Siriのセキュリティ上の弱点は、ロック中の画面でもホームボタン長押しで起動してしまう点だ。
「便利でいい」と思うかもしれないが、このとき「私は誰？」と聞くと、持ち主の情報を電話番号やメール、住所まですべてを表示してしまう。盗難や紛失などで第三者に触られた場合、ここから情報が漏れてしまう危険があるのだ。
この件の対策としてまず考えられる方法は、ダミーアカウントを作ってこれを自分と設定することだ。架空のキャラクターなどでダミーアカウントを作り、「設定」の［一般］→［Siri］で［自分の情報］を変更すると、呼び出したときにこのダミーアカウントを表示する。
しかしこれでも、「田中さん」と呼びかけた場合にはiPhoneに登録されている田中さんのメアドなどを表示できてしまう。これでも十分とはいえないだろう。
そこで「設定」の［一般］→［パスコードロック］をオンにすると、この中にSiriに関する設定項目がある。ここでSiriをオフにすれば、ロック画面からSiriを呼び出せなくなる。