合い言葉で思い出をシェアしよう
幹事さん大助かりの写真共有アプリ
写真をスマホやデジカメで撮るのが当たり前になって、失われたモノがあります。それは撮った写真を現像してアルバムを閲覧すること。これって、とっても楽しかったのに…。もちろん、いま撮った1枚を送るのはメールで簡単になったけど、写真の数が増えると大変です。
また、やりとりが1対1なら、圧縮ファイルの添付やオンラインのファイルストレージを使えばよいのですが、複数の人に送るときには結構面倒でした。
最近だと結婚式の二次会やイベントなどで、いろんな人が写真をそれぞれ撮影しています。みんなの写真を集めることができればおもしろそうですが、実際にそれをやるのは幹事としては大変な労力でした。
これらの苦労を解決するアプリとWEBサービスの連携が「30daysアルバム」です。
幹事役の人はアルバムを作成して、そのアルバムのURLと合い言葉を伝えるだけ。幹事さん大助かりのアプリです。
パスワードではなく合い言葉なのが個人的にはうれしい。楽しい思い出の写真を見るのに、パスワードってビジネスライク過ぎますよね。
写真の入ったアルバムを見て欲しい写真をダウンロードするだけならばユーザ登録も不要。手軽にできるサービスなのです。
スマホに入っている写真を複数の人がアップするのも簡単です。撮った人の名前が表示してありますから、誰が撮ったというのもすぐわかります。
アルバム表示では、スマホやデジカメの写真のタイムスタンプを利用して、自動的に時系列で並びます。これは見やすい! 大抵のイベントは時系列で覚えていますよね。大手門をくぐって、天守閣目指して…のように。日本百名城、全部回った記憶が蘇ってきました。
有料会員と無料会員がありますが、有料になると写真の圧縮がかからずアルバムも無制限に作れます。基本的な機能は無料版でも十分という太っ腹な運営ですが、私は利用が多いので有料プランにしています。
また、30daysアルバムというサービス名のとおり、期間限定公開ですからアップした写真を削除し忘れるということもありません。もちろん、設定で無期限にすることもできます。
デジタル時代の写真共有にとても便利なツールです。イベントがあるときにぜひ使ってみてくださいね。
アカウントの設定とアルバム作成/共有
(1)ログインと新規登録はしなくても使えますが、後々を考えるとアカウントを持っているほうがアルバムのデータが集約されて便利です。
(2)アルバム名と合い言葉、保存期間を決め、写真を選択するだけで簡単にアルバムが作れます。
(3)合い言葉を利用しなくてもアルバムを作成することはできますが、セキュリティの関係上利用したほうがいいでしょう。ただ、半角、全角の区別があるので、数字や英数字は避けたほうがいいかもしれません。間違えやすいので、全角の文字のみ、ひらがなやカタカナ、漢字で構成するのがコツです。
(4)アルバムの共有はURLと合い言葉で行います。アルバムを選択してシェアボタンを押せばよいだけなので難しいことはありません。
閲覧とダウンロード
(1)指定されたURLもしくはQRコードを読むと合い言葉を聞かれますので、それに答えると、ユーザ登録などをしなくてもアルバムを見ることができます。
(2)時系列のビューアは見やすい。佐世保の変なホテルに泊まったのですが、アップロードするだけでチェックインからチェックアウトの導線順に並びます。時刻が出るのも便利です。
(3)欲しい写真があれば、すぐにダウンロードできます。一括選択もできますし、個別にダウンロードも簡単です。共有からの導線がシンプル。写真は撮る、渡す、もらうという導線ですが、それをアプリとクラウドサービスでスムースにできるようになりました。
【ここがイイね!】個別/一括でダウンロード可
iPad/WEBでフル活用!
(1)iPad版のアプリもあります。クラウド連携ですから、iPhoneで撮った写真をアルバム登録したあと、iPadで閲覧することもできるわけです。最近は旅先にiPadだけを持って写真撮影もiPadで行う方もいらっしゃいますが、iPadのみでも30daysアルバムのサービスをすべて使えます。
(2)個人的にはWEB版との連携もうれしい機能です。デジカメで撮影した写真とiPhoneで撮影した写真を同じアルバム上で表示させられます。動画のアップロードは現状ではWEBサービスのフォトストレージからのみなので、ちょっと面倒です。
美崎栄一郎
『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。札幌から福岡までアップルストア全店舗、ソフトバンク本社などでも講演したiPhone大好き人間。『「結果を出す人」は、エクセルをどう乗りこなしているのか?』(学研パブリッシング)が発売されました。【URL】http://www.facebook.com/a16misaki