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外付けストレージ“最旬”トレンド

著者: 小枝祐基

外付けストレージ“最旬”トレンド

この人に聞きました!

原田 宏昌さん

マイクロンジャパン株式会社

宮本 貴通さん

マイクロンジャパン株式会社

MF●外付けストレージのトレンドを伺っていきたいのですが、マイクロンジャパンでは今どんなモデルが売れているのでしょうか?

原田●今一番売れているのは、「Crucial ポータブルSSD」シリーズで展開しているハイエンドモデル「X8」の1TBです。次いで、エントリーモデル「X6」の1TBと2TBが売れていますね。

MF●大容量のポータブルSSDが売れ筋なんですね。マイクロン製品に限らず、業界の売れ筋はポータブルSSDなんでしょうか。

原田●業界全体でポータブルSSDの売上が伸びていると思います。その理由は、まずは価格ですね。外付けストレージにおける売れ筋の価格帯は、業界全体でおおむね1~2万円前後と言われています。以前であればポータブルHDDが多い価格帯でしたが、今はポータブルSSDの250GB~500GB、モデルによっては1TBクラスの製品も入ってきています。HDDとSSDの差が縮んできた中で、同じ値段を出すなら転送速度が速いSSDを選びたいと考えるユーザが多いのではないでしょうか。

MF●それでは、どうして1~2TBなどといった大容量のポータブルSSDが売れているのでしょうか。

宮本●1TB以上の大容量モデルが選ばれる一因として、外付けストレージにバックアップするMacやiPadなどの本体ストレージが以前より増えたことが関係していると思います。容量の少ない外付けストレージだと、「Mac内のデータを全部保存できない」「バックアップ用としては心許ない」というユーザが増えているのでしょう。

MF●それはたしかにありそうですね。現行のMacBook Proには、一番少ない容量で512GBのモデルもありますからね。大容量モデルが選ばれる背景には、昨今のテレワークが広まった状況も関係しているのでしょうか。

宮本●そうですね。自宅で仕事をするにあたって、外付けストレージに保存しておきたいデータが以前より増えたという人も多いのではないでしょうか。これまで主流だった500GB以下の製品では、昨今の状況だと容量が足りなくなり、それと同時に1TB以上のモデルが手を出しやすい価格になったタイミングが重なったのだと思います。実際、テレワークが増えてパソコンの販売数が伸びたことに伴い、業界全体で外付けストレージの販売数も伸びていますね。

MF●さまざまな要因があるんですね。それでは、実際に製品を選ぶ際に押さえておきたいポイントはあるのでしょうか。

原田●外付けストレージの種類や用途を問わず、信頼できるブランドの見極めは大切なポイントのひとつでしょう。信頼性の高さは、故障のしにくさや品質と大きく関わりがありますからね。

マイクロンジャパンのおすすめ外付けストレージ

大切なデータを安全に持ち運べる!

「速い・小さい・軽い」が自慢の大容量SSD

Crucial X6 ポータブルSSD 4TB

SSDを選ぶ際には、つい転送速度など性能面ばかり注目してしまいますがモバイル用途では特に、データを消失しない信頼性も重要です。この「Crucial X6」は、まさに性能と信頼性を兼ね備えたコンパクトな1台です。

■マイクロンジャパン株式会社

価格:オープンプライス 実売価格:5万円前後(編集部調べ)

URL:https://www.crucial.jp/products/ssd/x6-portable-ssd

 

ポケットサイズの大容量モデル

「Crucial X6 ポータブルSSD」の魅力のひとつは小型・軽量であること。傷つきにくい樹脂製ボディは、69×64×11mmとコンパクトで約40gの軽量設計を誇ります。その一方で、2mの落下耐性、耐衝撃性、耐振動性、高温・低温耐性を備えるなど、モバイル用途でも安心して使用可能。競争力の高い価格設定もうれしいです。

「X6」シリーズは容量の異なる4つのモデルをラインアップしていますが、中でもおすすめは大容量の4TBモデル。ほかの容量では読み出し速度が最大540MB/秒ですが、4TBモデルは最大800MB/秒と高速転送を実現します。ファイルサイズが大きい動画などのコピーもストレスなく行えるでしょう。インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2のType-Cで、付属するType-CケーブルでMacと接続可能です。

なお、より速度を重視するのなら、サイズは一回り大きくなりますが、読み込み最大1050MB/秒を誇る上位機種「X8」シリーズもおすすめです。

USB-Cポート搭載のMacやiPadなどに接続してストレージ容量を増やすことができます。USB-Aポートへの接続時には別売りのアダプタを使用しましょう。

企画協力●マイクロンジャパン株式会社