Mac App Storeは誰のためのプラットフォーム? ソフトウェア開発者は今何を思うのか
Macアップストアは、果たして開発者にとって本当に良いプラットフォームなのか? そんな疑問を抱いてしまうような出来事が起こっている。
Mac用テキストエディタ「BBEdit」で知られるベアボーンズソフトウェア(Bare Bones Software)が、モントリオールで行われたシングルトンカンファレンスにおいて、同ソフトの次期バージョンをMacアップストアでは発売しないことを宣言したのだ。彼らはその理由を、アップルに持っていかれる30%の手数料でもなければ、サンドボックス必須というガイドラインでもないとしながらも、これらのフラストレーションやストレスを考慮した結果、Macアップストアで販売するメリットはないと判断したという。
また、2014年5月にはテキストエディタ「コーダ(Coda)」で有名なパニック(Panic)が、前述のサンドボックス化が必須というガイドラインに対応できないことを理由にMacアップストアから撤退。同ソフトの最新版にあたる「コーダ2.5」は現在、同社のWEBサイト上で販売されている。
安全性や複数デバイスでの共有、自動アップデートなど、ユーザにとってMacアップストアというプラットフォームを使うメリットは大きい。今回の流れを開発者はどう見ているのか気になるところだが、ユーザ目線だけは忘れずに持っていてほしいと願う。
BBEditは現在Macアップストアで購入可能だが、次期バージョンは同社サイトで販売になる。