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HoloLensでホロポーテーションが日常になる日

著者: Mac Fan編集部

HoloLensでホロポーテーションが日常になる日

STORY Ⅱ@Adobe

【URL】http://www.adobe.com/jp/

西山正一 Nishiyama Shoichi

2001年にアドビ システムズに入社。WEB製作アプリやDTPアプリの製品担当を経て、現在はCreative Cloudのエンタープライズマーケティング部門を統括。新しいガジェット類にはすぐに飛びつくタイプ。食いしん坊でお酒呑み。

「ホロポーテーションが日常になる日」

約15年前の作品ながら今でもその未来世界の描写が素晴らしいSF映画の名作「マイノリティ・レポート」をご存知でしょうか? 作品に登場するさまざまな近未来テクノロジーのいくつかは、2017年現在「もうちょっとで実現しちゃうんじゃないの?」というところまできています。映画では主人公の瞳(網膜)から個人を特定し、パーソナライズされた広告が街中で語りかけてきますが、WEBの世界ではパーソナライズ広告は当たり前のように普及しています。磁力で浮く自動運転カーの出現はまだ先かもしれませんが、自動運転技術は世界中の企業が真剣に開発中です。

そんなマイノリティ・レポートに登場した未来技術の中でもガジェッター心を掴んで離さないのが、空中で手を動かすだけで操作できる映像システムです。いつか実現するといいなぁと思っていたのですが、ついにゴーグルをかぶれば実現するぞ!というところまで来たようです。 その名も“Microsoft HoloLens”!

昨年一般販売され話題になったPlaystation VRは自分の視界を完全に映像の中に放り込み、まったく別の場所や世界にいるような感覚が味わえるのですが、HoloLensは半透明のスクリーンを通して目の前の世界が見えている状態で利用します。このような「身の回りの現実世界」と「コンピュータが投影する映像」を重ねて表現する手法をMR(複合現実)と呼びます(MRに似た技術であるAR:拡張現実を使った有名なアプリといえばポケモンGOですね)。

HoloLens関係の動画はYouTubeなどでたくさん公開されているので、ぜひいろいろと見てみてください。まさに夢の世界ですよこれは。 空中にスカイプの画面が表示されたり、机の上に設計中の3Dデータの模型が表示されたり、まさにマイノリティ・レポートの世界そのままです。中でも圧巻なのは「ホロポーテーション」という技術のデモ動画です。こちらもYouTubeで「ホロポーテーション」で検索すればすぐにヒットするので絶対に見ましょう。R2-D2がレイア姫の立体映像を投影するなんていうレベルじゃないです。テレビ電話している相手がその場にテレポーテーションしてきてその場にいるような、かなりSFチックな体験ができそうです(HoloLens+テレポーテーションでホロポーテーションなわけです) 。

HoloLensに関してはコンセプトの段階から気になりまくっていたのですが、なんとこれがついに日本でも販売開始になったのです。早速買わねば!とすぐに調べて見たのですが、現時点では主に開発者向けや企業で使用する専用のシステム向けなどの限られた用途向けのみでの販売のようで、ここはグッとこらえて購入を我慢しました。

HoloLensを活用できるソフトがもうちょっと揃ってきたら購入して遊びまくる予定です。僕の夢はMacでPhotoshopを操作しつつ、HololensでExcelデータの編集をすることです。