上海の巨大展示ホール「上海新国際博覧中心」で行われたMusic China 2025を現地取材しました。本記事では、HOTONE Japan社のブースのレポートをお届けします。
音楽好きの夢が詰まったHOTONEグループのブースへ!
HOTONEグループの展示は、ひとつの大きなブースの中に、目的やブランドごとに3つのエリアに分かれていました。
まず、HOTONEブランドのフラッグシップ製品を展示する「HOTONE」ブース。ここでは、Amperoシリーズなど、グループの顔とも言える製品が並びます。

次に、VALETON、SONICAKE、DIVITONE、KLOWRAなど、HOTONE傘下のブランドを扱う「Diversitone」ブース。今回私が注目した「Sonic Cube Ⅱ」、「Pocket Master」、「Limbo Reverb」も、こちらのブースで展示されていました。
そしてもうひとつが、「MUSIC MATORIX」ブース。こちらでは、世界中の優れた楽器ブランドの製品がずらりと並び、HOTONEグループが製品開発だけでなく、グローバルな楽器流通にも深く関わっていることが垣間見えました。

ちなみにこのエリアには、伝説の名機と呼ばれる「Urei 1176」をオマージュしたコンプレッサが展示されていて、ちょっとした例外的な配置も興味深かったです。そのコンプレッサ「DT-76」や、その製品のブランドであるDiademtoneについては、担当者の方に開発の裏側を伺いました。気になる方は下記の写真をタップして、記事を読んでみてください!

そんな多彩な顔を持つHOTONEグループですが、今回私が特に惹かれたのは、傘下ブランドの製品が集まる「Diversitone」ブース。カラフルでポップなデザインの中に、音楽好きの心をくすぐる本格的な機能がぎゅっと詰まっていて、思わず足を止めてしまいました。
HOTONEブースは“かわいい”と“かっこいい”の融合空間
小型なのに本格派! 音楽制作もライブ配信もどちらもできるオーディオインタフェイス「Sonic Cube Ⅱ」
Sonic Cube Ⅱは、HOTONEが展開するブランド「SONICAKE」のオーディオインターフェイス。SONICAKEは、“高品質なのに手頃な価格”で音楽機材を提供することをコンセプトにしており、初心者からプロまで幅広いユーザに支持されています。
Sonic Cube Ⅱにもそのコンセプトが受け継がれており、使いやすさと性能のバランスが抜群なのが特徴。ノイズが少なく高音質な録音ができるのはもちろん、ギターを直接つなげてアンプとして使うこともできます。さらに、ドライバ不要で、Macに接続するだけで使える手軽さもうれしいポイント。
また、専用ソフト「Sonic Mix」を使えば、Mac内の音源を鳴らしながら、それに合わせて歌ってみた配信することもできちゃいます。

Sonicake Sonic Cube II オーディオインターフェース OTG対応 USB Type-C XLR入力 DTM楽器 MAC/パソコン/ス…
小さくてもプロ仕様なマルチエフェクター。「Pocket Master」にライブも宅録もおまかせあれ!
続いて紹介するのは、まるでレトロゲーム機のような見た目の「Pocket Master」。実はこれ、ギターやキーボードなどに使えるマルチエフェクターなんです。

100種類以上の音を備え、ライブでも自宅での録音にも大活躍。アンプの音を再現する機能や、演奏を録音して重ねる「ルーパー」機能なども搭載しています。
さらに、近日発売予定の専用ワイヤレスフットスイッチを使えば、足元で操作ができ演奏の幅がグッと広がります。そして、カラバリは全8色展開! 色を揃えて統一感を出すのも楽しいですし、あえて違う色で遊ぶのもいいですよね。


見た目も音もかわいい! 幻想的な空間を演出するリバーブ「Limbo Reverb」
最後にご紹介するのは、タロットカードのような美しいデザインが印象的なリバーブ「Limbo Reverb」。まるでおもちゃ箱から出てきたようなデザインなのに、音はしっかりプロ仕様です。
リバーブの質感は、クラシックなものから幻想的で空気感のあるものまで幅広く、特にアンビエント系のプレイヤには刺さるはず。
見た目に惹かれて手に取ったら、音でもしっかり魅了される…そんなギアです。

音楽好きが集まって生まれたブランド、HOTONE!
さて、そんな素敵な製品を生み出すHOTONEとは、どんな会社なのでしょう?
創業メンバーはエフェクターを自作していた音楽好きの集まり。技術系の本社長と営業系の副社長がタッグを組み、2012年に本格的にHOTONE社を設立しました。
その後、小型エフェクター「Skyline」シリーズでアメリカ市場に進出し、瞬く間に人気ブランドへと成長。2019年にAmperoシリーズをリリースして以来、デジタルエフェクターが主力製品となり、現在では、中国・日本・アメリカに拠点を持つグローバル企業に。2026年以降は、さらなる海外への進出を予定しているらしく、ますます目が離せません!
また、HOTONE社の社員のほとんどが音楽好き。自分のギターを社内に持ち込んでいる人も多く、“自分のブランドを持ってやりたいことを実現できる”文化が根付いているそうです。この情熱が、ユーザ志向の製品開発につながっているのですね。
今回ご紹介したHOTONEの製品は、どれも「見た目はかわいいのに、使ってみると本格的!」というギャップが魅力。Macとの相性もばっちりなので、音楽制作や配信に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!
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著者プロフィール
中臺さや香
Mac Fan編集部所属。英日翻訳職を経て、編集部へジョインしました。趣味はピアノを弾くこと、乗馬、最新のガジェットを触ること。家中まるっとスマートホーム化するのが夢です!










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