グラフィックやレイアウト組み上げていく作業は、写真や文字を感覚でイイ感じに配置してるように見せかけて、裏では複雑に絡み合ったパズルのように細やかで建築的に構造計算された上で成り立ち、0.1mm単位でオブジェクトを精査、文字を１文字づつ手作業でチューニングしていくようなことも多い。この緻密でイルな作業を乗り切るために、僕が辿り着いたのはゲーミングマウスだった。
ゲーミングマウスとは、アスリートのように過酷なゲームに立ち向かうプレイヤーのために開発されたマウス。撃つか撃たれるかの緊張感の中、ピクセル単位で確実に相手をロックするような精度の高さを求められるゲーマーの「武器」である。2011年アメリカのゲーミング機器メーカー「MAD CATZ」のフラグシップモデルとして発表された「R.A.T.9」は、細かい挙動もしっかり感知し、スムースかつピッタリとした動きはカーソルが手に吸い付くようで気持ちよく、デザイン作業にも十二分に性能を発揮してくれる。また手に合わせて縦横幅を自由に調整できるほか、ウェイトの組み合わせで重さを変えることもでき、幅広いカスタマイズ性にオトコノコ心を刺激される。