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高速なギガビットイーサネットをきちんと使おう

著者: Mac Fan編集部

高速なギガビットイーサネットをきちんと使おう

最高1Gbpsで通信可能なギガビットイーサネットと、最高100Mbpsの「100BASE-TX」および最高10Mbpsの「10BASE-T」規格は互換性があるため、ギガビットイーサネットが利用できなくても、自動的に速度を落として通信できる。そのため、ギガビットイーサネットで通信しているつもりでも、実は下位の規格で通信している場合があるのだ。

それでは、どの程度の違いが生じるのだろうか。同じネットワークに接続したMac同士で600MBのファイルをコピーするというテストを行なった。結果は、ギガビットイーサネット環境の場合が42秒、100BASE-TX環境の場合は1分27秒で、約2倍の速度差が生じた。もちろん、ネットワークの状況にもよるので一概にはいえないが、ギガビットイーサネット対応機器で揃える意味は大きい。以下に注意点と製品選びのコツ、チェック方法を整理した。

【こんな場合は要注意】

以下に1つでも該当していると、ギガビットイーサを使っていない可能性がある。

・ケーブルは適当に安い製品を購入した。

・ケーブルはそこら辺にあったケーブルを適当に使っている。

・プロバイダから借りているルータのハブ機能を使っている。

・ネットワークハブは適当に安価な製品を購入した。

【ネットワーク製品選びのコツ】

・ケーブルのカテゴリをチェック。「カテゴリ5e」以上、もしくは「6」を使用する。ケーブルのパッケージによっては「CAT 5e」や「CAT 6」と書かれている。

・ネットワークハブは、ギガビットイーサネットに対応した製品を選択する。

(アップルのタイムカプセルやAirMacエクストリームは対応している)

・インターネットに接続しているルータがギガビットイーサネットに対応していない場合、ルータとMacの間にギガビットイーサネット対応ハブを挟み、有線ネットワークではギガビットイーサネットが利用可能にする。

【チェック方法】

システム環境設定の[ネットワーク]パネルを開き、左側の接続方式リストから[Ethernet]を選択して、[詳細]ボタンをクリックする。[Ethernet]タブを開き、[構成]を[自動]から[手動]へ変更すると、[速度]が選択可能になるので、[1000BASE-T]に変更し、[適用]ボタンで設定を確定させる。

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この状態で正常に有線ネットワーク通信が行えている場合は、ギガビットイーサネットに対応した接続環境だ。しかし、[ネットワーク]パネルの[Ethernet]が[未接続]になり、通信できなくなった場合は、ケーブルうあハブなどをチェックしてみよう。