複数のMacやWindows PCにそれぞれに入力デバイスをつなぐのは非効率的です。そこで、1台でカーソルやクリップボードを共有できるマウスを使ってみました。
複数デバイスの憂鬱
デスクトップのMacとノート型のMac、経理用のウィンドウズPCなど1人で複数台のコンピュータを同時に利用する人は珍しくありません。比較的新しいMac同士であればエアドロップやユニバーサルクリップボードなどの連係機能でファイル共有も楽なのですが、古いMacやウィンドウズPCが混ざってくるとそうしたスムースな連係は望めません。
なので、せめてマウスだけでもまとめられないか探していたところ、最近のロジクール製品にはカーソルやクリップボードを共有できる「ロジクール・フロー(以下フロー)」という機能があることを知りました。
しかも最新のMacだけでなく、古いOSやウィンドウズとも共有できるとのこと、早速このフロー対応のマウスを試してみました。
デスクトップを自由に移動
マウスのセットアップはシンプルで、ブルートゥース4.0に対応する新しいMacであれば、電源を入れてペアリングボタンを押せば設定はすぐに完了します。
なお、ブルートゥース4.0非対応の旧機種でも、付属のUSBレシーバを装着すればOKです。
次にフローを有効にするために「ロジクール・オプションズ」というユーティリティをダウンロードしてすべてのデバイスにインストールします。
各デバイスのセットアップが済んだら、ロジクール・オプションズの[Flow]を表示してフローを有効化します。この際、同一のWi-Fiネットワークに接続していないと連係させるデバイスを発見できませんので注意してください。また、オフィスのWi-Fiなどではネットワーク管理者がポートを塞いでいることがあるので、うまくいかない場合は担当者に相談しましょう。
すべてのデバイスでフローが有効になると、カーソルを動かすと目の前のMacから隣のMacのデスクトップへシームレスに移動可能になります。また、副ボタンクリックで選択した項目をコピーして、もう1台のMacやウィンドウズの画面でペーストすれば項目をコピーできます。選択したテキストをユニバーサルクリップボードのように利用できるのも快適です。複数のコンピュータをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
(1)ロジクールの「MX Master 2S ワイヤレスマウス」には、複数のコンピュータを操作する機能を持っています。Bluetooth 4.0のBLEに対応するMacであればペアリング後すぐに使い始められます。
(2)同製品のポイントは1台のマウスで最大3台までのMacおよびWindows PCとペアリングできる点です。底面には切り替えボタンがあり、3つの番号それぞれに手持ちのコンピュータを割り当てられます。
(3)さらに「Logicool Flow」という機能でMac同士やWindows PCのデスクトップとの間でカーソル移動やファイル共有が行えます。利用するには各デバイスに「Logicool Options」をインストールします。【URL】http://support.logicool.co.jp/ja_jp/software/options
(4)Bluetooth 4.0に対応していない古いMacやWindows PCにはUSBポートに付属の「Unifying Receiver」を装着してセットアップします。レシーバは単品でも販売されています。
(5)同一のネットワークに共有したいMacやWindows PCがあることを確認したうえで、すべてのデバイスでFlowの機能を有効化します。デバイスは自動検出されますが、ネットワーク環境によってはつながらないこともあります。