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プログラミングでロボットを動かす

プログラミングでロボットを動かす

「プログラミングを学びたい!」そう思ったとき、まっさきに思いつくのは、難しい参考書を読んだり、Macのプログラム開発ツール「Xcode」を使って高度なプログラムを書いて覚えること。でも、それ以外にもさまざまな学ぶ方法があります。その1つが、iPadとロボットを使ったプログラミングの習得です。ちょっとハードルが高く感じるプログラミングの勉強でも、ロボットを使えば、楽しく簡単に覚えられます。本格的な勉強を始める前に、まずはiPadとロボットでプログラミングに触れてみましょう。

遊びながらプログラミングの基礎が身につく!

「Sphero SPRK+」を操作してみよう

「Sphero SPRK+」は、専用アプリである「Sphero Edu」で動作するプログラミングロボットで、その動作をプログラミングによって自由に決められます。「Sphero Edu」のプログラム画面では、ドラッグ操作で動作をコントロールでき、楽しくプログラミングの基礎を身につけることができます。また本製品は、多くのプログラミングロボットが組み立て式となっている中、完成品として販売されているので開封後すぐに楽しめるメリットがあります。さらに、マニュアル操作によってラジコンのように動かすことでき、おもちゃとしての魅力も満点です。

ここでは「Sphero Edu」を使用し、プログラミングによってロボットがどのように動くのか解説します。

いちおしアイテム・アプリ

Sphero SPRK+ロボット

【発売】Sphero, Inc.

【価格】1万6800円

【URL】https://www.sphero.com/sprk-plus

Sphero Edu

【開発】Sphero, Inc.

【価格】無料

【場所】App Store>教育

 

(1)本体をしっかり充電してから「Sphero Edu」をインストール!

まずはiPadに「Sphero Edu」をインストールします。インストール後アプリを起動すると、近くにある「Sphero SPRK+」と自動で接続します。

(2)マニュアル操作で動作を確認! 好きなように前後左右に動かそう

まずはマニュアル操作で本体を動かして見ましょう。画面左側にある丸を上に動かせば前進し、右に動かせば右に、手前に動かせば後退します。操作前に本体のLEDが自分のほうに向かせておきましょう。

(3)サンプルプログラムを確認してみよう

「プログラム」を開くと、サンプルプログラムが用意されています。上から「メインLED」「回転」「ディレイ」「回転」と並んでいて、これらが上から順に処理され、プログラムどおりに動作します。

(4)サンプルプログラムの動きを試してみよう

上部にある[スタート]をタップすると、「Sphero SPRK+」がプログラムどおりに動きます。まずLEDを青く点灯し、0度の角度にスピード「80」で1秒間前進します。その後1秒待機してから、180度(反対側)にスピード「80」で進みます。

(5)自分だけのプログラムで本体をコントロールしてみよう

次に、自分でプログラムを組んで本体を動かしてみましょう。プログラムはパズルのように組み合わせられます。たとえば、前進とディレイ、後退を「ループ」に入れて2回繰り返すようにし、最後にLEDを白に変更してからネコの鳴き声を鳴らす、のように設定できます。

(6)各種センサで数値を取得! 動きの軌跡を表示させよう

本体が動作しているときに、各種センサがどのような数値を取得しているかがiPad上で確認できます。自分のプログラムで動かした「Sphero SPRK+」の軌跡が確認できてユニークです。

(7)自分で組んだプログラミングを実際のコードで確認してみよう

完成したプログラムは、プログラム言語「JavaScript」でどのように書かれるかを確認できます。右上の点々をタップし「JavaScriptコード」を選ぶとソースコードが表示されます。

 

総パーツ数541点の超本格派ロボットも登場

おすすめプログラミングロボットはコレだ!

今回使った「Sphero SPRK+」以外にも、さまざまなメーカーからプログラミングロボットがリリースされています。

Sphero社からは、スター・ウォーズに登場した「BB-8」や「R2-D2」がラインアップされていて、Sphero SPRK+同様にプログラムによって自由自在に動き回ります。また、UBTECH社からは組み換えて楽しめるプログラミングロボットが多数用意されています。組み立て自体も楽しく、どのロボットも個性豊かです、そのほかにも、ロボットに力を入れているLEGO社からも、組み換えが可能なSwift対応ロボットが多数登場しています。中でも「マインドストーム EV3」は総パーツ数541点と、組み立ても本格的なSwift対応ロボットです。

UBTECH Jimu Robot TankBot Kit

【発売】UBTECH

【価格】1万7400円(税別)

【URL】https://www.apple.com/jp/shop/product/HKS92ZM/A/ubtech-jimu-robot-tankbotキット

組み立て式のロボットで、組み立てながら機能を学べます。6つのサーボモータを使い、車両のように移動したり、物を持ち上げたり、センサで障害物を回避したりと豊富な機能を持ったロボットです。

LEGO マインドストーム EV3

【発売】LEGO

【価格】5万3040円(税別)~

【URL】https://www.lego.com/ja-jp/products/themes/mindstorms/mindstorms-ev3-31313

総パーツ数541点と、本格的な組み立て式ロボットがマインドストーム EV3です。用意された各種センサやモータを使って、さまざまな種類のロボットが作れるだけでなく、もちろんiPadでプログラミングを行って動かせます。

UBTECH Jimu Robot Meebot Kit

【発売】UBTECH

【価格】1万4800円(税別)

【URL】https://www.apple.com/jp/shop/product/HK962VC/A/ubtech-jimu-robot-meebotキット?fnode=a3

二足歩行ができるかわいいロボットを自分で組み立てて、プログラミングで自由に動かせます。歩行だけでなく、手を動かしたり、ダンスをさせたりもできます。

R2-D2 App-Enabled Droid

【発売】Sphero, Inc.

【価格】1万4380円(税別)

【URL】https://www.sphero.com/starwars/r2d2

Sphero社からは映画「スター・ウォーズ」でお馴染みのキャラクター「R2-D2」がラインアップされていて、映画さながらの動きを再現しています。もちろんプログラミングも可能で、プログラムは「SPRK+」との互換性もあります。