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macOS Sierra ターミナルカスタマイズ集(1)

macOS Sierra ターミナルカスタマイズ集(1)

macOS Sierraをコマンド操作するためのノウハウ

ターミナルの基礎知識を理解しよう

ターミナルって何?

Macにはさまざまな機能が搭載されておりますが、それらの機能はMac初心者でも簡単に操作できるようになっています。しかし、ある程度Macに慣れると、少々高度なカスタマイズを施したいと思うことがあります。

そんなときに便利なのが、Mac標準のソフトウェア「ターミナル」です。ターミナルを利用すると、通常は利用できない隠し機能や、普段は設定できない細かなカスタマイズが可能になります。

ターミナルは、OSの中核部分である「カーネル」を覆う「シェル」を介してプログラムを実行します。そのためには、ターミナル上で「コマンド」と呼ばれる命令を入力しなければなりません。基本的なコマンドには「Is」や「cd」といったものがあり、その種類は実に豊富。これらのコマンドでMacの隠された機能を利用することができるので、興味がある人は覚えてみてもよいかもしれません。

ターミナルのメイン画面

ターミナルのメイン画面です。コマンドは半角英数字で入力し、コマンドとオプション/引数の間は半角スペースを1つ入力しましょう。

シエラで使えるコマンド集

しかし、コマンドの種類も多く、ターミナルでの入力にもある程度のルールが設けられているので、普通の人にとってなかなか手を出しにくいのも事実です。

そこで本特集では、誰もが簡単にMacの隠し機能を使えるように、macOSシエラで使えるカスタムコマンドを用意しました。これがあれば、ターミナルに文字列をそのまま入力するだけで、誰でも隠し機能を利用できます。

隠し機能を呼び出すターミナルコマンドは、以前はもっと多くの種類がありました。しかし、OS Xエルキャピタン以降「System Integrity Protection(SIP)」機能が搭載され、システムの重要な部分にアクセスできなくなり、Macで使えるカスタムコマンドが減少しました。

とはいえ、macOSシエラでも、数多くの隠し機能を使うことができます。ターミナル初心者でも簡単に使えるものばかりなので、ぜひ試してみてください。

なお、ターミナルは本来は変更できない設定を変更するため、思わぬ不具合が起こる可能性があります。ターミナルを操作する際は必ずバックアップを取るようにして、自己責任でコマンドを実行してください。

ユーザからのコマンドをシェルを介してカーネルがわかるように整理して実行します。また、カーネルからの処理結果をターミナルに伝える役割も担っています。

ターミナルのメニューバーから[シェル]を選択して、[インスペクタを表示]をクリックすると、画面のカラーなどを変更できます。