Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

本格撮影を可能にするツール●iPhoneカメラの創造力

著者: 松山茂

本格撮影を可能にするツール●iPhoneカメラの創造力

全編iPhoneのみで撮影されたベントレーのCM「Intelligent Details」のメイキング映像より。【URL】https://www.youtube.com/watch?v=PQmzuT0C8T4

 

【リグ】Beastgrip Pro

【販売】ケンコー・トキナー

【価格】1万8000円

【URL】http://beastgrip.jp

iPhoneがフル装備のシネマカメラに変身!

iPhoneには、一般のビデオカメラのように三脚穴もアクセサリシューもない。そんなiPhoneに、照明やマイクなどを取り付けたいときに活躍するのがリグだ。「Beastgrip Pro」は、調整可能なクランプで、iPhoneの各モデルに装着でき、5カ所の1/4”ー20標準径ネジ穴には三脚や各種アクセサリが取り付けできる。37ミリ径レンズ・フィルターマウントにDOFアダプタを取り付ければ、一眼レフ用レンズを使った撮影も行える。

CHECK POINT

1・グリップが付いているので手持ちでもしっかりホールドできる

2・三脚やマイク、照明が取り付けられる

3・オプションのコンバージョンレンズやフィルタ、一眼レフレンズが取り付けできる

 

【スタビライザ】SwiftCam M3s

【販売】アスク

【価格】4万5000円

【URL】http://swiftcam.co.jp

ブレや揺れを抑えたきれいな映像が撮れる!

現在発売されているiPhoneには、どれも自動手ぶれ補正が備わっている。特に6sプラスでは、写真・動画両方の撮影に、より強力な光学式手ぶれ補正を搭載するが、動きの激しい撮影では補正しきれないことも。そんなときに活躍するのがスタビライザだ。空中に吊り下げたような状態にするので、撮影者が急に動いてもiPhoneは滑らかに移動。横に振るパンもピタッと決まる。iPhoneを構えたまま歩いたり走っても、無駄な揺れを抑えてくれる。撮影した映像を見ても、手持ちで撮ったとは思えない仕上がりに驚くはずだ。

CHECK POINT

1・細かなブレだけでなく、大きな振動も吸収してくれる

2・ジョイスティックを使ってスムースなパンが可能

3・被写体に対してiPhoneの角度を固定して撮れる

 

【レンズ】MOMENTレンズ

【販売】MOMENT

【価格】ケース:49ドル99セント~

レンズ:各99ドル99セント

【URL】https://momentlens.co

ケラレや歪みのない撮影には専用レンズを用意するべし!

iSightカメラのレンズは4.15ミリの焦点距離。35ミリに換算すると、29ミリの広角レンズになる。これ以上ワイドに撮りたい場合は、レンズ前面に取り付けるコンバージョンレンズが必要だ。ところが世に出ているコンバージョンレンズのほとんどは、周辺が歪んでしまうなど光学的にもイマイチ。「MOMENT」のレンズなら、映画用のカメラレンズの技術を取り入れているので歪みや流れもほとんどない。ほかとは違う上質のシーンが撮影できる。

CHECK POINT

1・超広角(35ミリ換算で18ミリ)でも周囲がケラれたり歪んだりしない

2・テレレンズを使えば、望遠(60ミリ)も高品質で撮れる

3・レンズの取り付けは金属製のプレートをiPhoneに貼るだけ。レンズマウントを組み込んだ専用ケースもある

 

【照明】LUMI LEDライト 550 lux MUSE

【販売】マンフロット

【価格】1万2000円

【URL】https://www.manfrotto.jp/lumimuse-series-8-led-light-accessories-black

きれいな映像を撮るコツは照明にあり!

ビデオ撮影時にはTrue Toneフラッシュを点灯させて照明として使えるが、ちょっと離れると光が届かない。本格的な動画撮影なら、しっかりとした照明装置も必要だ。LEDライトを使った製品なら、小型でバッテリ駆動時間も長くiPhoneでの撮影にも最適。中でもマンフロットのLUMIシリーズは、ポケットサイズで調光もでき、フィルタも取り付けできる。光量違いで3モデルあるので、自分に合った照明が選べる。

CHECK POINT

1・True Toneフラッシュでは足りないシーンでも明るい映像が撮れる

2・ボール雲台が付属しているので、リグだけでなく三脚にも取り付けできる

3・内蔵バッテリで約1時間使える

 

【アプリ】ProShot

【開発】Edward Kezeli

【価格】480円

【カテゴリ】iTunes Store>写真/ビデオ

iPhoneまかせじゃないマニュアル撮影を可能に!

「カメラ」アプリでは、ビデオ撮影時にフォーカスポイントを変えたり、明るさを変更できるが、それ以外はほとんどフルオートでの撮影。露出やホワイトバランスなどは、すべてiPhoneまかせとなる。ところが「ProShot」を使えば、撮影に関するほとんどのパラメータが自由に変更できるので、おまかせではない自分好みの撮り方ができるのだ。あえて手振れ補正を切った動画撮影や、30/60fps以外の1080HD、24/25fpsでの4K動画撮影なども可能だ。

CHECK POINT

1・撮影画面で露出補正やAEロック、フォーカスポイントが簡単に指定できる

2・シャッタースピードや露出、ISO、WBを指定したマニュアル撮影ができる

3・「カメラ」アプリでは選べない画質とフレーム数の組み合わせが選べる