いつでもどこでもパシャリ! 情報社会はスキャンで乗り切ろう
先日、上海から400キロメートルくらいのところにある義烏(イーウー)の市場に行ってきましたが、中国のSIMを借りたにも関わらず、SIMフリー版のiPhoneがまったく役に立たないという経験をしてきました。グーグル、フェイスブック、ツイッターなどにアクセスできないのです。ちなみにパズドラもダメでした(笑)。
というわけで、iPhoneが写真を撮るだけのデバイスに成り下がったわけですが、情報統制と自国の企業育成への力の入れようには参りました。
さて、情報といえば、紙の書類に記載されているのが従来の形でした。しかし、現代ではそれもデジタルで整理しておいたほうがラクですよね。
iPhoneが常に手元にあるようになったので、ほとんどの人が日常的に写真を撮っていると思います。被写体が情報の部類であるなら、カメラアプリではなく「スキャナブル(scannable)」というエバーノート社のアプリを使うと便利です。
私の場合は、「自動撮影モード」に設定しているので、アプリを起動するとその場で四角い書類上のモノをサーチしてくれます。なので、私は手ぶれしないようにiPhoneを固定しておくだけでOK。
チラシ的な書類をもらっても、どこかへ置いて失くしてしまうリスクを考えると、もらったその場でパシャッと撮影しちゃったほうが確実です。
普通のカメラアプリだと、いざ読みたくなったときに探しづらい。でも、スキャナブルはエバーノートに直接ポストできるので、エバーノートで検索がかけられるわけです。
たとえば、「あとで見るかもしれないなぁ」と思った書類は、旅先で撮影してそのまま廃棄しちゃってます。持って帰っても読まないことのほうが多いですからね。上海の地下鉄の電車内で配布された地下鉄路線図の書かれたツアー会社のチラシは、面白いなぁと思ってもあとから使うことはなさそう。でも記念にパシャリ。
壁に貼っているポスターや案内、たまたま読んでいる雑誌でも、あとで使うかもなと思ったらスキャンしておくと便利です。
自分の目で見た経験や面白いと思った基準を超えたものだけを蓄積しておくことが、自分にとって一番の価値になりますが、それを簡単にできるようになったのはうれしいですね。知識や経験は増えるけど、荷物は増えませんしね。
設定画面の操作方法
? 画面上の[・・・]をタップすると設定が表示されます。私の場合、撮影モードはライトをオフにして、自動撮影に設定しています。撮影モード以外にも「設定」「最近」「ヘルプ」の3つのボタンが表示されます。
? [・・・]をタップしたあとに[設定]を押すと、細かな設定ができます。ここでは撮影した画像の形式などを変更できるので、自分の扱いやすいように設定してください。
? [最近]をタップすると、削除したスキャンデータを復元できます。スキャンデータは30日間保存されます。
? [ヘルプ]をタップすると、使い方ガイドが読めます。1度読んでおくとよいかもしれません。
撮影と画像修正
? 「原稿を探しています」というメッセージがずっと表示されるのでちょっと慌てますが、気にせずゆっくり、書類に影ができないように画角に入れてください。
? 撮影に失敗してしまったらサムネイル画像をタップし、上部にポイッとスワイプすると削除できます。
? 画像の編集は、回転や切り取りなど、基本機能が簡単に使えるようになっています。
【ここがイイね!】画像編集もラクラク!
Evernote連係と名刺
? 撮影したあとは[送信]もしくは[保存]をタップしましょう。エバーノートに保存しておくと探すときに楽チンです。カメラで撮影するだけでPDFが作れるのは結構便利。
? 名刺を自動認識してメールアドレスなどを読み取ってくれるのは便利です。オーソドックスなデザインの名刺でないと難しいですが、メールアドレスや電話番号などの部分的なところだけでもキチンと認識してくれれば十分です。完璧を求めなければ結構使えますよ。
美崎栄一郎
『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。札幌から福岡までアップルストア全店舗、ソフトバンク本社などでも講演したiPhone大好き人間。『「結果を出す人」は、エクセルをどう乗りこなしているのか?』(学研パブリッシング)が発売されました。【URL】http://www.facebook.com/a16misaki