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[Interview]ハイロック

ハイロック

メディアクリエイター、キュレーター。アパレルブランド「A BATHING APE」のグラフィックデザイナーを経て、2011年に独立。自身の厳選するアイテムや話題を提供するサイト「HIVISION」の管理人も務める。J-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」に毎週出演中。【URL】http://www.hi-vision.net

アップル製品は全モデル買う

人気アパレルブランド「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)」のグラフィックデザイナーを経て、現在はメディアクリエイターとして多方面で活躍するハイロックさん。自身が管理人を務めるキュレーションサイト「ハイヴィジョン(HIVISION)」では、自身が購入した製品の中から、気に入ったモノだけを紹介しており、ガジェット好きなら誰もが物欲を刺激されるラインアップとなっています。

ハイロックさんのモノ好きの原点は、子どもの頃に集めた筆箱などの文房具。昆虫も大好きで、当時はカブトムシを200匹(!)飼育するほどでした。また、母親が喫茶店を営んでおり、プロのツールがたくさん並ぶ光景にも影響されたといいます。

また、生粋のアップルファンでもあるハイロックさん。「アップル製品は全モデル持っています。一時はiPhoneも全カラー買っていました」と笑います。その中から普段持ち歩くのは、12インチMacBookとiPadミニ。iPhoneは最新のPRODUCT(RED)カラーを愛用中です。

そんなハイロックさんに、普段持ち歩いて使っているアクセサリについて聞いてみました。どんな最新ガジェットが飛び出すのかと思いきや…最初に紹介されたのは、ロジテックなどからリリースされているレトロな雰囲気のカールコードの数々。通常のケーブルより絡まりにくく、複数のデバイスを使用する際も見た目がすっきりするため、ほとんどのケーブルをカールコードで統一しているそうです。また、ラブパワー(RAV power)製のスタンド型モバイルバッテリと併用すれば、作業スペースが広く使えます。

無駄な装飾は好まず、シンプルで削ぎ落とされたデザインが好み。そのため、素材を活かした黒系のガジェットが多く見受けられました。たとえば、ズームのハンディレコーダ「H2N」。ハイロックさんは、このレコーダを使って友人とラジオの真似ごとなどをして楽しんでいるのだとか。

そのほかにもさまざまなアイテムを紹介してくれたハイロックさん。さぞや自宅もモノに囲まれているのかと思いきや、「リビングにはなるべく物を置きません。ミニマリストが究極のかっこよさだと考えているので、選ぶ際もブレが起きず、無駄なものを買わないで済みます」とのこと。自分がコントロールできる分だけ集めていくのが、ハイロックさんのポリシーです。

RAVPowerのモバイルバッテリ

普段必ず持ち歩いているという、RAVPowerのスタンド型モバイルバッテリ。iPhone 7を約6回、12インチの MacBookを1.3 回充電できる大容量タイプです。ACコンセント、USB-C、USBポートに対応するので、これ1台あればすべてのデジタルデバイスを充電できます。また、デスクに立てられるため、アダプタとカールコードを組み合わせることで、ケーブルがもたつかず見た目がよいだけでなく、デスクを広く使えるメリットも。

ZOOMのH2N

ステレオおよびサラウンドでの録音機能を搭載する高機能ハンディレコーダー「H2N」。ハイロックさんは旅先の景色の「音」を、このマイクで残すといいます。「iPhoneにもボイスメモアプリはありますが、このマイクは集音機能が素晴らしい。写真とはまた違う感覚で、思い出の風景が頭の中に蘇ってきます」。

HUMAN MADEのMacbookケース

「A BATHING APE」創業者のNIGO氏が独立して立ち上げたレーベル「HUMAN MADE」の紙封筒型ケース。MacBook Air発表時、スティーブ・ジョブズ氏が紙封筒から取り出すパフォーマンスが話題となり、その後封筒型のケースがブームとなりました。ハイロックさんもいろいろと試したのち、このケースに落ち着いたそうです。裏地はキルティング素材を採用しており、使いやすさは折り紙つき。あわせて書類の持ち歩きにもUSメイドの茶封筒を使っており、持ち物に統一感を出しています。

モノ選びのコツ

モノ選びで一番大事にするのは、なるべく素朴なものから探すこと。たとえば、メモを取りたいなら、紙と鉛筆から探し始め、それでも満足できない場合だけデジタル製品を選びます。

「質素で素朴なほどいいと思うので、その論法で選んだデジタルガジェットなら相当いいもののはず。デジタルありきではありません」

一方で、未来の景色を見たくて投資するガジェットもあります。道具選びと、わくわくするオモチャを探す感覚と、2パターンで買うようにしているのだとか。

そんな方針のもとハイロックさんが選ぶガジェットは、どれもハイセンスなものばかり。どうすれば自分もかっこいいモノ選びができるようになるのでしょうか?

「憧れる人のモノマネから入ることが一番いいですよ。僕の世代はアメリカのカルチャーが好きな人が多く、僕は所ジョージさんに憧れてマネから入りました」

真似ることで、モノ選びのロジックがわかるようになり、最終的に自分ならではの理論が体に染み付き、好きなものを選べるようになってくるのだとか。「大切なのはモノのかっこよさではなく、選んだ理由。なぜあなたがそれを選んだか、その視点が大切です」と語ってくれました。 (文/らいら)

BOSEのQuietComfort 3

「いろいろなノイズキャンセリングヘッドフォンを使ったけど、これは驚異的にすごい! 怖いぐらい静寂に吸い込まれる」と絶賛するのは、BOSEのQuiet Comfort 3。本体スイッチの切り替えで、ピタッと雑音が消えるので、集中したいときに役立ちます。すでに販売を終了しており、ハイロックさんも7~8年に渡って愛用しています。

Moleskineのスマートライティングセット

ノートにメモした内容が、リアルタイムでデバイスに同期されるMoleskine(モレスキン)のペーパータブレット&スマートペン。専用アプリ上で、ペンの太さや色を変更できるほか、書きながら音声も録音が可能。アナログな見た目や書き心地とは裏腹に、デジタル機能がふんだんに盛り込まれています。

RICOHのGR DIGITALII

写真好きの間ではサブカメラとしても人気の高い、リコーのGRシリーズ。ハイロックさんも「他のカメラに浮気しても、最終的にこれに戻ってくる」と絶賛する1台です。「コンパクトで気軽だし、撮ったときの味が好きです」とのこと。