どうやら香港が熱いらしい。
いや、香港は日本からはるか南に位置する亜熱帯地方なので、もともと「暑い」のだが、そうでなく「熱い」らしい。
香港は、行ったことのある人ならわかるが、非常に小さな地域だ。
陸路で中国、フェリーでマカオと、簡単に「国境」を越えられる。
いや、香港もマカオも中国なので、正確にいうと「国境」ではないのだが、越境するのに、外国人ならパスポート、中国人でも一部は通行許可が必要になるので、旅行者にとっては国境のようなものである。
これは携帯電話も同様で、困ったことに香港の携帯キャリアには、香港からしか接続できない。
中国やマカオへ行くと、国際ローミング扱いになり、いや、正確にいうと「国際」ローミングではないのだが‥‥(以下、省略)。
要は、香港の電話を持って中国やマカオに行くと、料金は高くなり、使い勝手も悪いのである。
だから、香港専用の携帯電話って、まず売れないのである。
そんな地域事情もあって、香港と中国やマカオを行ったり来たりする人たちは、それぞれの国(いや、正確にいうと、すべて中国なのだが‥‥ってしつこいですね、便宜上、国ってことにしておきます)ごとに、携帯電話のSIMカードを差し替えて使うことが多い。
中国では中国の電話番号、香港では香港の番号、マカオではマカオ用と、1台の携帯電話をSIMカードを差し替えることで使い分けるのである。
そんな土地柄を反映してか、日本と同日に発売された香港のiPhone 3G、その他の国で販売されている物と異なり、SIMカードを交換して使えるのである。
日本をはじめ他の国は専用SIMカードのため、原則として差し替えは不可能。
おかげで、世界中のマニアが香港のiPhoneに注目しているのである。
っていうか、僕も欲しい。
もっとも、現状では、香港のiPhoneは香港在住のIDカードを持つ人でないと購入できないそうだ。
ん~、残念。
でも、待てよ。
香港は、携帯電話が中古で、しかも高値で売買される携帯天国ともいうべき場所である。
携帯電話用のシリコンジャケット、中古売買で値段が下がらないように開発されたなんて話もあるぐらい。
ってことは、そのうち、中古で買えるのではなかろうか?
それって、FOMAカードとかを挿せば、日本でも使えるのだろうか?
そもそも日本で使ってもいいのだろうか?
中古とはいえ、僕が買える程度の値段で手に入るのだろうか?
中古iPhone+航空券代をかけるだけの価値があるのだろうか?
悩みは尽きない。