物理的なトラブルの原因にも
iPhoneには充電や同期をするためのライトニングコネクタ、ヘッドフォンなどを接続するためのオーディオジャック、さらに通話などに必要なスピーカやマイク、受話用レシーバなど、改めて数えてみるとたくさんのコネクタ類があります。iPhoneは常に落ち歩くがゆえに、こういった箇所にはホコリやゴミだけでなく、手垢など実にさまざまな汚れが付着してしまいます。
また、このようなコネクタ部分の汚れは、iPhoneが汚れているなと感じるだけでなく、ゴミが溜まったままだと「充電ができない」「音が聞こえにくい」などの物理的なトラブルの原因にもなります。ここは日頃お世話になっている愛機のメンテナンスも兼ねて、コネクタ類をきれいに掃除しましょう。
STEP 1 ライトニングコネクタはハンドブロアーで掃除
ライトニングコネクタやオーディオジャックにたまったゴミは、Macと同様にブロアーやエアダスターを使って掃き出しましょう。ピンなどで掃除しようとすると、端子に傷がついてしまう危険性があります。
STEP 2 メッシュ部分の掃除に注意ブラシで優しく掃き出そう
iPhoneのスピーカやマイク、レシーバのメッシュ部分の掃除には、ブロアーやエアダスターは厳禁です。エアダスターなどで吹いてしまうと、iPhoneの内部にすべてゴミが入ってしまいます。この部分の掃除には、静電気が起きないナイロン製のブラシを使って掃き出すのがベストでしょう。
エアダスターは短時間でこまめに
エアダスターは圧縮された強い空気圧を出しますが、連続してコネクタに吹き付けていると破損の原因となることがあります。使うときは1回あたり3秒程度とし、こまめにコネクタの状態を確認しながら作業します。
ダストブロワー ECO(350ml)
【発売】エレコム
【価格】1080円
【URL】http://www2.elecom.co.jp/accessory/cleaning/air-duster/ad-ecom/
3つのマイクをしっかり掃除しよう
iPhoneには底面のほかに、レシーバの中、さらに背面カメラの横といった3つの箇所にマイクが付いており、それぞれの場所から拾った音を組み合わせて高度なノイズキャンセリングを実現しています。逆に、このマイクのどこか1箇所でもゴミが詰まって聞こえなくなると、マイク機能が正常に動作しなくなってしまいます。3箇所すべてをきれいにしておくと、トラブルも未然に防げるようになるので、きれいに保ちましょう。
●底面
●レシーバ部
●背面カメラ横
iPhoneのコネクタ掃除に役立つ便利な道具
iPhoneのライトニングコネクタやオーディオジャックは、頻繁にケーブルを抜き差しします。それゆえに奥に押し込まれたホコリなどが経年で固まってしまった場合、ブロアーやエアダスターでは掃き出せないこともあるでしょう。そんなときに活躍するのが、ナイロンブラシです。特に歯ブラシは毛束が多いので、ライトニングコネクタにたまったホコリなどを掻き出すのにはぴったりの道具といえるでしょう。
また、メッシュ部分の掃除に使うナイロン製のブラシは、清掃用に販売されている専用品もありますが、こちらも歯ブラシで代用ができます。ただし、水分は厳禁なので必ずよく乾かしたものを使いましょう。
さらに、メッシュ部分に挟まったゴミは、ブラシを使ってもなかなか掃き出すことができません。そんなときは市販のメンディングテープをコネクタ部分に押し付けて、粘着剤で取り除きましょう。
メッシュ部分には基本的に歯ブラシを使うことをおすすめしますが、市販のメンディングテープを利用すると、奥に固まった汚れも取り除くことができます。
毎日持ち歩くiPhoneは、スピーカやレシーバなどのメッシュ部分にもゴミが溜まりやすく、音が聞こえなくなるなど物理的な故障の原因にもなります。普段はあまり気にしない部分ですが、よく見てみるとゴミが詰まっています。