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ディスプレイ_感覚と触覚を得たタッチスクリーン

ディスプレイ_感覚と触覚を得たタッチスクリーン

圧力を認識する仕組み

iPhone 6sシリーズのディスプレイは、iPhone 6のデュアルドメインピクセルのIPSパネルやフルsRGBが踏襲されている。大きく変わったのは、3Dタッチを可能にするタッチセンサだ。圧力の検出方法はMacBookのトラックパッドとは異なる。MacBookでは歪みを検出するセンサが使われているのに対し、iPhone 6sではバックライトに容量性センサを組み込み、二次元のデータを取る従来のマルチタッチセンサと、カバーガラスとバックライトまでのごくわずかな距離の違いを検出するセンサを組み合わせて3Dタッチを実現している。

とはいえ、物理的なボタンではないので、自分がどのくらいの強さで押したのかわかりづらい。そこで、アップル・ウォッチなどに採用されたタプティックエンジンを搭載。従来のiPhoneには、回転モータによるバイブレータが内蔵されていたが、今回はリニアアクチュエータが使われている。回転モータは、最大のパワーを得るために加速時間が必要で、バイブレータが最大パワーになったときには指が離れてしまう(タップは10マイクロ秒)。しかし、リニアアクチュエータなら、最初の動作から最大のパワーが得られるため、タップした瞬間に振動でき、ユーザはiPhoneがタップを認識したと感じられるのだ。

●ディスプレイ構造解説

●デュアルドメインピクセル

これまで小型デバイスの液晶パネルでは使われていなかったデュアルドメイン(ダブルドメインと呼ばれることもある)をiPhone 6シリーズに引き続き採用。電極を楔形に配置することで右回転する液晶分子と左回転する液晶分子を交互に配置。iPhoneを縦向きで使っても横向きで使っても広い視野角を実現している。