料金プランにはムダが多い!
“iPhoneで節約”といったとき、まず第一に思いつくのが毎月の携帯電話料金を抑えることではないでしょうか。
携帯電話の料金体系はとにかく複雑。もしかしたら、自分の使用スタイルに見合わないプランのまま使い続けていて、毎月高い料金を支払っているかもしれません。通信キャリアからの請求額はしっかりとチェックして、ムダがないかを見極めていきましょう。
さらに、iPhoneの使い方にちょっとした工夫をプラスすることでも、月々の携帯電話料金を抑えられるかもしれません。たとえば、公衆Wi-Fiサービスを積極的に利用するようにすれば、今より低料金のパケットプランに切り替えることができるかもしれませんし、通話アプリを積極的に活用することで通話プランも見直せる可能性があります。
データ通信量は大容量プランでいいの?
携帯電話の料金の中でもっとも見直しやすいのが、データ通信プランです。今は大手キャリアで20GBや30GBといった大容量プランが比較的安価で用意されており、iPhoneの契約時に「もし足りなかったら…」と大容量プランを契約してしまうケースは多いと思います。しかし、蓋を開けてみるとほとんど使っていなかったということもありうるでしょう。自分が月々どれくらいのデータ量を使用しているのか、しっかりと把握することが大切です。最近は、使わなかったデータ通信量を翌月に繰り越せるプランもありますが、繰り越しが多いようであればプランを見直したほうがいいでしょう。
また、公衆Wi-Fiを上手に活用して、モバイルデータ通信を節約するのも有効です。「タウンWi-Fi」というアプリは、煩雑なパスワード入力やサービスごとのユーザ登録を行わずに各社の公衆Wi-Fiを利用でき、モバイルデータ通信の節約に役立ちます。
各キャリアとも、データ通信量に応じて異なる料金体系が設定されています。自分にとってどのプランがいいのかは悩みどころです。
iPhoneの「設定」→[モバイルデータ通信]ではデータ通信量を確認できます。ただしこれは累積の通信量であり、月々の使用量はチェックできません。
確実なのは、各キャリアのサービスでデータ通信量(使用量)を確認することです。繰り越しのあるプランに入っていれば、前月どれくらい余ったのかも確認できます。たとばソフトバンクユーザの場合は「マイソフトバンク」のトップページから[データ量]を選べば確認することができます。
「タウンWi-Fi」というアプリを使えば、無料の公衆Wi-Fiサービスに素早く接続できるようになり、モバイルデータ通信の使用量を削減できます。
本当に「通話し放題」でいいの?
iPhoneの契約時、通話料金定額制の「通話し放題」プランになんとなく加入してしまった人も多いと思います。しかし今のご時世、本当に通話し放題のプランが必要でしょうか。
自分の携帯で仕事の連絡をする機会が多いという人なら、たしかに通話し放題のほうが安心かもしれません。しかし一方で、通話はプライベートのやりとりが大半で、しかも通話相手も限られているという人の場合、通話し放題はそれほど魅力的なプランとはいえません。プライベートのやりとりは音声通話よりもSNSの比重がどんどん増えてきているはずですし、音声通話がしたいときには無料の通話アプリを活用するという方法が用意されているのですから。
通話し放題のプランを解約し、プライベートな通話はなるべく通話アプリを使用することで、月々の電話料金を抑えられるのではないでしょうか。
たとえばソフトバンクでは、マイソフトバンクの[請求情報・設定]から、日別の通話料を確認できます。
今やSkypeやLINEなど、無料通話が可能なアプリはいくつもあります。友だちがどんなSNSを使っているかによって通話アプリを上手に使い分けましょう。
オプションって必要?
気に入って使っているオプションサービスなら話は別ですが、中には試してすらいないのに加入中になっているものもあるものです。ひとつひとつは数百円のオプションサービスでも、組み合わせると千円を超える出費になっているかもしれません。余計なオプションが発生していないか、自分の契約内容をしっかりチェックしておきましょう。
またオプションの1つである「テザリング」について、3社ともこれまでは期間限定で無料キャンペーンを実施してきましたが、今後有料化されることが話題になっています。auは2018年4月以降から月額500円に。ソフトバンクは2018年5月31日まで無料期間を延長しましたが、6月1日以降は月額500円に。ドコモは、期日を明言していませんが、無料期間を延長するとしています。この機会に注目しておきましょう。
最初は無料だったオプションも、時間が経って意外な出費になっていることがあります。気に入って使っているなら別ですが、気づかないまま料金が発生しているものがないか確認しておきましょう。
ソフトバンクの場合は、マイソフトバンクの[契約・オプション管理]から加入中のオプションを確認できます。
キャリアにこだわる?
通話もほとんどせずデータ通信量も少ない人であれば、いっそのこと格安キャリアに乗り換えるのも有効な選択肢です。ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアの場合、iPhoneの新モデルが発表されたときも機種変更がしやすいというメリットがあります。しかし、常に最新のiPhoneにこだわらないのであれば、今使っているデバイスのまま格安キャリアに乗り換えることも可能です。iPhone 6s以降のiPhoneには「SIMロック解除機能」があり、大手キャリアで購入したiPhoneも、一定の手続きをすればほかのキャリアのSIMカードが使えるようになります。
ただし、現在のキャリアとの契約プランによっては、乗り換えの際に何らかの違約金が発生することがあります。事前に自分の契約内容をチェックしておきましょう。
今のiPhoneを引き継ぎながら、格安キャリアに乗り換えるという手もあります。ワイモバイルでは、「接続実績のある他社端末」という情報が掲載されており、iPhone 6sや7なども記載されています。
他社からの乗り換えの場合、SIMロックの解除が必要だったり、2年契約(自動延長)の違約金を支払う場合もあるので注意が必要です。
使わないサービスにお金を払ってませんか?
サブスクリプションのムダを見直せ!
月額料金と併せて見直したほうがいいのが「サブスクリプション」サービスです。本当に必要なサービスなのか精査し、使わないと判断したのなら、すぐに解約してしまいましょう。
即座に解約が肝!
毎月定額でサービスが受けられる「サブスクリプション」サービス。定額で読み放題・見放題・聴き放題・使い放題できるサービスは、利用頻度の多いユーザにとってはありがたいものですし、たとえばマイクロソフト・オフィスなどといった高機能なサービスを低い導入費用で使えるなど、数多くのメリットがあります。
しかし、月額数百円という気軽さから安易に契約したものの、振り返るとほとんど有効活用していない…なんてことも起こり得ます。仮に月額500円のサービスだとしても、年間にすれば6000円。あまり使ってないまま契約しているのであれば大きな損失です。
ムダを洗い出すためには、地道にクレジットカード明細をチェックしていくのが一番ですが、そのうえで大切なのが、ムダと感じたら即座に解約をするという心構えです。途中で解約をするともったいないから契約延長の直前に解約しよう…などと考えていると、ズルズルと何カ月も支払い続ける羽目になってしまいがちなのです。
一方で、サブスクリプションサービスのいくつかは複数の契約方法が用意されており、アップストアのアプリ内課金を経由して契約ができるものもあります。積極的にアプリ内課金を使うと、契約終了が楽になりますし、さらに一度終了させたサービスの再開も簡単にできるため便利です。
Apple系サブスクリプションの見直し方法
(1)iPhoneでAppleの月額サービスを確認するには、まず「設定」→[iTunes StoreとApp Store]と辿り、一番上にある自分のApple IDをタップ。ポップアップした画面で[Apple IDを表示]を選びましょう。
(2)画面が切り替わったら、下のほうにある[登録]をタップしましょう。
(3)登録されている月額サービスが表示されます。解約したい項目があればタップして解約手続きに進みます。
(4)iCloudストレージプランの変更は、参照場所が異なります。「設定」を開いて一番上にある自分の名前をタップしたら、[iCloud]→[ストレージを管理]→[ストレージプランを変更]と辿っていきましょう。
iTunesでまとめて賢く管理する方法
(1)たとえば動画配信サービスのNetflixの場合、WEBサイトからアカウント作成→決済という流れが一般的だと思います。
(2)しかしiPhoneであれば、iPhoneアプリからアプリ内課金として月額料金の登録ができます。
(3)この手順なら、Apple系のサブスクリプションと同じ手順で月額サービスの登録解除ができ、サブスクリプションの管理がしやすくなります。ただし、この場合iTunesでの料金テーブルに沿った金額になるため、多少料金が高く(低く)なることもあります。