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最新Appleデバイスを効率充電「HyperJuice 87W Dual USB-C チャージャー」

著者: 古田誠

最新Appleデバイスを効率充電「HyperJuice 87W Dual USB-C チャージャー」

デバイスを一気に充電!

Mac本体は格好良い。それはおそらく多くの人が認めるはず。しかし、付属しているACアダブタコンセントは、それなりに一体感はあるものもの、正直格好良いと思えません。それに加えて重量にも不満があります。バッテリでも入っているのか?と疑うほど重い。アップルがリデザインしてくれないなら、アップルのデザインをよく理解しているメーカーが、Macの雰囲気を壊さず、軽くて、持っていて誰かに自慢できそうなものを作ってほしい、と願っていました。

そう思っていたときに、「ハイパージュース(HYPER JUICE)」が新製品「87WデュアルUSB−Cチャージャー」を発売してくれました。これならアップルデバイスに十分馴染むようにデザインされていますし、機能的にも大満足。なぜなら最新MacBookプロ(15インチ)を、純正ACアダブタと同じ87W(ワット)、最新iPadプロを30W(付属の純正ACアダプタは18W)で充電できるのです。

一番のメリットは、純正「87W USB−Cアダプタ」には1つしかないUSB−C端子出力が、本製品には2つあるところ。最新iPadプロにはUSB−Cポートが搭載されており、今どきのアップルデバイスを充電するのにぴったりの仕様といえます。おまけにUSB−A端子も搭載しているので、iPhoneなどもいっぺんに急速充電できるのです。また、USB−A端子は通常の充電の最大4倍という速さを誇るクイックチャージ3.0に対応。この点もアンドロイドなどを併用している人にとってはうれしいところです。

気になるのは、その充電スピード。iPhone Xをバッテリ残量20パーセントにして、急速充電にチャレンジしてみましょう。25パーセントになるまでに8分11秒、98パーセントになるまで2時間45分35秒ほどかかりました。この間、何度か充電状況をチェックしているので、通常ならばもう少し早く充電できるはず。なんせ僕はせっかちなもので、我慢できず画面をすぐに見てしまいます(笑)。

また、中のチップには、長きに渡り半導体チップ製造を手がけてきたオランダの老舗メーカー・NXP社製のものが使われています。そのおかげで過電流、過電圧、加熱、シートサーキット保護機能などの各種安全対策もバッチリです。

Appleデバイスを効率的に充電

本製品は、最大87WのUSB-C PD(Power Delivery)ポートを2つ、最大70WのQuick Charge対応USB-Aポートを1つ搭載。MacBookシリーズだけでなく、iPadやiPhoneなど3つの異なるデバイスを同時に充電できます。

手のひらに乗るサイズ感

Apple純正「87W USB-Cアダプタ」と比べると大きめですが、手の平に乗るサイズで持ち運びにかさばらないコンパクトさがグッドです。

見た目よりも軽い

純正の「87W USB−Cアダプタ」は縦横7.9センチ四方、奥行き2.8センチで168グラムなのに、本製品は縦9.8センチ、横11センチ、奥行き2センチと奥行き以外はすべて大きい。重さも236グラムと、いずれも純正品と比べてデカい。「アカンやん」と突っ込みを入れられそうですが、この押しつぶしたような大きさこそが決め手。付属の縦置きスタンドに置いておくと、デスクでMacと併用してもまったく邪魔にならないのです。あとはコンパクトさがあればいうことなしですが、物事は少しずつの改良からいくしかありません。

約2センチという薄さは、カバンの中にMacBookと一緒に入れてもまったく問題なさそうです。隙間さえあれば、ポソッと気楽に放り込めます。普段はそれほど気にならなそうな付属のAC充電ケーブル(長さ1メートル)のほうが場所を取りそうです。

重さというのは不思議なもので、持ってみると、純正アダプタよりも本製品のほうが軽く感じてしまいます。おそらく手の平に乗るくらいの薄さが、そう認識させているのかもしれません。もう1点、稼働中に青LEDランプが点灯する純正品にはない仕様がグッド。ちゃんと充電しているのか、パッと見るだけでわかります。これは純正のアダプタにはない大きなメリットです。

気になる値段は、9720円(税込)。純正の「87W USB−Cアダプタ」と比べて1300円程度高価ですが、MacBookシリーズ以外にiPhoneやiPadなども一緒に持ち歩いている人は、迷うことなく本製品を手に取ったほうがいいと思います。ちなみに、見た目も純正アダプタと同じ白色ですが、本製品は表面がつや消しが入っていて、少しグレード感が高く感じました。

横置き・縦置きどちらでも置ける!

横置き以外にも、縦置きできる簡易スタンドが付属しています。机の上のスペースを節約したいときに便利です。

信頼性の高いチップを採用

内蔵チップには、1953年からディスクリート半導体チップの製造を手がけてきたオランダのNXP社製品を採用しており、信頼性も高い製品です。また、LED搭載で充電できているかどうかも一目でわかります。

PSEマークで安心感ばっちり

経済産業省が発表した電気用品安全法に基づき、2001年から電気製品の製造・輸入事業者に法律に従って安全マークを表示が義務づけされています。もちろん、このマークは本体背面に印刷してあり安心感があります。ちなみに、2018年2月からはポータブルリチウムイオン蓄電池の規制対象化を受け、PSEマークが表示されています。

[USB-C搭載チャージャー]HyperJuice 87W Dual USB-C チャージャー
【発売】アクト・ツー
【価格】9720円
【Size】20(W)×98(H)×110(D)mm
【URL】http://tyomac.com/HYPERJUICE_87W/?

【主なスペック】

【重量】236g【備考】ポート:最大87W USB-C PD(Power Delivery)3.0/Quick Charge 4.0 x2、最大70W USB-A Quick Charge 3.0、入力:100-240V 50/60Hz 2A、出力:USB-C 最大 5-20V 4.3A/最大 USB-A 5-20V 3.5A、電力:最大 87W(3ポート合計) H 236g M ポート:最大87W USB-C PD(Power Delivery)3.0/Quick Charge 4.0 x2、最大70W USB-A Quick Charge 3.0、入力:100-240V 50/60Hz 2A、出力:USB-C 最大 5-20V 4.3A/最大 USB-A 5-20V 3.5A、電力:最大 87W(3ポート合計)
安全保護:過電流、過電圧、過熱および短絡保護、その他:本製品は3ポート合計で最大87W複合出力のため、消費電力が大きい接続デバイスによっては全ポートの同時使用はできません。

私が紹介します!
古田 誠

愛称まこりん。元毎日新聞記者。業界Macな会会員、FMおおつ代表。