Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

動画のBGMは人工知能で作ろう

動画のBGMは人工知能で作ろう

「動画」と視覚中心の呼び方をされていても、実はその構成要素の半分は“音”が担っています。なかでもコンテンツ中の雰囲気を大きく左右するのがBGM。もちろん、市販のCD中の楽曲などをそのまま使うと著作権法違反になるので(ユーチューブなどサービスによっては、包括契約によりカバー演奏は許可されています)、多くの場合は有料・無料を問わず素材を使うことになります。しかし、自分のイメージや使いたい長さにピッタリ合うものを探すのは一苦労。そんな問題を、最近話題のAIを使った自動作曲でサポートするサービスが「ジュークデック(Jukedeck)」です。

ジュークデックは、サイトにアクセスしてユーザ登録すればすぐに利用可能。設定ページで、曲のジャンルや楽器、ムード、長さ、盛り上がりの位置などを指定するだけで、それに沿ったまったく新しいBGMが生成されます。曲の雰囲気はある程度傾向があるものの、いかにもプログラムが作ったという不自然さはなく、軽いBGMとしては十分なクオリティ。個人や10人以下の小企業、非営利団体の場合はクレジットを入れれば無料で使用でき、商用の動画にも21ドル99セントと手頃な値段で使うことができます。まずは一度曲の生成を試してみましょう!

必要なアイテム・ソフト

●Jukedeck

【URL】https://www.jukedeck.com/

 

SSTEP・WEB上で簡単に曲を生成

Jukedeck最大の特徴は、音楽的知識がまったくなくても、好みに従って項目を選ぶだけで楽曲を生成できる点。まるで、頼りになるベテラン作曲家に注文するような感覚なので、面白くてついつい夢中で何曲も作ってしまうかもしれません。動画に活かすコツとしては、映像の編集が終わったあと、その長さにピッタリあった曲を作ると「フェードアウトせずにキッチリ終わる」というオーダーメイドならではの感覚を再現できます。

(1)[CREATE TRACK]で作成したい楽曲の内容を指定する

アイコンの選択や数値の入力で、曲に関する設定を行います。最初に表示される[Essential]のほか[Instruments][Tempo]のタブがあるので見逃さないようにしましょう。

ワンポイントテクニック

[Climax]で曲中の一番の盛り上がり部分も指定できるので、うまく起伏を作れば映像との相乗効果が望めます。

(2)人工知能で生成された曲を確認する

作成したトラックは[MY TRACKS]のページに並べられます。プレイボタンで再生可能で、変更したい場合は[EDIT]、この曲を使いたい場合は[DOWNLOAD]をクリックします。

(3)ファイルとしてダウンロードする

無料で使えるのはMP3形式に限られ、動画中などに指定のクレジットを入れる必要があります。99セントと格安でクレジットなしも選べるので、是非利用を検討しましょう。