Excelの導入はどうする？?

エクセルの代わりにグーグル・スプレッドシートではダメなの？

タカハシ●おや、マルカワさんから追加のメールだ。ふむふむ、オフィスじゃなくても…というなら、今度はグーグル・スプレッドシートとの比較をしていくか。WEBブラウザで操作するというのは多少慣れが必要だけど、何といっても表計算を無料で使えるというのは大きなアドバンテージだよね。データの共有も簡単だし、表組みを作るくらいならこちらで十分じゃないかなあ。

あとは複雑な関数やマクロ処理をどの程度使い込むかってところが、ポイントになりそうだ。家庭用の用途なら、そこまで面倒な機能を使っているとは思えないけどどうかな…。

ただ、この追加メールにある「昔のデータが開けないと困る」というのが引っかかるなあ。…ああ、試してみたら見た目が変わってしまうし、マクロが含まれたファイルはうまく開けないな。新規書類を作成するのならグーグル・スプレッドシートでもできるけど、過去の定型書類を置き換えるのはかなり大変そう。仕事の書類を持ち帰ることもあるっていっていたけど、複雑なエクセルデータを使う場合は厳しそうだな。

過去のデータを活かすことを考えると、やはりマイクロソフトのオフィスになるかなあ。

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グーグル・ドライブ（【URL】https://drive.google.com/drive/）からスプレッドシートが作れます。表組みやグラフ、フォームを作るくらいなら問題なくできそうです。でも、以前作ったエクセル書類との互換性は今ひとつという印象です。

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グーグル・スプレッドシートでも［ツール］→［スクリプトエディタ］でマクロ的な機能は使えます。でも、以前作ったマクロがそのまま動くというわけではなさそうです。

ウィンドウズ版でマクロが含まれた書類も完全ではないけれど対応しているので、エラーが出ても修正を加えれば対応できます。

Macユーザならナンバーズもあり？

アップルユーザなら「ナンバーズ」は？と思う人も多いかもしれませね。Macらしいビジュアル表現が秀逸で、アイクラウドを介したiOSアプリとのデータ同期も可能などいいことずくめのようです。エクセル形式（.xlsx、.xls）の書き出しも対応しています。しかし、細かく「表計算ソフト」としての機能だけを比較すると、やはりエクセルに軍配が上がります。これまでのエクセルファイルといった資産をそのまま使うことも難しいです。ナンバーズが活きてくるのは、プレゼン用資料に埋め込むためのグラフ作成や、配布資料への柔軟で見栄えの良いレイアウトなどのシーンでしょう。

エクセルとのファイル互換性も確保されているナンバーズですが、得意とする機能の方向性は少し異なります。

モバイルユーザならオフィス365ソロで決まり？

タカハシ●マルカワさんから、またまた追加のメールが来ているぞ。心配性なのかなあ。…なになに、iPadでも使うのか～。そうするとサブスクリプション版のオフィス365ソロの一択になりそうだ。永久ライセンス版のオフィス2016のユーザはiOSアプリでは閲覧しかできなくて、編集機能をすべて使うには365ソロのライセンスが必要だからね。では、早速、ワンドライブに保存したエクセルファイルを、iPadで開いてと…。

ワンドライブ（マイクロソフトのクラウドストレージサービス）でスプレッドシートを共有すれば、MacでもiOSデバイスでも閲覧・編集できます。フォントもアプリ側にダウンロードされるので表示も崩れにくいです。

クラウド対応も抜かりなし マイクロソフトおそるべし！

ハヤシバラ●どうですか、調査と検証は終わりましたか？

タカハシ●はい、さすがにビジネスソフトの定番というか、思った以上にスキがありませんでした。Mac版オフィスというかエクセルは必要な機能を網羅していますし、モバイルアプリも完成度が高いです。アップデートの通知が少し多いような気もしますが。

ハヤシバラ●クラウドの対応もしていますし、近年のトレンドをきちんと押さえていますね。Macアップストアから「ワンドライブ」をインストールしておけば、ファインダから保存したエクセルやワードの書類を管理できますよ。

タカハシ●長期的には費用がかかってしまいますが、サブスクリプションのオフィス365ソロであれば、1TBのストレージも使えますしMacを使い始めたばかりのウィンドウズ＆オフィスユーザには一番ストレスの少ない方法ではないでしょうか。

ハヤシバラ●そうだね、やはり使い慣れた環境というのは重要だよね。トレーニングコストも考えると新しいものが常にベストってことはないし。

では、メールの返信を…先ほどから気にはなっていたんですが、その…ドアの隙間からマルカワ女史の視線を感じるので、直接お伝えしてあげたほうがいいかもしれません…。

タカハシ●奇遇ですね、課長もそう思われましたか…。

ワンドライブをインストールすると、ホームフォルダ内の任意の場所に［OneDrive］フォルダが作成され、ローカル環境と同じようにクラウド上のファイルを利用できます。ファイル保存時には、ワンドライブ上に保存もできます。

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