モバイル時代の必携アイテム
外出先で仕事をすることが多い私にとって、ポータブルストレージは必ず持ち歩くアイテムの1つ。これまで2.5インチのHDDを利用していましたが、USB-Cポートが1つしかない12インチMacBookでは、数十GBを超える大容量ファイルを書き込んでいる間に本体のバッテリを使い切ってしまうこともしばしば。そのためアップル純正の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」を使ってモバイルバッテリから給電しながら使っていたのですが、使い勝手が良いとはいえません。
もっと高速で省エネなストレージを求めていたときに知ったのが、この「マイパスポートSSD(My Passport SSD)」です。一般的なポータブルHDDの半分以下のサイズで、厚さわずか1センチ。重さも38・8グラムと非常に軽量なのもうれしいところ。テイストの異なるブラックとシルバーのデザインは、見た目がクールなだけでなく、斜めのラインの凹凸があるので、鞄の中を覗かなくても手ざわりで見つけられるのが便利です。
容量は256GB、512GB、1TBの3種類で用途に合わせて選べるほか、USB-Cに対応しているので、現行のMacBookやMacBookプロとの相性は抜群です。なお、出荷時フォーマットは「exFAT」なのでMacでもウインドウズでもつないですぐ使い始められますが、タイムマシンバックアップとして使うには「ディスクユーティリティ」で再フォーマットが必要です。
書き込み速度は最高515MB/s
手のひらで包める程度のサイズのポータブルSSD。USB Type-Cポート対応で、MacBookやMacBook Proとの相性は抜群です。SSDならではの高速性能が1番のポイントでしょう。
Mac側の対応に注意
また、本製品は第2世代(Gen 2)のUSB3.1に対応しています。これは第1世代(Gen1)のUSB3.1の2倍にあたる最高10Gbpsの転送速度に対応しており、SSDからの読み書きのボトルネックを解消して理論値で最高515MB/秒というパフォーマンスを誇ります。
とはいえ、この性能を引き出すにはMac側も第2世代のUSB 3.1に対応している必要があり、残念ながら12インチMacBookは非対応なため、最高5Gbpsで動作します。実測値では読み出し354MB/秒、書き込み335MB/秒でした。
一方、第2世代USB3.1対応のMacBookプロでは読み出し426MB/秒、書き込み406MB/秒という結果に。最新のMacで最高のモバイルストレージを求める人には最適なソリューションといえるでしょう。
セキュリティ機能で安心
付属している「WD Security」でパスワードを設定すれば、AES256ビットのハードウェア暗号化でストレージがロックされます。外出時に万が一紛失しても、重要なデータが守られるのは安心です。
USB3.1 Gen2対応
USB 3.1 Gen2「SUPER SPEE D+」に対応しています。ただし、この性能を引き出すには、Mac側もUSB 3.1 Gen2に対応している必要があるので注意しましょう。
[SPEC]
【発売】ウエスタンデジタルジャパン
【サイズ】45(W)×90(H)×10(D)mm
【価格】2万2300円(256GB)、4万1900円(512GB)、7万8200円(1TB)
【URL】https://www.wdc.com/
【その他スペック】
【重量】38.8g 【備考】対応OS:macOS Sierra、El Capitan、Yosemite (10.10~10.12)、インターフェイス:USB 3.1/USB 3.0/USB 2.0、電源:USBポートより給電、保証期間:国内3年間
私が紹介します!
栗原 亮
Mac片手に各地を飛び回る編集者兼ライター。@cooley