超堅牢で装着が大変
私のように時計をいろんなものにぶつけ、文字盤の保護ガラスを割ってしまうようなおっちょこちょいには、アップルウォッチ用のカバーは必須です。今回選んだのは、トリニティから出ている「カタリスト・ケース」。米国防総省の軍事規格準拠の耐衝撃性能と、水深50メートルまでの完全防水・防塵(IP68準拠)をクリアしているもので、なんだかわからないけれど、規格基準を見ただけでかなりやり手で凄そうな気がします。
堅牢そうな見た目どおり、アップルウォッチへの装着は正直結構面倒くさいです。まずカタリスト・ケースを箱から出します。説明書には、この時点で「ケースを30分ほど水の中に漬け、浸水しないかをチェックしろ」とあります。やっぱりね、準拠している基準がスゴいので作業自体が物々しい感じ。チェックしたら水から出して、ケースにあらかじめ装着されているアップルウォッチのダミーを押して外すのですが、最初は力の入れ方がまったくわからず、何度押しても外すことができません。タオルを台の上に置き、そこに向けて注意しながらもう少し強めに押すと、ようやく本体だけをポロッと外せました。壊れないように押すのが怖い。
このダミーを覆うシリコンカバーを外し、ダミーを2つに割って、中に水が浸入していないかをチェック。浸水がなければシリコンカバーをきれいに拭いてホコリを取り、アップルウォッチに装着します。本体とシリコンカバーを密着させ、空気抜きを忘れずに。
次に画面にカバーをあてて、画面の四隅にシリコンの端が四方出ているかを確認。カバーを押し込んで、文字盤の裏側にあるプラスネジをしっかりとはめたら、ようやく完成です。
腹部を強く押せ
このダミー時計の腹部を両親指で押して出さないと作業が進みません。力加減がわからず、泣きたい気分に。えい、もう壊れてもいいやと、強く押すと外れます。
見事に全部バラバラ
ダミーのアップルウォッチを外し、上部カバー(右上)、本体を覆うシリコンカバー(右真ん中)、ベルトの付いた裏蓋(左)に分けて完成図を想像。
裏蓋をはめ完成
裏蓋(下)をシリコンケースに包んだアップルウォッチにはめれば完成。ここも少し力が必要。台に乗せて押し込むとカチッと音がします。ネジで最後の仕上げを。
日常生活には安心のケース
これでもう、アップルウォッチが浸水することはないでしょう。何より、アップルウォッチが堅牢に守られているという安心感が最高にうれしい。反面、時計界に変革をもたらしたアップルウォッチ独特のベルトが使えず、昔ながらの穴に棒を差し込むレガシーなベルトに戻り、少し残念。
ケース付きのアップルウォッチは子ども向けの時計のように見えるかもしれません。特に白色の本体カバーを選ぶと、Gショックっぽく変身します。
5日間はめていますが、少しサイズが大きいという以外に不便は感じません。すべての操作が可能で、電話音はこもりますが我慢できる範囲。着けたまま泳ぐ機会はまだありませんが、手を洗うときに少し水が掛かったので、念のため分解してチェックしました。浸水はなく、見かけ倒しでないことは十分確認でき満足しております。元に戻すのが大変でした、とほほ。
おもちゃっぽい外観とレガシーなベルト
どうひいき目に見ても、おもちゃ時計の外観。特にホワイトグリーンを選ぶと、まるでカシオ製のGショック。ところが腕にはめると着け心地抜群で印象がコロッと変わるから不思議。
古田誠の評価
● 少々ぶつけても動じない
● ピカイチのガード感
● 水がかかっても安心、この余裕が最高
● ケースに入れるのが面倒
● ウォッチのデザインを活かせない
【補足】
装着はかなり面倒です。丁寧な説明書が付いていますが、それだけではわからない人向けの動画が用意されています。ただ、押しこむ際の腹部への力の加減ばかりはわからないと思います。 【URL】http://trinity.jp/products/movies/5672/CatalystcaseforApplewatchi.mp4
SPEC
[使用期間]5日
【発売】トリニティ
【価格】オープンプライス
【実売価格】9000円前後
【URL】http://trinity.jp/products/catalyst/catalystcasewatch15/
【Size】53(W)x44.4(H)x13.5(D)mm
【重量】35g
【備考】カラー:ブラック/ブラックオレンジ/ホワイトグリーン、対応機種:アップルウォッチ(42ミリのみ)
古田誠 Makoto Furuta
通称まこりん。元毎日新聞大阪本社夕刊編集長、SVNプロデューサー。日本マス・コミュニケーション学会所属。ClassicでMacに開眼し、一日のMac接触時間は10時間を超える。iPhoneも大好き。