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注目すべきは「インク」と「メイサ」だけ!?

著者: Mac Fan編集部

注目すべきは「インク」と「メイサ」だけ!?

昨日、エプソンのインクジェットプリンタの新製品発表会に行ってきたのですが、昨年とほとんど代わり映えしない「マイナーマイナーチェンジ」くらいの新製品にとてもがっかりしました。昨年のモデルと比べて「やや新しく」感じるのは、新しく登場する「小容量インク」と、新CMキャラクターの「黒木メイサ」さんくらい。それ以外は、「新製品」と呼ぶにはほど遠い、地味なアップデートに見えました。もちろん5年前のプリンタと比べたら、それは大きくチェンジしています。だけど必ず私たちをアッと驚かせ、喜びをもたらしてくれるアップルの新製品に慣れているとどうも刺激が足りない。まぁ、これはエプソンの新製品だけでなく他社のプリンタでも同様ですし、アップルファンの歓喜のバロメーターが一般とはかけ離れているからかもしれませんが。

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昨日のiPodの発表会でアップルCEOのスティーブ・ジョブズはこういっていました。(単なる音楽プレーヤであり、すでに広く行き渡っているにも関わらず)「iPodが成功し続けているのは、毎年ユーザを喜ばせるために革新を続けているからだ」と。そして、新モデルもまた「All New」であることを強調しました(そこまでNewではない製品もあるのですが…)。

ここ数年進化に乏しいインクジェットプリンタですが、思い起こせば約5年前くらいまでは毎年何らかの技術革新があったものです。驚くほどプリント速度が高速化したり、画質がよくなったり、劣化した写真の復元機能が登場したりなど…。その頃は、製品の出来不出来には関係なく、毎年の新製品がとても楽しみでした。もちろん今ではプリンタの性能や機能は十分なレベルまで発展しましたし、「プリント」という行為自体の魅力がデジタルデータの浸透によって薄れてきている現状もあります。だからこそ「新しさ」を強烈に打ち出すのは難しいのでしょうが、あのときの楽しさを味わい続けたいと思うのは決して私だけではないはずです。

ちなみに、エプソンの新カラリオのウリの1つである小容量インクは約3500円で購入できます。これまで「インクが高い!」「特別なときだけプリントしたい!」と思っていた人には朗報です。ただし、小さいペットボトルに入った水が大きいペットボトルに入った水と比べて割高なのと同じように、L判1枚あたりのランニングコストは通常のインクよりも6円ほど高くなります。ニーズに合わせて選びたいところですね。

なお、新カラリオを支える新キャラクターの黒木メイサさんはとてもキレイでした。彼女のおすすめは、ホワイトボディの「マルチフォトカラリオ EP-803AW」だそうです。

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あっ、新カラリオでは「インク」と「メイサ」だけでなく、もう1つウリがあったのを忘れてました。それは「ノズル」です。新モデルでは自動ノズルチェック機能(ノズル詰まりのトラブルを防止するために自動でノズルをクリーニングする機能)がなくなっています。ノズル詰まりが極端に起こりにくい新しいプリントヘッドを搭載したことで、同機能が必要なくなったということです。1~2年前のプリンタでは自動ノズルチェック機能を大きくウリにしていただけに、それを撤廃したということは、さぞかしすごいプリントヘッドなのでしょう。技術革新の1つといえると思うのですが、新製品発表会ではまったくこの点に触れられていなかったのはなぜなのかが気になります。

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