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画像やPDFの文字をプレーンテキストで表示して読み上げ! Macの新機能「アクセシビリティリーダー」を使う方法

著者: 佐藤彰紀

画像やPDFの文字をプレーンテキストで表示して読み上げ! Macの新機能「アクセシビリティリーダー」を使う方法

macOS Tahoeでは「アクセシビリティリーダー」という新たなアクセシビリティ機能が登場しました。あらゆるアプリの画面上のテキストを整形・音声出力し、読みやすくするシステム機能です。

Safariのリーダービューに似ていますが、対応範囲はもっと広く、PDFや画像化された文字(カメラキャプチャ)までも認識できます。

アクセシビリティリーダーの設定方法

まずは「システム設定」からアクセシビリティリーダーを設定しましょう。

❶「システム設定」を開き、[アクセシビリティ]→[リーダーと読み上げ]と進みます。
❷[アクセシビリティリーダー]をオンにすれば使用できるようになります。自動読み上げの有無、アクセシビリティリーダーのキーボードショートカットを変更したい場合は次の手順を参考にしてください。
❸先ほどの画面でアクセシビリティの項目にある[i]アイコンをクリックすると、ポップアップウインドウが出現します。アクセシビリティリーダーを起動した際に自動で音声を再生して欲しい場合はオンにしておきましよう。ショートカットはデフォルトでは[command]+[esc]ですが、自分の好きなキーに割り当てても構いません。




アクセシビリティリーダーの使い方

アクセシビリティリーダーはPDFや画像も認識して文字に起こしてくれます。今回はPDFを例に使い方を解説していきます。

❶まずは「プレビュー」アプリで文字を読み込みたいPDFを開きます。先ほど「システム設定」で設定したアクセシビリティリーダーのキーボードショートカットを入力しましょう(デフォルトは[command]+[esc]です)。
➋するとアクセシビリティリーダーのウインドウが開き、PDF内の文字情報を確認できます。自動再生がオンの場合は、このタイミングで音声の再生が始まります。音声の操作は右上にある[⏸️]アイコンで停止し、その左右にある円形の矢印アイコンで10秒送り/戻りが可能です。再生速度のプルダウンメニューからは0.8~2倍速まで0.1倍速刻みで設定できます。
❸文字の色や大きさを変更したい場合は右上にある[ぁあ]アイコンをクリックしましょう。
❹右サイドに文字のオプションがずらっと並びます。テキストや背景の色、フォントの大き・太さ、行の間隔などを自分が見やすいと思う設定に変更しましょう。
❺試しにいろいろと変更したのがこちらです。文字サイズが上がり、見やすくなりました。文字の色や行間隔などは、人によって見やすい形があるので、試してみると良いでしょう。

この機能は、文字が小さくて読みにくいと感じる人や、目を休めたいときに耳で情報を得たい人、集中して文章を読みたい人に特におすすめです。誰でも簡単に使えるうえ、無料で利用できるmacOS標準機能なので、ぜひ設定して試してみてください。

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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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