Macと外部モニタを組み合わせることで、作業効率は驚くほど向上する。
BenQのMac向けモニタが、日々の業務やクリエイティブ作業にどう役立つのか。“Apple認定教員”として活躍するユーザの実例を紹介しよう。
東京成徳大学中学・高等学校の英語科教諭としてデジタル活用を牽引し、現在は教頭としての校務に加え、広報・入試業務を担う和田一将先生に、BenQのMac向けモニタ「MAシリーズ」の実際の使い方と率直な印象を聞いた。

和田一将 先生
東京成徳大学中学・高等学校 教頭・英語科教諭。2017年にApple Distinguished Educator(ADE)認定。教育とテクノロジーをつなぐ教育者として、英語×iPadの授業開発やAR教材、生成AIを取り入れた教育DXに取り組み、SNS・Voicy・YouTubeでの発信も積極的だ。教員・保護者・自治体関係者まで幅広い層に刺さる「教育現場発のイノベーター」として注目されている。
Macとの出会いが変えた「伝える力」と「表現の幅」
「英語は“使って伝える”経験が大事だと早くから感じていました」と話す和田先生。
2015〜2016年頃には、中学3年生を対象に海外の先生とビデオメッセージを交換する国際交流の実践を始めた。当時はまだiPhone 6sの時代。「それでも子どもたちはみんなデジタルデバイスを持っていました。だからこそ、実際に相手に伝わる表現を試行錯誤する機会を用意したかったのです」と当時を振り返る。
MacBookと出会ったのもこの頃で、修学旅行で京都・奈良を紹介するデジタルガイドブックを生徒と共同制作したことが転機となる。
「ボタンを押すと解説がポップアップするような『触れる教材』をつくる経験が、学びの主体性を後押ししました」
こうした一連の実践が評価され、2017年にはAppleのテクノロジーを活用した教育変革に取り組むパイオニアを対象とする「Apple Distinguished Educator(ADE)」に認定された。その後も日本のADEコミュニティの牽引役として活動し、地域や言語の壁を越えた学びの環境づくりに力を注いできた。
現在、東京成徳大学中学・高等学校の教頭として学校の広報と入試を統括する和田先生。少子化と価値観の多様化が進む中で、「学校の理念と志望層のミスマッチを生まない情報発信」が重要だと語り、入試に課題解決型ディスカッションを取り入れるなど、目指す学びを「体感」できる設計を校務に取り入れている。
また、学校自体も「Apple Distinguished School(ADS)」の認定を取得し、教育理念とテクノロジー活用の両立を組織的に点検し続けている。
多忙を極める和田先生の主戦場はMacである。「Numbers」や「Microsoft Excel」をはじめとする表計算アプリをはじめ、説明会や学校紹介のスライド作成、会場で流すビデオの編集、YouTubeの素材づくりまで、日々の制作物は多岐にわたる。そのうえで、資料を2画面で横並びに置くよりも、解像度の高い「大画面1枚」で作業するほうが圧倒的に効率的だと和田先生は話す。
「日本の多くの教育現場では職員室に割り当てられた机があり、フリーアドレスという例は多くありません。必然的に資料を広げるためのスペースが限られるので、ノートPCの画面だけでは表示領域が足りなくなるのです」


“フローを止めない”モニタ選びの新基準
和田先生がモニタ選びで重視するポイントは、第一にデスクスペースを有効活用できる大画面、次に色の正確さ、そして4K以上の解像度だ。特に色味については、校務で利用しているMacBook Proや生徒のiPadとの色差が少ないことが重要だという。
「BenQのMAシリーズは、“Mac向け”と銘打たれているだけあって、色が素直に表示されていて、解像感も高い印象です。カラープロファイルを調整しなくてもMacBook Proの色味と齟齬がありませんし、生徒がiPadで作成した作品をそのままの意図でクリアに確認できることにも価値を感じます」

さらに、Appleデバイスとの色味の差が少ないため、印刷物として出力した際や、会議や説明会場でプロジェクタ投影した際の見え方とも大きなずれが生じにくい点は、実務上きわめて重要になる。手元の画面と出力先の色が極端にずれると、調整の二度手間が生じてしまうからだ。


また、MAシリーズの接続性の高さも実用的だと和田先生は話す。
MacBook ProとUSB-Cケーブル1本で映像出力と充電がまとまるのは、デスク周りの整理整頓がしやすいだけでなく、教室と職員室の間を頻繁に移動する教員にとって大きなメリットだという。

さらに、キーボードや外付けストレージなどの周辺機器を接続するためのポートが背面に並ぶ設計も、MAシリーズならではの使いやすさだ。
「外部モニタのインターフェイスは、本体背面にポートが下向きに配置されていることが多いのですが、MAシリーズはデスクトップのiMacのようにアクセスしやすい位置にポートが並んでいて便利です」


Macのために設計されたさまざまな“仕掛け”
MAシリーズと合わせて活用したいのが、BenQの付属ユーティリティツール「Display Pilot 2」だ。Macにインストールすれば、メニューバーアイコンから画面の明るさや色温度の調整、入力切り替えなどを素早く操作できるだけでなく、MacBook Air/ProのRetinaディスプレイにより近い色再現を実現する「M-bookモード」も選択できる。
「明るさや音量はモニタ本体のボタンからOSDで操作する機種が多いのですが、MAシリーズではMacのメニューバーからこれらの設定を手軽に変更できるのがいいですね」
さらに、Display Pilot 2によってモニタ部分を90度回転させる「ピボット」機構への対応や、アプリごとのモード切り替えといった高度な機能も利用できる。「Keynote」によるスライド作成や「Final Cut Pro」による映像編集を行うこともある和田先生にとって、MAシリーズの充実した表示・設定機能は作業効率だけでなくストレスの軽減にも一役買っているという。
「時間がないときには、さまざまな種類の作業を同時進行で行うことがあります。その際にも色の正確さや表示のキレの良さ、設定を柔軟にカスタマイズできることは作業効率のアップに直結します」


Macのために設計されたデザインと機能性、校務からクリエイティブ作業まで幅広く対応できる表示品質の確かさを和田先生は高く評価する。

また、27インチの「MA270U」が直販価格で8万7000円、32インチの「MA320U」が10万8000円というコストパフォーマンスの高さも見逃せない。
「外部モニタはスペック上の性能だけでなく、普段の校務や制作作業の“フローを止めない”ストレスフリーな環境を実現できるかどうかが重要です。その意味で、MAシリーズは性能と価格のバランスがよく、運用のしやすさも多くの教員の実務にフィットしていると感じました」
Macとの親和性を追求したBenQの「MAシリーズ」は、業務効率とクリエイティブ作業の両面で力を発揮する。
Appleデバイスとの色味の整合性、接続のシンプルさ、そして高い表示品質──そのすべてが、日々の“フロー”を止めない環境づくりに貢献している。
本記事はベンキュージャパン株式会社とのタイアップです。
Photo●黒田彰
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著者プロフィール
栗原亮(Arkhē)
合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。


