発表された製品はヘッドマウントディスプレイ(エプソンはシースルーモバイルビューアと呼んでいます)の「BT-100」(同社直販価格:5万9980円)。エプソンというとプリンタやスキャナのイメージがありますが、実は家庭用プロジェクタでも高いシェアを持っているのです。
その同社の持つ映像や光学系の技術をフルに導入したのが今回の「BT-100」という製品。この製品の最大の特徴はコンシューマー向けとしては初めて画面と同時に周りが透けて見えるシースルーという技術を採用している点となります。
そのほか、BT-100には仮想画面サイズは20メートル地点で320インチ、3D映像への対応、OSにアンドロイド2.2を採用、無線LAN搭載(直接インターネットにアクセスして、ブラウザ経由でユーチューブやニコニコ動画などの映像を再生できるとのことです)などの特徴があります。
ちなみに先日、ソニーから発表された有機ELパネルを採用した3D対応のヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」が大きな注目を集めていますが、こちらは投影した映像以外見えない密閉型の製品です。
BT-100とHMZ-T1の最大の違いは、投影する映像をどこから持ってくるかというところで、BT-100の場合はコントローラに1GBの内蔵メモリとマイクロSDスロットを搭載し、ここに保存した映像や音声を再生するs仕組みがとられていますが、HMZ-T1はプロセッサーユニット(HDMI搭載)に接続したBDプレーヤやPS3などのゲーム機の映像を再生する仕組みとなっています。
Macとの兼ね合いでいえば、BT-100はMac OS上でH.264などに変換した動画をコントローラにコピーすることで映像を再生する形となり、HMZ-T1ではMac OSのデスクトップの映像をそのまま画面に投影させることができるようになっています。
先日、業務用ではありますがブラザーもシースルータイプのヘッドマウントディスプレイを発表しており、ここ最近この市場が盛り上がりつつあります。「HMZ-T1」は個人的に予約済みなので(いつになるかわかりませんが…)、購入できたらMacを接続した際のレポートをお届けしたいと思います。