macOSの自動ダウンロード、アップデート機能は、定期的にソフトやOSのアップデートを確認し、自動的にインストールしてくれるというものです。バックグラウンドで動作して、特にこちらが気をつけていなくても、最新の状態を保ってくれる便利な機能です。しかし、良いことばかりではありません。
これは最新のmacOS High Sierraのインストーラの情報画面ですが、容量は実に5GBを越えます。この規模のサイズのものが、自動アップデートが有効だと知らないうちにダウンロードされてきて、インストールを促す通知が届きます。ディスクの空き容量が足りないとか、テザリング中だとか、そういう場合は勝手にダウンロードしないようですが、そういう場合でもなければ、容赦なくディスクの空き容量を圧迫し、通信回線に負担をかける、というわけです。
もちろん、潤沢にディスクの空き容量があって、高速な光回線を自宅で利用しているのであれば、それほど問題にはならないかもしれません。しかし、通信環境がモバイルWi-Fiしかない場合などにこの機能が動いてしまうと、知らないうちにデータ通信量の制限に引っかかって通信速度を制限された、などということになりかねません。
自動アップデートに関しての設定は、システム環境設定の[App Store]にあります。勝手にダウンロードされると困る、という場合は、ここから[新しいアップデートをバックグランドでダウンロード]という設定のチェックを外しておきましょう。なお、設定画面を見ればわかるように、「アプリケーション」「OS」「セキュリティアップデート」という形で項目別に自動アップデートの設定もできるので、OSのアップデートのみを防ぐ、ということも可能です。それぞれの利用スタイルにあわせて設定しましょう。