酷暑の中、熱くなったMacを使うのは不快です。少しでも安く冷やす方法を探るため、100円ショップのグッズを集めて試してみることにしました!
Macが熱すぎる
今年は歴史に残る猛暑で「酷暑」とまでいわれています。そのため、エアコンの効きが悪い部屋ではMacBook本体も温まってしまい不快感を覚えます。
特にファンレス構造の12インチMacBookは熱がこもりやすい傾向があるようで、ファンクションキー上のヒンジ部分を触るとかなりの温度になっているのがわかります。
実際にどのくらいの温度になっているのかを知りたかったので、Macの温度センサの情報を可視化してくれる「バイタルサイン」というソフトで測定をしてみました。すると、室温が28℃で特に作業していないとき(アイドル時)でもCPUが55℃程度、エンクロージャも40℃近くまで上がっていることがわかりました。特に、CPU温度は変動が大きく、WEBブラウザやチャットソフトなどを操作しているとすぐに80℃近くまで上がってしまうこともしばしばです。
通常であればいわゆる「冷却台」のようなアイテムを利用するのが一般的ですが、オフシーズンでは邪魔になってしまいますし、価格もそれなりにします。懐事情も厳しいので、今回は100円ショップで購入できるグッズで今年の酷暑を乗り切れるか実験してみました。
やっぱり空冷が一番?
事前に調べたネット情報ではPC用の冷却シートや多目的EVAクッション、虫除けの銅箔シートなどを使う方法が紹介されていましたが、店頭で確認したところいずれも廃番となっていました。100円ショップでは商品の入れ替わりが頻繁に行われるため、なるべく汎用的なもので冷却グッズを作る工夫が必要なようです。
そこで、MacBookを底上げできる吸盤、熱伝導性の高い10円玉を貼り付けるアルミテープ、木製のすのこ、300円ですがUSB冷却ファンを購入してそれぞれの効果を試してみました。
まず、ネットでも話題になっていた10円玉を並べる手法から試してみました。いろんなWEBサイトで紹介されているように、一般的なノートPCでは効果があるのかもしれませんが、MacBookではヒンジ部に置いてもほとんど効果は見られませんでした。おそらく熱伝導のルートが底面に集中しているためでしょう。
吸盤やスノコで底面に隙間を作る方法も単独では効果がイマイチでしたが、この状態でUSB冷却ファンで横から空気の流れを作るとアイドル時で5℃、高負荷時では10℃以上も下がり、一応成功といってもよい結果が得られました。
古典的な方法で見た目はあまりよくありませんが、隙間を作って風を当てるのがもっともコストパフォーマンスの高い冷却方法なのがわかりました。MacBookの熱問題に困っている方は試してみてはいかがでしょうか?
(1)Macの温度測定には「VitalSigns」を利用しました。CPU、メモリ、エンクロージャ(筐体)、Wi-Fi、パームレスト、環境温度が測定でき、歯車アイコンをクリックするとさらに詳細な温度も取得できます。
(2)吸盤(大)を底面に貼り付けて机の天板とのクリアランスを確保してみました。冷却効果はあまりありませんでしたが、タイピングしやすい角度になるなどの思わぬ利点がありました。取り付け跡がつかないのもGOODです。