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掲載日:

アイデア満載の360度カメラ「ハコスコ PanoClip」

著者: 早川厚志

アイデア満載の360度カメラ「ハコスコ PanoClip」

電池や充電不要!

フェイスブック投稿されている360度写真を見ていると、まるで自分もその場にいるような気分に浸ることができて楽しいですよね。そんな写真を見るたびに、僕も360度カメラが欲しくなるのですが、有名製品は数万円するため、おいそれとは手が出ません。そんな折、手軽に360度写真が撮れる「パノクリップ(PanoClip)」という製品を発見。しかも、5000円でお釣りがくるというお手頃価格。どんなものかと入手してみました。

届いた製品を手に取ってみると、そのシンプルな構造にびっくり。僕はてっきりブルートゥース経由で使うモノを想像していたのですが、電源やスイッチなどは一切なく、単にiPhoneの上部に被せることで、前面と背面のカメラの位置に合う魚眼レンズだったのです。つまり、前後あわせて360度の景色を撮影できるというアイデア製品なんです。

iPhoneに差し込むだけ

底面の穴にiPhoneを挿し込むと、カメラの位置にレンズが合うように設計されています。iPhoneの画面側に本体の黒い方を向けてセットしましょう。残念ながら、iPhoneケースを付けたままでは使えません。

360度写真に自動結合

本体をiPhoneに装着後、専用アプリのシャッターボタンを押すと、背面カメラ→前面カメラの順に撮影され、2つの写真が結合されて1枚の360度写真に仕上がります。前後のカメラは1度に撮影できないため、2回シャッターが切られるまで3秒ほどiPhoneを静止させる必要があります。ちなみに僕のiPhone 7プラスでは、閲覧できるようになるまでの処理に約15秒ほど掛かりましたが、その間も次の撮影は可能で、5枚程度まで連続撮影できました。出来上がった360度写真は、前後の写真の結合部(真横)はやや不自然なので、大勢の人を撮る場合は立つ位置を考慮したほうがベターです。

なお、専用アプリからはフェイスブックなどのSNSへ直接アップロードしたり、リンクを埋め込んだりして共有できます。さらに、別売りのVRゴーグルにiPhoneを装着すれば、VR機能で360度の風景を体験できます。なお、iPhoneは前面カメラより背面カメラのほうが画素数が多いため、写真の方向によって画質が異なりますが、フェイスブックに投稿された時点で画質は劣化するため、あまり気になりません。

専用の360度カメラと比べると高画質はいえませんが、最大の魅力はなんといっても4000円台という価格。あまりお金を掛けずに360度写真を楽しみたい人は、買って損はないでしょう!

両面のカメラで撮影後1枚の写真に合成

iPhone 7 Plus/8 Plus用のほかに、iPhone 7/8用とiPhone X用がラインナップされています。背面カメラ→前面カメラの順に自動撮影し、それを結合して360度写真に仕上げてくれます。

専用アプリで自由に編集しよう

専用の「PanoClip」アプリでは、合成した写真にスタンプを挿入したり、リタッチ(フィルタ適用)したりできます。SNSで共有する前にちゃちゃっと加工できるのはすごく便利です。

[SPEC]
[iPhone用クリップ形360°レンズ]ハコスコ PanoClip
【発売】ハコスコ
【Size】約91.7(W)×35.3(D)×44.4(H)mm
【価格】4860円
【URL】https://hacosco.com/panoclip/

【主なスペック】
【備考】機能:360度の静止画撮影、ステッカー、リタッチ(美顔フィルタ/その他フィルタ)、アニメーション効果、解像度:6K(6048 x 3024)、対応機種:iPhone 7/8、iPhone 7 Plus/8 Plus、iPhone X、静止画ファイル形式:jpeg

私が紹介します!
早川厚志

新しいもの好きのライター写真家。シンガーソングライターとしても活動。