ロボット掃除機は便利そうだとわかっていても、価格がネックでなかなか手が出せない──。筆者もその一人でした。とはいえ、せっかくの休日に掃除機がけから拭き掃除までまとめてやるのは正直しんどいし、平日の夜はマンションの隣人に配慮して掃除しづらいのが本音です。
「そろそろ本気でロボット掃除機を導入したい」と思っていたタイミングで、DJIから新たに発売されたロボット掃除機のレビュー機をお借りできました。
本記事では、DJIがドローン技術を応用して開発したロボット掃除機「ROMO P」を実際に試していきます。
ROMOシリーズはドローン技術の結晶⁉︎
今回試す「ROMO P」はシリーズ最上位モデル。まず目を引くのは独特の外観です。内部構造が透けて見えるクリアボディはかなり大胆で、白を基調とした清潔感とメカニカルな雰囲気が共存しています。好き嫌いは分かれそうですが、筆者はこのガジェット感がとても気に入りました。

ベースステーションのサイズは、453×425×440mmと一辺が45cmの立方体で、そこそこの存在感があります。設置には余裕を持ったスペース確保が必要です。


ROMO Pは、吸引・水拭き・自動クリーニングといったロボット掃除機の基本機能を完全に網羅したうえで、床用消臭剤スロットやダストバッグのUVライト除菌といった、衛生面を強化する上位機能も搭載しています。
ドローン技術を使ったROMOの実力をチェック!
センサによる障害物検知機能
ROMOシリーズは、3つのLiDARセンサと広角の2眼魚眼カメラを組み合わせた高精度センシングが特徴です。今回は、実際に筆者の部屋でカードと電源コードを床に置き、どこまで避けてくれるのかをテストしてみました。

結果は驚くほど正確で、どちらも問題なく回避。特にカードのような薄い物体を避けられたのは印象的でした。
アプリから何を障害物と見なしたかが写真でわかるのポイントで、なぜ避けたのかが見えると、こちらも片づけの優先順位が付けやすいです。次の清掃までにROMOの邪魔になりそうな物を自然と退けるようになり、部屋全体の片づき方が少しずつ変わりました。

また、猫砂のような粒状のゴミに対しては、ブラシの回転数を自動で落とし、飛び散らないよう設計されています。暗い空間でも補助ライトとLiDARが機能するため、留守中に部屋の照明を落としていても普通に清掃が完了していました。
集じん性能
ROMO Pは吸引力が非常に強く、吸引能力は2万5000Pa。風量が20L/sで、スティック掃除機と比較しても強力。ロボット掃除機としてはトップクラスです。吸引口は髪が絡みづらいローラーブラシによって、効率よくゴミを集めてくれます。

段ボールを畳んだ際に出た紙片や細かなチリもぐんぐん吸い込んでくれました。さらに、ゴミを吸気口に集めるサイドブラシ自体が外側へ伸びるアーム構造になっているため、ロボット掃除機が苦手な壁際や家具の脚元に対しても積極的にアプローチできます。

集めたゴミはまず本体側のダストボックスで乾燥され、その後、次回清掃前にベースステーション側のダストバッグへ自動回収されます。これにより、ニオイや湿気がこもるのを防ぎ、ゴミの処理がより清潔で快適になります。

水拭き機能
ROMO本体には回転式の丸型モップが2つ搭載されており、フローリングの拭き掃除も任せられます。油汚れ対応の洗剤を組み合わせれば、料理中の油跳ねが気になるキッチン床にも対応。洗剤は自動で噴霧されるため手間がかかりません。

さらに、水拭き用モップもブラシ同様に外側へ伸縮するアームを搭載し、部屋の角や家具の脚周りもよりしっかり拭き上げることができます。

水拭き後の床を素足で歩くと、サラサラとしていて気持ちがいいので、今は毎日水拭きさせています。
200日間メンテナンスフリーなベースステーション
ROMOのベースステーションは、モップの自動洗浄/乾燥、ゴミの自動集じん、洗浄液の自動補充、さらには内部の自動クリーニング機構まで備えたいわばセルフメンテナンス装置です。高温の温水洗浄や多方向からの水流でモップをしっかり洗い、乾燥まで行ってくれます。洗浄後の廃水を確認して、まだ汚れていると判断した場合、再度洗浄する機能も備えています。
ロボット掃除機初心者として一番気になっていたのは、モップの臭い。自動洗浄でどこまで清潔を保てるのか不安でした。結論を言えばまったく問題ありませんでした。部屋に液体をこぼしたこともないので、そこまで汚れていない状態の床をモップがけしていますが嫌な臭いは感じませんでした。

また、ROMO Pモデル限定でダストバッグのUVライト殺菌機能が搭載されているので、より清潔に使用することができます。
専用アプリ「DJI HOME」で自分スタイルにカスタマイズ
ROMOは操作の多くをスマホアプリ「DJI HOME」で行います。清掃エリアの指定、清掃順序、吸引力や水量の設定、そしてどの部屋は水拭きするかといった細かいルールづくりまで柔軟に設定可能です。

筆者は日々の掃除に加えて、「MAX掃除」という清掃タスクを作っています。キッチンは水量多めで洗剤を使って2度拭き、リビングやランドリールームの掃除機がけは吸引力最大、といった部屋ごとのレシピを設定して週1回掃除させることで、毎週徹底的にキレイな状態が作れます。
毎日全力で掃除させるとパーツの消耗も早くなりますし、水交換も頻繁になります。一方で、週1回だけ“MAX掃除”を入れておくと、負担をかけすぎずに家全体をリセットできます。この軽めの毎日掃除と週1徹底掃除のバランスが、筆者にとってはちょうどいいんです。使う人にあった形にできるので、カスタマイズの幅があるのはありがたいですね。

さらに、前述の通り障害物の写真表示が見られることや、ROMO本体を使ったビデオ通話・音声通話にも対応しており、見守りカメラのような使い方もできます。

このほかにも、障害物回避と清掃エリアを広げるバランス調整やモップの温水洗浄設定など、さまざまなカスタマイズが可能です。
ROMO Pがある暮らし
初めてロボット掃除機を導入しましたが、日々の掃除機がけ、水拭きが必要なくなる便利さは想像以上でした。おかげさまで毎週土曜日にやっていた掃除が必要なくなりました。
ROMO Pは掃除のクオリティにも満足ですし、メンテナンスがほとんど必要ないので、一人暮らしの家庭への導入は本当におすすめです。加えて、床の消臭や猫砂の飛び散り軽減、見守り機能までついるので、ファミリー層やペットを飼っている方でも間違いなく満足できる掃除機です。
ROMOシリーズは基本的なスペックは共通で、拭き掃除に使う「フロア用消臭剤」とダストバッグの「UV殺菌機能」の有無、デザインが大きな相違点です。下位モデルでもROMO Pとほとんど変わらない清掃性能を発揮するので、生活スタイルにあわせてモデルを検討してみてください。
掃除の面倒ごとを丸ごと任せたい、最初から後悔しないモデルを選びたい、そんな人にこそおすすめできる完成度だと感じました。

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