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掲載日:

AMPY MOVE

充電しながらヘルスケア! 災害時にも役立つバッテリ

著者: 松山茂

充電しながらヘルスケア! 災害時にも役立つバッテリ

充電忘れをなくしたい

仕事柄、頻繁にiPhoneを使います。なのでバッテリの消費も普通の人より多く、夕方近くになると残り10%以下になることもしばしば。必需品のモバイルバッテリはバッグの中に常備しているんですが、使ったあとで充電し忘れて、いざ給電しようと思ったらカラッポ…という失敗を度々します。困っているときに出会ったのが、「AMPY MOVE」でした。

一見すると普通のモバイルバッテリですが、動きを電力に変えるインダクタを内蔵しているのが特徴。身につけてウォーキングやランニングするだけで、発電した電力を内部のリチウムバッテリに充電してくれるんです。もしかして、いつも持ち歩くバッグに入れておけば、歩いているうちに充電してくれるから、充電忘れで慌てることもないのでは?と思い、検証してみました。

サイズの割にズッシリ

発電用の重りが入っているので意外と重量があります。本体はラバー素材で塗装されていますが防水機能はありません。むき出しの給電/充電用USBポートを避ければ、汗やしぶき程度は防げます。

運動不足も解消できそう

本体のアクティビティボタンを押しながら上下に振ると、青いLEDが点灯して発電している様子がわかります。ある程度の上下運動が必要なので、取り付け位置によっては歩いたぐらいでは発電されない場合も。いろいろ試した結果、バッグの中に入れておくよりはストラップに取り付けたほうがうまく発電することがわかりました。とりあえず本体のバッテリを使い切ってからバッグに付けて、小一時間ほど歩いてみました。

バッテリ残量をチェックするステータスボタンを押すと、4段階のLEDランプは1つ点灯するだけ。iPhoneにつなげると10%ほどバッテリ残量を増やしたところで充電できなくなりました。このぐらいの運動では、発電量は大したことないようです。

AMPY MOVEのバッテリがどのぐらい増えたのかを運動量に応じて教えてくれるというアプリ「AMPY+」も使ってみます。ただ、AMPY MOVE本体にはブルートゥースなどは搭載されていないので、iPhoneを持ち歩くことで「このぐらい充電できたはず」と推定してくれるだけ。ある程度の目安にはなります。

数カ月使ってみてわかったことは、運動でAMPY MOVEをフル充電するには、数時間のランニングなど相当量の運動が必要になること。毎日走ったりする人にはピッタリのデバイスですが、私のように週に何日か2時間ほどのウォーキングをするだけで充電を賄うのは無理があります。

それじゃ使えないか、というとそんなことはありません。普通のモバイルバッテリのようにUSBアダプタから充電できるし、万が一充電し忘れたとしても、チョット走るだけでiPhoneのバッテリ残量を10~20%増やせます。何より健康にいいじゃないですか。手で振っても充電できるので、災害時用のモバイルバッテリの役割も兼ねて、常時持ち歩くことにしました。

発電の様子はボタンで確認

ステータスボタンを押すと、バッテリ残量を4つのLEDで表示してくれます。また、アクティビティボタンを押したまま振って青色のLEDが点灯すれば、発電されている証拠です。

取り付けはクリップとスポーツバンドで

別売(30ドル)のアクセサリキット「GO-Clip & SPORTBAND」を使えば、バッグやベルトに取り付けたり腕や足に装着できます。

専用アプリを使えばいろんな情報が

iPhoneのバッテリがいつ切れるか、バッテリライフを増やすには何分AMPY MOVEで充電すればいいか教えてくれます。運動量と発電量もグラフ表示してくれます。

AMPY+

【開発】Stryde Technologies(AMPY)

【価格】無料

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス

松山茂の評価

● 1800mAhのバッテリ容量

● 自己発電した電気を充電

● USBからの外部充電も可能

● フル充電には相当の運動量が必要

● アプリの値は目安程度

【補足】

内蔵している発電機構には強力な磁石が使用されており、AMPY MOVEにクリップなどの金属類を近づけるとくっつきます。バッグの中で磁気を使ったカード類と一緒にすると使えなくなる可能性もあるので十分注意しましょう。

SPEC

[使用期間]70日

【発売】Stryde Technologies, Inc.

【価格】99ドル

【URL】http://www.getampy.com

【Size】約79×80×24mm

【重量】約200g

【インターフェイス】USB 2.0×1(給電用)、マイクロUSB×1(充電用)

【備考】バッテリ容量:1800mAh

松山茂 Shigeru Matsuyama

東京・谷中を拠点として日々ガジェットと猫を愛でながら執筆するフリーライター。Mac歴は1984年発売のMacintoshから。気づけば早30年、Macの進化と時の流れの速さを実感中。