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新世代のMacBookに欠かせない純正のような分離型拡張ハブ

著者: 古田誠

新世代のMacBookに欠かせない純正のような分離型拡張ハブ

従来のアクセサリを使うなら

新しいMacBookプロは、シンプルで美しい。外部出力も側面にUSBタイプCがあるだけ。でも、従来のI/O遺産的な周辺機器を持っている人にとっては、所有している物が使えず戸惑ってしまうかもしれません。

そこでUSBタイプCポートを利用してハブ化しようという機器が、この「Hyper++ USB Type-C Hub with 4K HDMI Support」。拡張できるのは、電源供給可能なUSBタイプCと4K対応のHDMI、そしてUSB3.0(2ポート)の計4ポート。これだけあれば、日常的な使用に不自由はないはずです。

本製品は、Mac本体と直付けの一体型ハブだった旧モデルを進化させて、MacBook本体から分離させた拡張ハブです。一体型の欠点は、何かの拍子にMacを動かした瞬間、コネクタがポロッと外れてしまうこと。その点、分離ハブは外れにくくてよいのですが、コード部分がしっかりしていて、見た目ほど容易に曲がらないため、Mac本体に近付けてくっつけようとしても結構難しい。くっつける必要はないのですが、これほどシルバーの色味が良くて、見事にMacBookプロのシルバーとほぼ同じ色だと、一体感を感じてしまってどういうわけか並べてみたくなります。

色味がMacとマッチ

MacBook(12インチ)のシルバーと並べると、色味は少し異なりますが、存在感があるのがわかります。スペースグレイと並べた場合は、まさにアップル純正のような素晴らしい色味です。

純正のような仕上がり

アルミからコンピュータ技術を駆使して削り出した本体は、アップル純正かと見まごうばかりの完成度です。重厚感があるのに、持つと意外に軽い。その違いに思わず微笑み、感心してしまいます。単なるハブを越えた、じっと眺めているだけの鑑賞にも耐える精密製品で、高い技術力に裏付けされたクオリティにほれぼれします。

新MacBookプロに搭載された右と左のUSBタイプCは、処理スピードが異なります。16GBのSDカードをMacのデスクトップにマウントする時間を左右で比べてみました。数回試してみて、平均は左が3.75秒、右は4.10秒。ほんのわずかな差ですが、左側のポートのほうが処理速度が速いので、本製品を使う場合は左ポートに差すことをおすすめします。

いずれすべての周辺機器がUSBタイプCに対応するのでしょうが、これまでのUSB対応機器を使わざるをえない場合は、このようなハブを使うのが一案。本製品は芸術品といっても過言でないほど完成度が高いので、持っていると自慢のタネになるでしょう。

コンパクトな本体

片手の中に埋まってしまいそうなほどコンパクトな本体部分。左側からUSB3.0が2つ並び、電源供給可能なUSBタイプCが並んでいます。

4Kに対応したHDMIポート

4K対応の外部出力が可能なHDMIポートを備えています。アルミニウムの削り出し処理の美しさが、この角度からだとよくわかりますね。芸術品的な完成度といっても差し支えないでしょう。

[SPEC]
【発売】アクト・ツー 【価格】6912円 【Size】42.5(W)×30(D)×12(H)mm 【URL】http://tyomac.com/Type-C_hdmi/

【その他スペック】
【重量】44.5g 【備考】対応製品:MacBookプロ(2016)、MacBook(2015/2016)、電圧:5V(待機電流80mA)、使用素材:アルミニウム、ポート:HDMI、USB 3.0 Type-A x 2、USB Type-C with Power Delivery、HDMI出力:最大4K(3840×2160)30Hz、1080p(1920×1080)60Hz

私が紹介します!
古田 誠

毎日新聞記者、和歌山放送、相愛大非常勤講師。ライター歴40年目。