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iPhoneの画面サイズは「使いやすさ」にどう影響する? モデル選びに役立つ「画面」の知識。主要モデルのスペックまとめ【2025年冬最新】

著者: 早川厚志

iPhoneの画面サイズは「使いやすさ」にどう影響する? モデル選びに役立つ「画面」の知識。主要モデルのスペックまとめ【2025年冬最新】

使いやすいiPhoneの画面サイズはどれ? 自分が“重視したい体験”から、逆算して選ぶべし!

iPhoneの画面サイズは、単に「何インチか」という数字だけでは語りきれません。同じ「標準サイズ」に見えても、6.1インチと6.3インチでは表示領域やUIのレイアウトに微妙な差があります。

この差こそ、“視認性”と“操作性”の両面に影響するため、単にインチ表記だけで判断するのではなく、自分が重視したい体験を基準にモデルを選ぶことが重要です。

とはいえ、現行販売中のiPhoneのモデルは多岐に渡るため、自分にあったものをパッと見つけるのは難しいもの。そこでこの記事では、“使いやすさの違い”を、解像度や表示ポイント数(論理幅)の観点から整理します。

本題に移る前に、現在(2025年12月時点)販売中のiPhoneのサイズは、大きく分けて以下の3つに分類できます。

・4.7インチ(iPhone SE)…片手操作がもっともラクな、コンパクトモデル
・6.1〜6.3インチ(無印/iPhone Proなど)…万能でバランスがよい、標準モデル
・6.7〜6.9インチ(iPhone Plus/iPhone Pro Max系)…表示情報量が圧倒的な、大画面モデル

同じインチ表記でも、モデルによって解像度・表示領域・ベゼルの太さが異なります。特にiPhone 16 Pro以降、Proシリーズは画面サイズが大型化している点に注意が必要です。

左から第3世代のiPhone SE(4.7インチ)、iPhone 17(6.3インチ)、iPhone 17 Pro Max(6.9インチ)です。
画像:Apple




【比較表】主要モデルのスペックを表で確認!

主要モデルの画面に関するスペックを、一覧で整理しましょう。

モデル画面サイズ解像度(px)ppi表示領域(pt)
iPhone 176.3インチ2622×1206460402×874
iPhone Air6.5インチ2736×1260460420×912
iPhone 17 Pro6.3インチ2622×1206460402×874
iPhone 17 Pro Max6.9インチ2868×1320460440×956
iPhone 166.1インチ2556×1179460393×852
iPhone 16 Plus6.7インチ2796×1290460430×932
iPhone 16 Pro6.3インチ2622×1206460402×874
iPhone 16 Pro Max6.9インチ2868×1320460440×956
iPhone 16e6.1インチ2532×1170460390×844
iPhone 15/15 Pro6.1インチ2556×1179460393×852
iPhone 15 Plus/Pro Max6.7インチ2796×1290460430×932
iPhone 146.1インチ2532×1170460390×844
iPhone 14 Plus6.7インチ2778×1284458428×926
iPhone 13 mini5.4インチ2340×1080476375×812
iPhone 13/13 Pro6.1インチ2532×1170460390×844
iPhone 13 Pro Max6.7インチ2778×1284458428×926
iPhone 12 mini5.4インチ2340×1080476375×812
iPhone 12/12 Pro6.1インチ2532×1170460390×844
iPhone 12 Pro Max6.7インチ2778×1284458428×926
iPhone SE(第3世代)4.7インチ1334×750326375×667
表示領域のpt(ポイント数)とは、アプリやWebサイトが描画に使用できる“論理的な広さ”を示す値です。解像度(ピクセル)が高くても、このポイント数が同じであれば、1画面に表示される情報量は変わりません。ちなみに、ppiは「なめらかさ」に影響し、ポイント数は「広さ」に影響します。
インチは対角線の長さです。ただし、最近のiPhoneはベゼル(黒縁)が細くなっているため、本体サイズをあまり変えずに画面インチ数だけを大きくすることに成功しています。

iPhoneの画面サイズの“違い”を理解するための3要素

iPhoneの画面サイズを理解するうえで、知っておくべき単語が3つあります。アスペクト比、ピクセル密度、表示領域です。ここでは、それぞれの単語の意味を解説しましょう。

“見える範囲”が変わる「アスペクト比」

アスペクト比とは、画面の「縦:横」の長さの比率のこと。iPhoneで一度に見れる、情報の表示量に大きく関わります。

たとえば、iPhone SE 第3世代のアスペクト比は「16:9」。YouTubeやテレビのアスペクト比と同じため、動画視聴時に黒帯が出にくいメリットがあります。

対して、iPhone 16のアスペクト比は「19.5:9」。 iPhone SE 第3世代と比べてホームボタンがない分、アスペクト比が大きく、コンテンツの表示行数が多いのが特徴です。

左はiPhone SE 第3世代(アスペクト比は「16:9」)。右はiPhone 16(アスペクト比は「19.5:9」)です。 両モデルで天気予報を見たところ、iPhone 16のほうが縦方向に長い分、より多くの曜日の予報を一目で確認できました。

文字や画像の”鮮明さ”に直結する「ピクセル密度」

ピクセル密度(ppi)とは、1インチあたりに何個のピクセル(画素)が並んでいるかを示す単位です。この数値が高いほど、文字や画像のきめが細かく、滑らかに見えます。

たとえば、iPhone SE(第3世代)のピクセル密度は326ppiです。もちろん十分高精細で、日常使いで困ることはありません。

しかし、iPhone 17をはじめ、ピクセル密度が460ppiになると、細かい明朝体の文字や写真のディテールがよりくっきり表示されます。電子書籍で漫画や雑誌を読む際などに、この差が効いてきます。

表示領域(ポイント数)のわずかな差

表示領域(pt)とは、Webサイトやアプリのコンテンツが表示される画面の“見える範囲”のこと。よって、表示領域が変わると、画面に表示される情報量に差が生じます。

たとえば、6.3インチは6.1インチよりも横幅の表示領域が約2.3%広いです。 微差のように思いますが、細かい表計算などを見る際に、この余裕が窮屈さを軽減してくれます。

ちなみに、同じ6.1インチでも、iPhone 14(390pt)とiPhone 16(393pt)、そしてiPhone 16 Pro(402pt)では、表示領域が異なります。




“見やすさ”はどう違う? 画面サイズによって、表示量まで変わる!

同じWebサイトを開いても、画面サイズによって表示できる情報量は大きく異なります。特に4.7インチと6.9インチでは、表示できる行数や余白の量に明確な差が出ます。

左からiPhone SE 第3世代(4.7インチ)、 iPhone 16(6.1インチ)、 iPhone 17 Pro Max(6.9インチ)です。やはり6.9インチモデルの情報量は圧倒的で、一度に多くのテキストを読めるため、スクロールの頻度も減るでしょう。

上の写真からわかるように、4.7インチモデルはほかのモデルと比べるとWebブラウジングには不向きですが、メールやLINEの通知確認、通話がメインの用途なら必要十分でしょう。

対して6.1インチモデルはバランスが取れています。 Webブラウジングはもちろん、動画視聴やゲームプレイにももってこいでしょう。

そして、6.9インチモデルは“スマホで何でも済ませたい”人に最適といえます。画面が広いので、Kindleでの読書や動画視聴、Lightroomでの写真編集などもおまかせあれ。クリエイティブな作業やエンタメ視聴においての快適さは、タブレットに近いと言えます。

また、「文字サイズ」を大きく設定している人ほど、大画面モデルの恩恵を受けられます。 画面が小さいモデルで文字を大きくすると、1行に数文字しか入らず、非常に読みづらくなってしまうからです。

左からiPhone SE 第3世代(4.7インチ)、 iPhone 16(6.1インチ)、 iPhone 17 Pro Max(6.9インチ)です。4.7インチモデルでは、文字を大きくすると表示領域が圧迫されてしまい、読みにくくなってしまいました。

“操作性”はどう違う? 大型モデルだと指が届かないかも!

片手操作では、画面が大きくなるほど親指が届かない領域が増えていきます。特に6.7〜6.9インチ等の大型モデルでは、画面上部や端のほうに指が届かなくなります。

今回はこちらの3モデルで比較します。写真左から、iPhone SE 第3世代(4.7インチ)、 iPhone 16(6.1インチ)、 iPhone 17 Pro Max(6.9インチ)です

4.7インチ(iPhone SE 第3世代)

4.7インチのiPhone SE(第3世代)を持った様子。女性の手のひらにも収まります。
片手でらくに操作できます。

6.1インチ(iPhone 16)

6.1インチのiPhone 16を持った様子。女性の手のひらでも問題なく操作できる範囲の大きさです。
画面中央にも指が届きます。しかし、画面の両端へは指が届きません。

6.9インチ(iPhone 17 Pro Max)

6.9インチのiPhone 17 Pro Maxを持った様子。女性の手のひらには収まりきらず、やや不安定な状態に。
画面中央へ指を伸ばすと、全体のバランスが崩れiPhoneを落としそうになりました。




自分に最適なiPhoneの画面は、どのサイズ?

では、どんな人が、どのインチ数のiPhoneを選ぶべきなのでしょうか。

4.7インチ(iPhone SE)が向いている人

・絶対に片手で操作を完結させたい
・iPhoneは連絡手段であり、動画やWebはあまり見ない
・ポケットに入れたときの軽さを最優先する

6.1〜6.3インチ(標準/iPhone Proモデル)が向いている人

・Web閲覧、SNS、動画視聴をバランスよく楽しみたい
・定番かつ標準的なサイズが欲しい

6.7〜6.9インチ(Plus/Pro Maxモデル)が向いている人

・老眼や視力の関係で、文字を大きく表示したい
・動画サービスや電子書籍を長時間利用する
・バッテリ持ちを重視する(筐体が大きいため電池容量も多い傾向)

iPhoneの画面サイズの違い、まとめ。モデル選びの勘所は?

最後に、iPhoneの画面サイズの違いを簡単に振り返りましょう。

・Proモデルは大型化し、表示領域が拡大している
・標準モデル(6.1インチ)は片手操作と視認性のバランスが良い
・大画面(6.9インチ)は文字を大きくしても情報量が減りにくい
・アスペクト比やポイント数を理解すると、自分に最適な「広さ」が見えてくる

毎日目にするiPhoneの画面だからこそ、スペック上のインチ数だけでなく「自分の指が届くか」「普段見る文字サイズでどれくらい情報が入るか」を基準に、自分にあったiPhoneを選んでみてください。




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著者プロフィール

早川厚志

早川厚志

フリーライター兼フォトグラファー。Mac用ソフトの新着情報Webサイト「新しもの好きのダウンロード」を27年間運営しており、Macに入っているソフトは1000本以上。

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