趣味や目標を定めた日記で三日坊主を克服!
新生活が始まった人も多いこの時期、日記をつけるのはよい心掛けです。ただ、聞く相手を間違えましたね。自慢じゃありませんが、生まれてこのかた日記をつけても長続きしたことがありません。そもそも、そんなに代わり映えのしない毎日だし…。
と、日記の存在を忘れかけていたのですが、実は最近思い立って以前ダウンロードした日記ソフトを使い始めたのです。きっかけは、突然やってきたにわか園芸ブームでした。いつ何の種を蒔いたか、いつ施肥したか、この植物の特性は、用土のブレンドは…などなど、記録するべきことが山ほどあるのです。始めは、Macの「カレンダー」に園芸カレンダーを作ってみたものの、発芽を見つけたときや開花した日には写真も添えて保存したくなるじゃないですか。そこで日記というワケです。目的や用途があれば、日記だって長続きするかもしれません。私の場合は園芸でしたが、たとえばレコーディングダイエットの記録や位置情報を使った地図付きの旅日記など趣味の記録は、日記を始めるきっかけになります。また、ほかのアプリやサービスとの連係は、MacやiPhoneで日記をつける醍醐味でしょう。時節柄、新入社員や新入生なら、先輩から学んだこと、思ったことを記録しておくと、初心に帰りたいときのタイムマシンとして役立ちます。
プライベート日記ソフトに求められる条件とは?
では、日記をつけるためにはどんなソフトを選んだらいいでしょうか。日付ごとに並べられて、画像が掲載できれば日記としての体裁は保てそうです。いつでもどこでも手軽にエントリーしたいので、モバイル版のアプリの連係も必須。この条件であれば、OS X標準の「メモ」や「エバーノート(Evernote)」などのメモ系ソフトでもOKですね。どんな日記をつけるかにもよりますが、旅行が趣味という人なら、訪れた場所を記録できる位置情報サービスもあると便利。また、仕事用とプライベート用、趣味、旅行用など複数の日記をカテゴリ別に分けられると用途の幅が広がります。もちろん、公開を前提としない日記なので、鍵がかかるソフトだと安心です。
そんな日記ソフトを探したところ、iOS版には、数多くの日記アプリが見つかりましたが、OS X版となると定番の日記ソフトに絞られます。
候補のソフト
Capture 365 Journal
複数の日記や位置情報と天気、クラウド同期などの機能に加え、カレンダーやSNSから自動的に情報をインポートする機能(有料)が便利。
Cliary
比較的新しい日記ソフト。ちょっとピンタレストのようなレイアウトが新鮮。写真ビューや地図ビューにも対応。アイクラウドで同期可能なiOS版は無料。
Evernote
もはやメモの域を超えた「ワークスペース」ソフトですが、ベーシックな機能だけでも、ほかの日記ソフトと同等の日記を構築できます。
拡張性にも期待したいオールインワンのデイワン
iOS用の日記アプリといえば、「デイワン(Day One)」が人気です。iOSとの連係が前提となれば、Macでもやはり鉄板ということで、今回はデイワンを選びました。ダヨネではなくデイワンです。念のため。最近バージョンアップしたデイワンは、これまで1つのエントリーに1枚だった写真を複数添付できるようになったほか、写真ビューやマップビュー、カレンダービューなど操作ウインドウのGUIが刷新されました。
機能に関していえば、「キャプチャ 365 ジャーナル(Capture 365 Journal)」や「クライアリー(Cliary)」もデイワンと同等の機能を備えており、甲乙つけがたいところ。いずれもお試し版が公開されていない点が残念なところですね。
今月のソフト
【Pick Up!】Day One
【開発】Bloom Built, LLC
【価格】3600円
【カテゴリ】Mac App Store>ライフスタイル
Mac、iOSともに人気の定番日記ソフト。今年2月のバージョンアップで内容が刷新され、単なる日記ソフトに留まらない記録ソフトに進化。
iPhoneで日記をつけるワケ
日記アプリ選びでiOS版があることを条件にしたのは、わざわざパソコンを起ち上げなくても日記がつけられるだけでなく、iPhoneで撮った写真から日記が作成できるからです。
iPhoneで撮った写真から日記を作成すると、撮影日や撮影場所を自動的に反映できます。これだけで「いつ」「どこ」にいたかが記録できるとなれば、私のような三日坊主のものぐささんでもサっと日記がつけられるワケです。そうそう、iOSのヘルスケアアプリと連動してその日の歩数を日記に追加できるのも、iPhoneならではの機能です。
iOS版のデイワンで写真から日記を作成するには、投稿画面のカメラのアイコンをタップします。投稿する写真を選択すると、撮影日時と位置を使用するか聞かれるので、[はい]をタップします。過去のある日の日記を作成するときなどに便利な機能です。
【バックアップ】
記事で取り上げたデイワンでは専用サーバを使用しますが、iOS版の同アプリを使用している場合、iOS側の設定でアイクラウドバックアップを有効にしていれば、アイクラウドにもデイワンのバックアップを作成できます。
【情報の追加】
デイワンでは、位置情報や歩数、エントリー作成時に聞いている音楽などの情報をiOSデバイスから収集して、日記に追加できます。なお、天気は位置情報に依存するため、位置情報を付加しないエントリーでは天気も記録されません。