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新機能満載のwatchOS 5

著者: 氷川りそな

新機能満載のwatchOS 5

アクティブな毎日を

革新的な新機能が数多く搭載されたことで、大きな注目を浴びているアップルウォッチ・シリーズ4。日本国内でも初回出荷分は予約開始当日1時間でほぼすべてのモデルが完売するなど、その人気は年を追うごとに高まるばかりです。

そんなシリーズ4には最新のウォッチOS5が搭載されており、アップルは既存のアップルウォッチユーザに向けて同OSを9月18日から無償で公開しています。iPhoneの「ウォッチ」アプリを通じて、ソフトウェアアップデートを行いましょう。

ウォッチOS5は「もっとアクティブに」「もっとつながっていられる」という2つのテーマに沿ってアップデートが行われているのが特徴です。たとえば「アクティビティ」アプリや「ワークアウト」アプリには新たな項目や機能が追加されており、より高いモチベーションで運動を続けることができます。

ほかにも、ポッドキャストのアップルウォッチ対応、より手軽に友人と連絡を取れる「トランシーバー」機能の追加、そしてSiriや通知といった既存の部分にもiOS 12ゆずりの優れた機能が数多く盛り込まれており、全体的な使い勝手がさらに向上しています。

アクティビティの競争

従来まではアクティビティの結果を共有するだけにとどまっていましたが、今回から「競争」という新しい概念が導入されました。一週間でどれだけリングを完成させたかで得られるポイントの成果を友だちと競い合いながら、楽しく体を動かすことができます。また、これに伴ってコーチング機能にも競争の状況を知らせる機能が搭載されています。

ワークアウトのアップデート

ワークアウトがアップデートを遂げ、Apple Watchを着けたユーザが動いていることを感知して、ワークアウトアプリを起動するように促してくれます。また特にリクエストが多いと言われている「ヴィンヤサフローヨガ」のセッションに対応したほか、ハイキングが追加され、坂道でのカロリー消費計算やリアルタイムで標高を記録できます。

高度なランニング機能

Apple Watchをランニングのために使っている人は非常に多く、より高度な機能を求める声も目立つようになってきました。watchOS 5ではそれに応えるべく、設定された速度とどれくらい離れているかを教えてくれる「ペース通知」が新たに追加されています。また、測定値としては直近の1キロのラップタイムをすぐに確認できるようになったり、ケイデンス(1分あたりの歩数)が確認できるようになりました。これにより、トレーニングの効率が向上するだけでなく、オーバーワークによる怪我の減少にもつながります。加えて、従来の平均ペースや現在のペースのほかに、ランナーが直前の1マイルの自分の走行ペースを確認できるオプションとして、新しい計測値「Rolling last mile (直前のマイルのスプリットタイム)」が追加されました。

AppleのPodcast

iPhoneでも人気のPodcastアプリがApple Watchにもやってきました。これにより、外出先でお気に入りのPodcastを聞いたり、配信中のPodcastをSiriを使ってストリーミングで聴いたりできます。またiTunesやiOSのPodcastアプリからコンテンツを自動同期できるという利便性も併せ持ちます。

トランシーバー

トランシーバーアプリは、リストから話しかけたい友人を選んで画面上にある「話す」ボタンを指で押しながら話すと、指が離れている間は相手の声が聴ける、まさに1対1のトランシーバー機能を搭載しています。対応するApple Watchを利用している世界中のユーザとWi-Fiまたはセルラーを通じて話すことができます。

より賢いSiri

機械学習の活用によって、新しいApple WatchのSiriの文字盤はいっそう賢くなりました。Siriの文字盤には1日を通じて適切な時刻に、日課、位置情報、ワークアウト後の心拍数、マップに基づく通勤時間、お気に入りのスポーツチームの試合結果などに基づいて予測されるショー トカットを表示してくれます。

進化した通知

メッセージなど同じアプリから来た通知は賢くまとめられるため、今までよりも少ないスクロース操作ですべての情報にアクセスが可能になりました。また、一定の時間、あるいは今いる場所を離れるまでの間だけ、おやすみモードを設定することができます。

ほかにもある新機能

watchOS 5には細かな機能改善や新機能がたくさん含まれています。たとえば心拍数アプリでは徐脈などを検知できる「低心拍数」オプションが追加されています。また、株価アプリがほかの最新OSと同じデザインに揃えられていたり、文字盤に「Fire and Water」「Luquid Metal」「Vapor」などが追加されています。

watchOS 5の互換性

watchOS 4までは一部の機能が動作しないなどの制限はあったものの、すべてのApple Watchが最新OSを利用することが可能でした。しかし、今回のwatchOS 5では、ついに2015年4月に発売された初代モデルが対象外となりました。現在使っているモデルがどれに該当するかわからない場合には、サポート記事を参考に背面の刻印情報をチェックしてみるとよいでしょう。

【URL】https://support.apple.com/ja-jp/HT204507