普通、Macの操作はマウスやキーボードを使って行います。それは当然ながら「人間からMacへ」命令を伝えるためです。では、「Macから人間へ」命令を伝えるというと、皆さ
んどう思われるでしょうか? SFっぽいですよねえ。
東京大学大学院の玉城絵美さんは、コンピュータで組んだプログラムを人体に電気信
号として流し、プログラムどおりに動かすという技術の研究をしています。すでにコ
ンピュータからの信号を手に伝え、指を(もちろん可動範囲で)自在に動かすことま
では可能になっています。これを使うと、例えば今まで嗜んだことのない楽器を弾く
ことができます。誰もがジェフ・ベックやエリック・クラプトンみたいになれる日が
きてもおかしくありません。その他、障害を持った方のサポートなどといった医療的
な活用法も考えられます。
そんな研究を、玉城さんはMacでやっています。Macでやっているのは、Macでやる理
由があるからです。
現在発売中のMac Fan6月号の第1特集では、専門分野でMacを利用している「スペシャ
リスト」たちのMacを取材しまくりました。MailやSafariだけではない、今まで聞い
たことのないMac用ソフトで意外な目的に利用されているMacを見ると、さらにMacの
懐の深さを感じられると思います。