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【WWDC2017】iMacファミリーのラインナップを理解しよう!

【WWDC2017】iMacファミリーのラインナップを理解しよう!

デスクトップを象徴する存在

最後に、iMacファミリーのラインアップをまとめておこう。骨子となるiMacシリーズはまずディスプレイサイズで21インチと27インチモデルの2つのグループに分けることができる。

コンパクトながらノートブックよりはるかに広い作業領域を持つ21インチモデルも4K解像度を持つレティナディスプレイがスタンダードだと考えて良いだろう。このモデルは2つあるが、ストレージとCPU、GPUの仕様がそれぞれ異なっているのが特徴だ。上位モデルのほうがスペックが良いのはもちろんだが、CTOではCPUは同等に、またストレージは512GBのSSDまでは同等にカスタマイズが可能なため、GPUやストレージに高いパフォーマンスを必要としないのであれば3.0GHzモデルをベースに足りない部分だけアップグレードを考えるのも良いだろう。

逆にフルスペックまでの拡張性を考えるのであればベースは必然的に3.4GHzモデルを選ばざるを得なくなる。このモデルのみ唯一メモリが32GBまで拡張が可能になる。特に今モデルはディスクリートGPUを搭載したことにより、内部パフォーマンスが向上しただけでなく外部5Kディスプレイの出力に対応しているのはグラフィックソフトなどを扱ううえでメリットになるだろう。

では、27インチモデルはどうだろうか。標準構成で比較してみると、3.4GHzモデルと3.5GHzモデルの性能差はGPUも含めて(体感上)劇的な差が出るほどではないため、下位モデルはコストパフォーマンスが良いと判断できる。また、最上位の3.8GHzモデルが搭載するレイディオン・プロ580は「VR Ready」に認定されているシリーズ唯一のGPUであり、VRゴーグルを使ったソリューションを活用するのであればこのモデルを選択するのが必須となる。どちらの仕様にも不満がある場合には、3.5GHzモデルをベースに自分好みにCTOするのがベストな選び方だろう。

よりハイエンドを希望するのであれば、iMacプロという新しい選択肢が生まれる。iMacの持つ省スペースと、5Kレティナディプレイという利点に加えて現状のコンピューティングで選択出来得る限り最高峰の性能を組み込むことができるのは、Macというカテゴリを超えて「オールインワン・コンピュータ」の歴史の中でも初めての試みだ。

「誰もが、驚くほど簡単に使えるコンピュータを」のコンセプトで世に出たiMacが、既存のオールインワンが持っていたイメージを一変させ、デスクトップのスタンダードへとその地位を向上させて20年余り。ついにワークステーション級のプロモデルまで出たiMacはもはや「デスクトップコンピュータ」そのものを意味するところまで成長している。

ディスプレイの違い

フルHDとレティナ4Kモデルでは画素数が4倍以上違うため、高解像度の写真を表示した際の精細さがまったく異なる。4Kモデルは約900万画素の画像を実寸で表示可能だ。

メモリ増設の可否

27インチモデルには、背面にメモリ増設スロットがあり、1867MHzのDDR3 SO-DIMMを4枚(8GBx4)まで増設可能。21.5インチモデルも増設可能だが、先述の注意点をよく理解しよう。

iMacのラインアップ表