・データ製の上位モデルを検討するのがよいでしょう。たとえば、下記のモデルがおすすめです。

「SSMG-UWC1」レビュー記事は、画像をクリック!

とはいえ、SSPJ-UTCの小ささはとてつもない魅力があります。ということで、iPhoneとSSPJ-UTCを組み合わせてプロ級の撮影環境を作る方法をお教えしましょう。

「Blackmagic Camera」を使えば、“撮りながら保存”できる! iPhone 17 Proで撮影してみた 

SSPJ-UTCをフル活用するには、Blackmagic Design製の「Blackmagic Camera」アプリを一緒に使うのがおすすめです。

「Blackmagic Camera」は、プロ仕様の映像制作が可能な高機能カメラアプリです。Appleがかつてイベント動画の撮影に使用したことでも話題になりました。

2023年10月31日に公開された製品発表イベント「Scary Fast」では、全編がiPhone 15 Pro MaxとBlackmagic Cameraアプリを使って撮影されたことが公式に発表され、大きな話題となりました。
画像⚫︎Apple

Blackmagic Camera

【開発】
Blackmagic Design Inc
【価格】
無料

実は、iPhoneの純正「カメラ」アプリは、ProRes撮影以外では外部ストレージに直接記録することができません。せっかくコンパクトなSSDがあっても、撮影して、写真アプリを開いて、ファイルアプリ経由でSSDに移行して…という手間が発生してしまうのです。

そこで白羽の矢が当たるのが「Blackmagic Camera」。なぜなら、こだわりの撮影環境で撮って、それを直接保存できるから。H.264やHEVC(H.265)といった一般的なコーデックでも、外部ストレージに直接保存できます。

撮影後もSSDを抜いてMacにつなげれば、即座に編集作業へ移行可能。しかも、iPhoneから抜いてMacに挿すだけで撮影データが受け渡せるので、即座に編集作業への移行が可能。このアプリは一度体験すると手放せません。

「Blackmagic Camera」アプリで“撮りながら保存”する方法

①「Blackmagic Camera」アプリを開いたら[設定]をタップ。「メディア」のグループにある[クリップの保存先]を選びます。
①「Blackmagic Camera」アプリを開いたら[設定]をタップ。「メディア」のグループにある[クリップの保存先]を選びます。
②[ファイル]をタップします。
②[ファイル]をタップします。
③デフォルトの保存先(iPhoneのストレージ内にある「Blackmagic Cam」)が選択されているので画面左上の[<]をタップしてブラウズ画面まで戻りましょう。
③デフォルトの保存先(iPhoneのストレージ内にある「Blackmagic Cam」)が選択されているので画面左上の[<]をタップしてブラウズ画面まで戻りましょう。
④[SSPJ-UTC]をタップします。
④[SSPJ-UTC]をタップします。
⑤[開く]をタップしましょう。
⑥これで[クリップの保存先]が切り替わり、撮影したデータが直接SSPJ-UTCに保存されます。
⑥これで[クリップの保存先]が切り替わり、撮影したデータが直接SSPJ-UTCに保存されます。

ちなみに「Blackmagic Camera」でもProResで撮影することは可能です。ただし、外付けストレージがないと撮れません。

ここでも残念なことに、SSPJ-UTCは対応しないので注意しましょう。あくまで、ProRes以外のところで「Blackmagic Camera」でこだわって撮る外付けSSDとしておすすめします。

SSPJ-UTCは、iPhoneユーザにこそ使ってほしい“撮影ギア”だ!

このようにSSPJ-UTCと「Blackmagic Camera」の相性は最高です。設定にこだわって撮影できるうえ、iPhoneの内蔵ストレージを気にする必要はなし。さらに、Macに移動して編集するのも楽々です。

簡単な編集ならMacの「写真」アプリで取り込んで処理してもいいし、Blackmagic Designの動画編集ソフト「DaVinci Resolve」ならワンランク上のプロフェッショナルな編集も可能です。

「DaVinci Resolve」はiPad用も用意します。なので、iPhone 17 ProのBlackmagic Cameraで撮影したデータをすぐにiPadに差し替えて編集することも可能です。
「DaVinci Resolve」はiPad向けにも提供されています。MacでもiPadでも、あなたに最適なデバイスを使ってクリエイティビティを解放させましょう!

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著者プロフィール

松山茂

松山茂

東京の下町・谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢。

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