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【実機レビュー】ワイヤレスマイク JBL Quantum STREAM WIRELESS

著者: 小寺信良

【実機レビュー】ワイヤレスマイク JBL Quantum STREAM WIRELESS

私が検証しました!

小寺信良

ライター/コラムニスト。18年間テレビ番組編集者を務めたのち文筆家として独立。家電から放送機器まで幅広く執筆を行う。一般社団法人「インターネットユーザー協会」代表理事。

JBL Quantum STREAM WIRELESS

【発売】
ハーマンインターナショナル
【価格】
オープン価格 (【実売価格】1万4300円)

[マイク本体重量]約6g
[充電ケース重量]約47.4g
[波数特性]20Hz ~ 20kHz
[ビット深度]16ビット
[サンプルレート]48kHz(ENCオフ)、16kHz(ENCオン)
[充電時間]バッテリ残量0%の状態から約2時間
[動作時間]最大24時間(マイク本体約6時間+充電ケース約18時間)

ワイヤレスマイク業界についにJBLが参入

昨年あたりから急速に製品が増えたのが、レシーバ(受信機)とトランスミッタ(送信機)がセットになったワイヤレスマイクです。以前はプロ向けの製品が多かったジャンルですが、最近はコンシューマ向け製品も増えています。なにせ、あのAnkerですらコンシューマ向け製品の販売を始めたわけですから、それ相応の需要があるのでしょう。

そこに新しく参入したのが、米国発の老舗オーディオブランド・JBLです。最近のJBLは幅広い分野で製品を展開しており、たとえばゲーミングヘッドセットやUSB接続のマイクをラインアップしています。そんな同社が2023年2月にはじめて発売したワイヤレスマイクが「JBL Quantum STEREAM WIRELESS」です。

本製品は、バッテリを内蔵するマイク兼トランスミッタと、USB−C接続のレシーバがセットで販売されています。ワイヤレスマイクには専用の充電ドックが設けられることが多いのですが、この製品はトランスミッタとレシーバを収納・充電するケースがワイヤレスイヤフォン用ケースのような形状。まるでワイヤレスイヤフォンのように気軽に持ち運んで使えるのが特徴です。

ダメな要素がほぼない信頼のクオリティ

過去にマイク製品を販売していないメーカーは製造を他社に外注している場合が多く、性能はあまり期待できないことが多いように思います。しかし、そのあたりはさすがオーディオ関連のノウハウが豊富なJBL。音に関してダメな要素が見つからない堅実な造りです。

レシーバは、iPhoneやMacのポートに挿すことで外付けマイクとして認識されます。これにトランスミッタから音を伝送する仕組みで、スペック上の伝送可能距離は100メートルです。これを実際にテストしたところ、なんと約120メートルまでは問題なく伝送できました。ただし、伝送は障害物の多さや電波環境の良し悪しに左右されるので、ぜひテスト収録してから使ってください。

音質は「ナチュラル」「パワフル」「ブライト」の3モードを切り替えできます。「ナチュラル」は低域から高域までバランスの取れた音なので、基本的にはこれでいいでしょう。「パワフル」は音圧が上がるのが特徴で、「ブライト」は低域がカットされるため、声が低いともの足りないかもしれません。

また、本製品はノイズキャンセリング機能も搭載しており、周囲のノイズを聞きながら効果の大きさを調整できます。最大だと若干声が圧縮されたように聞こえるので、必要以上に上げすぎないよう注意しましょう。

ただ、付属のウインドスクリーンがケースに入らないことだけは残念です。しかし総じて性能はよく、その割に価格も安いほうなので、はじめてのワイヤレスマイクにおすすめです。

【POINT】胸元にワンタッチで装着できる

マイク背面にクリップが付いており、服に挟んで取り付けられます。ウインドスクリーンは風切り音を低減するのに効果絶大なので、ノイズキャンセリング機能を最大値まで上げて使うのではなく、ウインドスクリーンを併用するのがおすすめです。

【POINT】アプリを使えば各種設定を変更可能

JBL製のイヤフォン、ヘッドフォン向けアプリ「JBL Headphones」で各種設定が変更できます。音を入力するレベルのほか、ノイズキャンセリングや音質モード、オートパワーオフなどの機能が変更可能です。

検証報告

□音質もよく、使い方も簡単。キャリングケースもあるので、ワイヤレスマイクをはじめて買う人にも最適な製品でしょう。

□専用アプリでは入力ゲインやノイズキャンセリングを設定可能。面倒くさがらず積極的に活用すべし!

製品貸与●ハーマンインターナショナル

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