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【Find/Friend編】iPhoneの「場所」をうまく使いこなす●iCloud再入門スペシャル

【Find/Friend編】iPhoneの「場所」をうまく使いこなす●iCloud再入門スペシャル

位置情報を大活用

iPhoneはGPSを搭載しており、位置情報を使ったさまざまなサービスを利用できます。地図や気象予報アプリなどはその好例でしょう。そして、アップル純正のアプリにも位置情報を活用するアプリがあります。それが「iPhoneを探す」、そして「友達を探す」です。

「iPhoneを探す」はなくしてしまったiPhoneを探すときにとても役立つアプリです。iPhoneに「iPhoneを探す」が設定されていると、そのiPhoneと同じアイクラウドアカウントでログインしているほかのデバイスから、iPhoneの現在位置を確認できます。さらに、ほかのデバイスからの遠隔操作でiPhoneからサウンドを鳴らしたり、盗難防止のためにアクティベーションロックをかけたり、拾った人に読んでもらうためのメッセージを表示したりできるほか、電池が切れる直前にあった場所を発信することもできます。また、遠隔操作ですべてのデータを削除できるため、万が一のときにでも安心です。

「友達を探す」は、「連絡先」に載る友人に自身の位置を知らせたり、友人のいる場所を確認できるアプリです。複数人で使えば、誰がどこにいるのか、どこから来るのかがすぐにわかるため、待ち合わせなどで使うと役立ちます。

なくしたときの強い味方【iPhoneを探す】

部屋の中でも探せる

部屋のどこかにiPhoneがあるのに見つからない! そんな場合は電話をかけなくてもアイクラウドからサウンドを再生できます。

拾い主にメッセージを送れる

電車やバスに置き忘れても、遠隔で位置情報を確認したり親切な拾い主に連絡先とメッセージを送れます。

最悪の場合は消去できる

運悪く盗難にあった場合でも遠隔でロックしたり、最悪の場合は位置情報も検出できなくなりますがiPhoneのデータを削除して個人情報を守れます。

待ち合わせに大活躍【友達を探す】

相手の場所を確認できる

地図で友人や家族のリアルタイムの居場所が確認できるので、飲み会や遊びの際に合流しやすくなります。

待ち合わせ場所までのルートもわかる

友だちや家族の場所がわかったら、ルート検索機能で車や徒歩で待ち合わせできます。

なくしたiPhoneを見つけよう

iPhoneを探す方法は「サウンドを鳴らす」「紛失モード」「iPhoneを消去」の3パターンがあります。あらかじめiPhoneでiPhoneを探す設定をオンにしていれば、MacなどからアイクラウドにサインインしてiPhoneが最後に確認された位置と時間を地図上に表示できます。

現在地と同じ場所にiPhoneがあるけど見つからないのであればサウンドを再生し、別の場所にあるようなら紛失モードを有効にして拾い主が確認できる電話の連絡先とメッセージを設定しておきましょう。

(1)あらかじめiPhoneの「設定」アプリの[iCloud]で[iPhoneを探す]が[オン]になっていることを確認しておきます。バッテリ切れの際に、最後の位置情報を自動送信する設定もあります。

(2)iCloud.comにサインインして「iPhoneを探す」を選びます。地図上のアイコンから「i」をクリックして、右上のウインドウから[紛失モード]を選択します。

(3)拾い主に連絡してもらいたい電話番号とiPhoneに表示するメッセージを設定すると、iPhoneのロック画面にこのように表示されます。拾い主はここから電話を掛ければ連絡が取れます。

待ち合わせを超簡単にしよう

「友達を探す」アプリを起動したら、位置情報を共有している友人や家族同士で待ち合わせが簡単に行えます。

あらかじめ自分と位置情報を共有したい相手を追加しておき、相手にも位置情報を共有してもらっておきましょう。現在の位置情報を共有する時間は[1時間][明け方まで][無期限]のように選べますので、セキュリティ的にも安心です。

相手の場所をタップすると車のほか徒歩での経路検索もできますので、人混みの多いターミナル駅などでの待ち合わせも高い精度で可能です。ただし、現在のところ国内の鉄道経路の検索が未対応なので、改善が望まれるところです。

(1)「友達を探す」を起動すると、位置情報を共有している友人の居場所が地図上に表示され、現在地からの距離が表示されます。自分の位置情報を共有する相手を追加するには右上の[追加]をクリックします。

(2)位置情報を共有している相手をタップすると、現在いる場所が表示されます。[詳細]をタップすると住所のほか、自動車や徒歩でのルートを表示できます。

(3)現在地から車でのルートを表示させました。徒歩での経路も検索できますが、現在のところ日本国内では鉄道など交通機関による経路検索は対応していません。

位置情報を明かしたくない!

うまく利用すれば便利な「友達を探す」機能ですが、自分の居場所を友だちや家族に知られたくないこともあるでしょう。そういうときは、「友達を探す」アプリから自分の位置情報の共有をオフにするだけです。また、LINEなどその他のアプリも位置情報を共有する機能がありますが、これも「設定」アプリから全部まとめて、あるいは個別にオン/オフを切り替えられますので、状況に合わせて設定しておきましょう。

「友達を探す」のリストから自分をタップし、[自分の位置情報を共有]をオフにすれば非公開になります。

「設定」アプリの[プライバシー]→[位置情報サービス]からその他のアプリの位置情報サービス利用を個別にコントロールできます。