ライオンへアップデートした際に、もっとも不具合が出た周辺機器がUSBのデータ通信カード。これは、ライオンが64ビットOSなのにもかかわらず(スノーレパードも64ビット動作に対応しているが、デフォルトでは32ビットで起動するようになっている)、USBデータ通信カードのドライバがほとんどが32ビットで動作するようになっていたために起きたトラブルだ。
メーカーがライオン向けのドライバを作成してくれればよいのだが、ちょっと古い製品の場合はドライバを用意してくれない場合がある。
ライオンにアップデートしたらUSBデータ通信カードが利用できなくなり、かつメーカーサイトにライオン用のドライバもないといった場合は、ライオンを32ビットモードで起動してみよう。ライオンを32ビットで起動する方法はいくつかあるが、起動時に[3]キーと[2]キーを同時に押しながらMacの電源をオンにするというのが一番手っ取り早いだろう。
現在の動作モードは、システム情報を起動して[ソフトウェア]カテゴリの「64ビットカーネルと拡張機能」を確認すればいい。この項目が「はい」となっていれば64ビットで、「いいえ」となっていれば32ビットで動作している。
これで、動作しない場合はその製品をライオン環境で利用するのは諦めるしかない。OSに動作が依存しないモバイルWi-Fiルータの導入などを検討しよう。