【Q】iTunesバックアップはどこに保存されているの?
【A】iTunesでiOSデバイスのバックアップを行った場合、データやアプリがMacの内蔵ストレージに保存される。時にはデータが数十GBにもなるので、MacBookシリーズなどのストレージ容量の小さいMacを使っている人は十分に注意しよう。定期的にバックアップしているときは差分データとなるが、間隔が開いたりiOSのバージョンが変わったりするとフルバックアップに切り替わって容量をさらに消費する。
iTunesバックアップは、[ホーム]フォルダ→[ライブラリ]→[Application Support]→[MobileSync]→[Backup]に保存されるため、iTunesライブラリのように外付けストレージなどに移動することができない。
内蔵ストレージ容量が不足し、バックアップできないときは、不要なバックアップを削除してみよう。上記フォルダは不可視領域なので、iTunesの[環境設定]→[デバイス]を開いて、コンテキストメニューから[削除]を選ぼう。iPhoneをよく買い替えている人なら、古いバックアップがかなり溜まっているのではないだろうか?
iTunesの[環境設定]を開いて[デバイス]をクリックするとこの画面になる。不要と思われるバックアップの上にカーソル置き、副ボタンクリックでコンテキストメニューを出すと[削除]が選べるようになっている。
【Q】バックアップから復元したらメールや
Wi-Fiのパスワードを求められるのはなぜ?
【A】アイクラウドバックアップは、その性質上、バックアップデータ自体が暗号化されてクラウド上に保存されているため、メールアカウントやWi-Fiネットワーク、サファリが記憶しているWEBサービスのパスワードなども含めてバックアップされる。つまり、アイクラウドバックアップからiPhoneを移行すると改めてパスワードを入力する必要がない。
一方、iTunesバックアップは、基本的にローカルに保存されることから暗号化はデフォルトでオフになっている。このため、機密情報はバックアップされない。iTunesバックアップから移行すると、改めてメールアカウントのパスワードを入力しないと新規メールが受信されないし、WEBサービスにも自動ログインできない。そこで、iTunesバックアップの設定で暗号化をオンにしよう。このとき、バックアップに対するパスワードも設定するが、これはMac側のキーチェーンに覚えさせておけばOKだ。
初めてチェックを入れるとパスワードの設定が求められる。そのMacの管理者パスワードやアップルIDとは別のパスワードを設定しよう。[このパスワードをキーチェーンに保存]にチェックすれば覚えておく必要はない。
iTunesでiPhoneの概要を開き、[バックアップ]の[iPhoneのバックアップを暗号化]にチェックを入れる。