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iPadプロは人間の感覚に近い道具『牧 かほり×iPad Pro』

著者: 山田井ユウキ

iPadプロは人間の感覚に近い道具『牧 かほり×iPad Pro』

牧 かほり Kahori Maki

グラフィックアーティスト。日本大学芸術学部卒業後、渡米。ニューヨークにてファインアートを学び、帰国後はフリーランスのイラストレーターに。自身の創作活動とともに、国内外のアーティスト、企業とのコラボレーションを多数手がける。近年は、個展「Duburi-A ~ドゥブリ絵~」や「詩展 ~シルエットの語りごと~」を発表。また、1枚の絵が光や装飾となってスペースを演出し、映像となって時間を共有し、プロダクトになって役割を持つような展開をイメージした作品で注目を集めている。

iPad Proが登場したことによって

デジタルとアナログの境界が曖昧になっています

MF●牧さんはiPadプロの発売時期に行われたアップルの公式キャンペーン「新しい何かを始めよう。」に参加され、「VISIONEO16」という作品を発表されましたよね。参加のきっかけは何だったのでしょう。

牧●私はアドビのクラウドギャラリー「ビハンス(Behance)」に作品をアップしているのですが、アップルがそれを見て連絡をくれたんです。iPadプロはまだ発売されていない時期だったので、米国まで行って1週間iPadプロを使わせていただきました。

MF●これまでiPadプロやアップルペンシルのようなツールを使われていたのですか?

牧●いえ、実は今までペンタブレットは使ったことがなかったんです。だから本当にこれで絵が描けるのかなと思ったのですが、アップルからは「そういう人にこそ使ってほしい」ということを言われたので、それならやってみようと思いました。