Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

Macのカーソル操作を劇変させる「カーソルセンス」がスゴイ!

著者: 中村朝美

Macのカーソル操作を劇変させる「カーソルセンス」がスゴイ!

マウスやトラックパッドを操作しているとき、画面上のカーソルの動きがなんだかもどかしく感じるときはないだろうか? そんなときは「カーソルセンス」というソフトを使ってみるといいだろう。これを使えば、システム環境設定で変更できない、カーソルの感度や加速度を調整することができる。

ストレスのない操作感

マウスを使うにせよ、トラックパッドを使うにせよ、Macユーザは画面上に表示される「カーソル」(もしくは「ポインタ」とも呼ばれる)を操作して画面上のオブジェクト(ボタンやアイコン、メニューなど)を間接的に触る。直接指でタッチ操作できるiOSデバイスと比べてしまうと、なんだかもどかしく感じることがある。おそらくそれは手や指の動きとカーソルの動きにズレがあるからだ。それを解消しようとしても、macOSのシステム環境設定では「軌跡の速さ」しか調整できない。

Macでは古くからカーソルの動きに合わせて、加速度が自動的に設定されている。カーソルを素早く動かすと移動距離が長くなり、ゆっくり動かすと短くなるようになっているというわけだ。ユーザが設定できる「軌跡の速さ」とは、ゆっくり動かしたときの感度だけなのである。

そこで、おすすめしたいのが「カーソルセンス」というソフトウェア。これは、汎用マウスドライバとして人気の高い「ステアーマウス」と同じプレンティコム・システムズが開発した、カーソルの感度や加速度をチューニングするシステム環境設定パネルだ。

ステアーマウス

【開発】プレンティコム・システムズ

【価格】1980円

【URL】http://plentycom.jp/index_j.html

【備考】試用期間30日間

マウス派のユーザには、同一メーカーから出ている「ステアーマウス」もおすすめ。多ボタンマウスのカスタマイズが細かくできる。

最適なチューニングを探索

カーソルセンスをインストールすると、システム環境設定に[カーソルセンス]パネルが追加される。それを開くと、カーソルの加速度と感度を非常に細かくチューニングできる。設定の組み合せをプリセットとして5つまで登録でき、スピード調節のわかりやすいヘルプも搭載されているので、自分好みのチューニングを追求できるようになっている。

カーソルの「ベストな設定」というと人それぞれだが、画面上のクリックしたい箇所にスムースにカーソル移動できるのが理想的だといえる。画面上の距離感と手や指の動きが一致するようになれば、タッチ操作のように快適な操作感になるからだ。カーソルセンスにはチューニング用のヘルプが充実しているので、少し時間はかかるかもしれないが、自分にぴったりの感度・加速度が見つけられるだろう。

また、ユニークな機能として、ほかのユーザと設定内容をシェアできることが挙げられる。多くの人が好む設定は自分の好みである可能性は高いので、自分の設定の参考にしてみるとよいだろう。ちなみに、ウィンドウズのカーソルには加速度がないので、Macのカーソルが使いづらいと思うスイッチユーザも多いようだが、カーソルセンスを使うと加速度を切ることもできる。

人間は適応能力が高いので、自分に合っていない設定でも、一度慣れてしまうと気にならなくなるため、現状のカーソル設定に不満は見つからないかもしれない。しかし、カーソルセンスで設定を見直してみると、細かい微調整をすることなく目的のボタンやメニューをクリックできるようになり、ストレスが軽減されるはずだ。カーソルセンスは980円の有料ソフトだが、20日間の試用期間が設けられているので一度試してみてほしい。

カーソルセンス

【開発】プレンティコム・システムズ

【価格】980円

【URL】http://plentycom.jp/index_j.html

【備考】試用期間20日間

(1)カーソルセンスをインストールするとシステム環境設定に[カーソルセンス]パネルが追加される。まずは[おすすめ設定]の右側にある[?]をクリックしてみよう。

(2)スピード調整方法のヒントが表示される。おそらく数値を闇雲に調整しても自分に最適なチューニングは困難なため、このヒントにしたがって調整してみるとよい。

(3)[おすすめ設定]を選ぶと、ほかのカーソルセンスユーザが設定した組み合せを[使用]ボタンのクリックだけで試すことができる。

(4)加速度をオフにすると、このグラフのように指の移動量とカーソルの移動量が直線になる。ウィンドウズに慣れてるなら、このほうがしっくりくるかもしれない。