Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日: 更新日:

日本最大規模の楽器イベント「東京楽器博2025」に突撃! 電子鍵盤ハーモニカ、ボール型MIDIコントローラ、誰でも弾ける電子楽器。Apple製品と一緒に使いたい楽器がたくさん!

著者: 中臺さや香

本ページはアフィリエイト広告を利用しています

日本最大規模の楽器イベント「東京楽器博2025」に突撃! 電子鍵盤ハーモニカ、ボール型MIDIコントローラ、誰でも弾ける電子楽器。Apple製品と一緒に使いたい楽器がたくさん!

2025年11月1〜2日に開催された、日本最大規模の楽器イベント「東京楽器博2025」を取材しました。会場を歩いていて強く感じたのは、楽器がどんどん“ガジェット化”していること。

この傾向は、先日参加した「Music China 2025」でも似たような印象を受けました。というのも、MacやiPhoneとの連係を前提にした製品が増えていて、音楽演奏や制作のハードルがぐっと下がっているのです。

今回は、そんな「東京楽器博2025」の中から、私が「これはAppleユーザに刺さる!」と心を奪われた3つの製品を解説します。

ちなみに、「Music China 2025」もレポートしているので、気になる方は下記の画像をクリックして読んでみてください!

「アジア最大の楽器展示会「Music China 2025」に潜入! スマートギター、ウィンドシンセ、音ゲー対応MIDIキーボードを発見。楽器が“ガジェット化”する未来が見えてきた!」

Fine Assistの電子鍵盤ハーモニカ。トランペットやバイオリン、好きな楽器の音で演奏できる!

最初に目を引いたのは、Fine Assistの電子鍵盤ハーモニカ「WINDKEY ウインキー・WK37」。鍵盤ハーモニカといえば学校の音楽室を思い出しますが、これはまったく別物です。

USB-CでiPhoneやiPadに接続すればMIDI入力が可能で、「GarageBand」や「Logic Pro」にそのまま演奏データを取り込めます。

見た目はほぼ鍵盤ハーモニカ! 手にするだけで、ちょっと懐かしい気持ちになります。

さらに、それらの音楽アプリで音色を選べば、トランペットやバイオリンなど、好きな楽器の音で演奏できるのも魅力です。

Fine Assistのスタッフであり、ピアニストの田中みづえさんに演奏していただいたところ、息の強弱で音が変化する感覚がとても自然でした。これは、DTMユーザにとって“リアルな表現力”をプラスする秘密兵器になりそうですね。




MIDI Associationのボール型コントローラ。演奏方法は、なんと“投げる”!?

次に目に留まったのは、「Odd Ball」。展示されていたのは、MIDI製品や新しいMIDI仕様を開発する企業とMIDIを使用して音楽を制作するクリエイターをつなぐ、世界的な非営利業界団体「MIDI Association」のブースです。

見た目はただのボールなのに、これがMIDIコントローラだというから驚きです。投げたり弾いたりする動きが音に変わる仕組みで、ボール内部のセンサが動きの強弱を検知し、音量やエフェクトをコントロールします。

ボールは手のひらサイズ。コンビニのおにぎりくらいの重さでした。

BluetoothでMacと接続すれば、曲作りがまるでスポーツのような感覚に。また、ボールを床に突くだけでビートが鳴る感覚はクセになる楽しさでした。音楽制作に“遊び心”を取り入れたい人にぴったりのガジェットでしょう。

また、同じブースで見つけた「Playtonik」という音楽アプリも印象的でした。

Playtonik

【開発】
Musical Fidget Toy
【価格】
無料(アプリ内課金あり)

シンプルなUIで、スケールやモードを選ぶだけで幻想的なメロディを奏でられるこのアプリ。ゲーム感覚で癒されながら触ることで、作曲のインスピレーションを刺激してくれます。

Macでの本格的な曲作りの前に、iPhoneやiPadでアイデアをスケッチするツールとして使うのもよさそうです。

豊富なサウンドがある中で、私が気に入ったのはアラビアンな音色。砂漠を思わせるデザインと美しい音が相まって、まるで異国の風景が広がるようでした。

InstaChordの誰でも弾ける電子楽器。ゲーム感覚でコード弾きができる!

そして最後は、楽器好きなら一度はその名を聞いたことがあるであろう「InstaChord+」。ネック部分のボタンを押ながら弦を弾くだけでコード弾きができるアイテムです。

弦はシリコン製のため、柔らかいタッチで指が痛くなりません。強弱も表現できます。

本体のディスプレイに、どのボタンを押すとどのコードが鳴るか表示されるので、そのとおりに押さえればすぐに曲になるのが魅力。「ギターは難しい」と感じている人にとって、InstaChordは救世主的な存在でしょう。

どのボタンを押すかは、提携する楽譜サイトで確認できます。聴き馴染みのあるJ-POPや洋楽が多数用意されていました。

MIDIに対応しているため、Macなどと接続すればコード進行を入力することも可能。鍵盤楽器になじみがない人も、ギターの奏法でピアノのコードを打ち込める点もいいですね。

ピアノを長年習っていたものの、コード進行をちゃんと学んだことがなかった私。曲作りをしても似たような曲調になっていた私にとって、InstaChordはコード進行の理解を深めるきっかけになりそうです。
InstaChord+(インスタコードプラス) (メタリックグレー)

InstaChord+(インスタコードプラス) (メタリックグレー)

42,900円(11/13 11:14時点)
Amazonの情報を掲載しています




まだまだあるぞ! Apple製品と連係して使える電子楽器

今回紹介した3製品のほかにも、iPhoneやMacと連係して演奏を楽しめる電子楽器がたくさんありました。

光る鍵盤が印象的なこちらは「PopuPiano」。専用アプリ「PopuMusic」を入れたiPhoneやiPadと連動して、ゲーム感覚でピアノを練習できるほか、MIDIキーボードとしてDTMソフトと接続し、楽曲制作にも使用できます。 
こちらは、吹いて使うMIDIコントローラ「PICO WIND」。iPhoneと連係することで、リコーダーのような運指で演奏できます。口をつける部分は交換式のストローを使うため、友人と一緒に楽しむのもよいでしょう。
こちらは、指板が光って押さえる場所を教えてくれるウクレレ「Populele 2 Pro」。本体はカーボンファイバー製のため、湿気や寒さなどの天候の影響を受けず、ネックが反りにくく音程が安定するのがグッド。

東京楽器博は、楽器の未来を感じさせるイベントでした。

今回紹介した製品はどれもApple製品との連係でクリエイティブの幅を広げてくれます。音楽制作をもっと自由に楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの記事

著者プロフィール

中臺さや香

中臺さや香

Mac Fan編集部所属。英日翻訳職を経て、編集部へジョインしました。趣味はピアノを弾くこと、乗馬、最新のガジェットを触ること。家中まるっとスマートホーム化するのが夢です!

この著者の記事一覧

×
×