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大のiPhone&写真好き! 高橋愛のフォトレタッチ術

大のiPhone&写真好き! 高橋愛のフォトレタッチ術

アップル歴は10年以上

MF●高橋さんはアップル製品をたくさんお持ちだと伺いました。

高橋●パソコン系は全部アップルです。自宅にはiMacやタイムカプセル(AirMac Time Capsule)もありますが…使いこなせているとはいえないかもしれません(笑)。

MF●アップル製品との出会いはいつだったんですか?

高橋●白いMacBook(白ポリカーボネートユニボディモデル)を知り合いに譲ってもらったのが最初です。モーニング娘。時代の話なので、もう10年以上前ですね。

MF●アップルユーザ歴が長くて驚きました。

高橋●アップル製品大好きなんですよ! 特に、iPhone 3Gの丸いフォルムと、丈夫なプラスチックのボディが好きです。でもiPhoneを使い始めたのはちょっと遅くて、iPhone 4が発売されたころでしたね。ようやく親から機種変更の許可が出たんですけど…4ではなくあえてiPhone 3GSを選びました。今でも「あの丸いフォルムが、いつかまた出ないかなぁ」って期待しています。

MF●ちなみに、今はどのモデルをお使いですか?

高橋●メインはiPhone Xです。写真を毎日たくさん撮るので、一番大きい容量の256GBモデルを使っています。あとSIMを挿していないiPhone 7プラスも持っていて、そちらではWi│Fiがあるときに大画面でビデオを見たりしています。iPhoneの中身の多くは、写真と音楽、あと動画が少しありますね。

MF●アプリもたくさんお使いですか?

高橋●はい、多いと思います。iPhoneが進化して、今ではiPhoneだけでほとんどの作業が完結するので、MacBookエアを使う機会が少なくなっちゃいました(笑)。iPadも持っていましたが、妹にあげちゃいましたね。ちなみに、昨年の母の日は、妹と2人で母にiPadミニをプレゼントしたんですよ。

MF●すごい! ご家族でアップルユーザなんですね。

高橋●そうなんです、勝手に送りつけています(笑)。母に贈ったiPadには、私と妹の名前を刻印しました。母もiPhoneを持っているのですが、小さい画面で動画などを見るのはちょっと大変そうで、大きい画面で見てもらいたいと思ってiPadを贈りました。今では大きな画面で「ツムツム」をしているみたいです。

「インスタのフィルタが大好き。

レタッチはシンプルさを残して、

盛りすぎないようにしています。」

高橋 愛

モデル、女優。モーニング娘。第5期メンバーとして10年在籍し、第6代リーダーおよび、Hello! Projectリーダーとして活動。卒業後はミュージカルや舞台・ドラマなどで活躍。現在はモデルとしても活躍しており、ファッション誌等に多数出演している。フォロワーはInstagram(@i_am_takahashi)が71万4000人、WEAR(@takahashiai)は204万7000人を超える。

複数のアプリで加工

MF●高橋さんのアップル愛が伝わったところで、写真のお話を。まず、SNSにアップする写真はどうやって撮影していますか?

高橋●アプリの「B612」で撮ることが多いです。美肌的な役割よりも、フィルタの色味が好きで愛用しています。

MF●高橋さんの写真は柔らかい雰囲気の印象がありますが、B612で撮影しているからでしょうか。

高橋●そうですね、ほとんどこれで撮影しています。標準カメラ機能はちょっときれいに撮れすぎるので、動画風に撮れるライブフォト(Live Photos)で撮って、静止画に切り出すほうが好きです。

MF●標準カメラで写真を撮る機会はありますか?

高橋●マネージャーさんが撮ってくれるときや、集合写真では標準カメラを使いますね。その中からアップしたい写真を選んで、レタッチしていきます。

MF●インスタグラム(Instagram)で印象的だったのが、高橋さんが何人もいる写真や、コラージュっぽい写真です。これはどうやって作っているのですか?

高橋●まず、自分の写った写真の背景を「背景透過」アプリで透明化して、アルバムに保存します。それを「ラインカメラ(LINE Camera)」に取り込んで、切り貼りして…写真の透明度も変えられるので、切り抜いた写真のパーツを透けさせて、何枚も重ねています。

MF●写真のクオリティが高いので、プロ仕様の有料アプリを使っているのかと思っていましたが、無料アプリで制作されていたんですね。インスタグラム用の写真には、周囲に白枠もつけていらっしゃいますね。

高橋●白枠は「正方形さま」というアプリでつけています。これは240円で有料です(笑)。メインの写真を小さめに配置して、同じ写真をぼかして背景にしたいときもこれを使います。インスタグラムにアップするときは、最後にインスタグラムのフィルタもかけていますよ。

MF●さらにフィルタを重ねているんですね! こういったスキルは、どうやって身につけているのですか?

高橋●すごく調べますし、やっていくうちに気づくものもあります。いろいろな人をフォローしているので、気になる写真があれば、自分なりの方法でテイストを似せてみたりします。

MF●なるほど。高橋さんがレタッチで大切にしているポイントはありますか?

高橋●うーん、なんだろう…。(しばらく考えて)加工はしたいけど、シンプルさは残して、ラブリーに盛りすぎないようにしています。被写体をたくさん並べるときはスタンプを使わないとか、使うにしてもシンプルなものをひとつだけ置くとか。

MF●高橋さん自身はシンプルなファッションが好きとのことですが、レタッチでも通じる部分があるのでしょうか。

高橋●そうかもしれません。でも、SNSと違ってブログの読者は私のことを検索して見にきてくれているので、ちょっと盛った写真を載せることもありますよ。

高橋愛さん愛用アプリ

B612

【開発】SNOW INC.

【価格】無料

【場所】App Store>写真/ビデオ

LINE Camera

【開発】LINE Corporation

【価格】無料

【場所】App Store>写真/ビデオ

高橋さんは「LINE Camera」や「正方形さま」など、4~5つの編集アプリを使いこなしてレタッチするそうだ。アプリを切り替える手つきもスムースで、もはや職人の域。

実際に写真を撮ってレタッチのレクチャーをしてくれた高橋さん。迷いなくパッパッと操作する手つきから、いかに日々iPhoneを使いこなしているかが伝わってくる。

最近では撮影からレタッチ、SNSへの投稿までiPhoneだけで済むようになったため、愛用していたMacBook Airの出番も減ってきているそう。ちにみに、自宅ではiMacを利用しているとのこと。

音楽鑑賞が好きな高橋さんは、Appleの完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」を愛用中。「本体のフタをパカっと開けると、iPhoneに自動的に充電状況が表示されるので、最初はびっくりしました。すごく便利です!」。

こちらは高橋さん愛用のApple製品の数々。普段はMacBook Airの11インチ、iPhone X、iPhone 7 Plus、AirPodsを使っているそう。「2年ほど前にApple Watchも買いましたが、使いこなせず今は身につけていません(笑)」。

好きだから続けている

MF●iPhone以外で写真を撮る機会はありますか?

高橋●フィルムカメラも好きです。撮影した写真はお店でデータ化してもらって、そのデータをMacBookエアに取り込んでいます。フィルムで撮った写真をインスタグラムにアップするときは、フィルムならではの味を活かせるように、あえて加工しません。

MF●もともと写真はお好きなんですか?

高橋●写真は大好きです! ただ妹のほうが上手なので、妹が撮ってくれることもあります。

MF●高橋さんがインスタグラム、ファッションコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」、ブログと毎日何回も更新されているのを見ると、写真が好きなエネルギーが伝わってくると同時に、好きじゃないと続かないことだと感じます。

高橋●仕事としてやっている感覚はなくて、基本的には好きだから続けているんです。好きで写真を撮っているし、好きでブログを更新しているし、好きでインスタグラムをやっています。義務的なものではないから、やらないときもあります。だから「すごいね」っていわれても、全然実感はないですよ(笑)。

MF●ちなみに、1枚の写真をレタッチするのに、何分くらいかかるんですか?

高橋●以前はすごく時間をかけていましたが、今は背景の透過さえスムースに行けば、10分かからずにできます。透過したい部分をタップして消していくんですけど、精度がすごく高いわけではないので、白いTシャツのときなんかはそれ以上時間がかかっちゃいますね。

MF●もはや職人ですね…。ほかにレタッチアプリへの要望はありますか?

高橋●むしろアプリはどんどん進化していくから、追いつくのに必死です。インスタグラムなんていつの間にか機能が増えちゃって、「また覚えなきゃいけないから、そのままでいいのに!」って思うこともあります。「あのiPhone 3Gの形がよかったのに!」と同じですね(笑)。

MF●冒頭のiPhoneの話がここにつながるとは(笑)。では最後に、レタッチが早く上達するコツがあれば教えてください。

高橋●とにかく素材をたくさん撮っておくことだと思います。いい写真が2枚撮れたら、レタッチして両方載せればいいんです。数多くの素材があれば、そのぶんレタッチの選択肢も広がると思いますよ。

Ai Takahashi’s Photography

スターバックスが好きだという高橋さん。「シンプルな写真のときは、Instagramのフィルタをかけるだけのときもあります」。レタッチ初心者にも真似しやすいテクニックだ。

お昼寝する妹さんを、フィルムカメラで撮影したお気に入りの1枚。「うまく撮れたな、と思って」と高橋さん。フィルムでの味を損なわないよう、加工はせずそのままアップするそうだ。

こちらは写真の背景を透過処理したあと、「LINE camera」でコピー&ペーストしながら配置やサイズ、透明度を調整して完成した1枚。

Instagram:@i_am_takahashi

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