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Powerbeats Fit、実機レビュー。Beats Fit Pro、Powerbeats Pro 2との違いは? 新設計のイヤフックやノイキャン精度、音質をチェック!

著者: 関口大起

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Powerbeats Fit、実機レビュー。Beats Fit Pro、Powerbeats Pro 2との違いは? 新設計のイヤフックやノイキャン精度、音質をチェック!

2025年10月2日、Beatsは新ワイヤレスイヤフォンをリリースした。アクティブシーンに最適な人気モデル「Beats Fit Pro」の後継機、「Powerbeats Fit(3万2800円)」だ。

これにより、Beatsのフィットネス向けイヤフォンは、2025年2月発売の「Powerbeats Pro 2(3万9800円)」と新モデル「Powerbeats Fit」の2ラインアップとなった。

本記事では、旧モデルBeats Fit Pro、そしてPowerbeats Pro 2と比較しながら、Powerbeats Fitの魅力に迫っていく。

Powerbeats Fitをオーバービュー。定番機能はしっかり抑えるも、ワイヤレス充電には非対応

まずはPowerbeats Fitの概要から。Powerbeats Fitは、新設計のウィングチップによるフィット感、コンパクトサイズが特徴のワイヤレスイヤフォンだ。もはやイヤフォンの定番機能となった、アクティブノイズキャンセリング機能や外部音取り込み機能も搭載している。

なお、ノイズキャンセリングの強度はAirPodsシリーズには劣る印象だ。ただし、精度が低いということではない。電車移動中に試したところ、ノイズは自然にカットされ、音楽や動画に没入できた。筆者の体感では、上位モデルに位置するPowerbeats Pro 2と同程度だと思う。

イヤチップは、デフォルトで装着されているものを含めて4サイズ。

また、パーソナライズされた​空間オーディオに対応。さらには、厚みがありつつ聴き疲れない低音。そしてクリアな中音域と、サウンド面も抜かりない。バッテリは、充電ケースとの併用で最大30時間持続する。

新たな大谷翔平選手の着用モデルとなったPowerbeats Fit。IPX4等級の耐汗耐水性能を備え、ハードなワークアウトにも最適だ。写真●Beats

イヤフォンの「b」のロゴ部分にはボタンを内蔵。ワンタップで音楽の再生/停止、長押しでノイズキャンセリング機能と外部音取り込み機能の切り替えができる仕様は、Beats Fit Proを踏襲している。

充電はケースに搭載されたUSB-Cポートから。残念ながら、Beats Fit Proと同じくワイヤレス充電には対応しない。ワイヤレス充電が必須の場合、Powerbeats Pro 2が唯一の選択肢となる。




Beats Fit Proと比較。より柔軟なウィングチップを搭載し、サイズもグッとコンパクトに!

Beats Fit Proと比較すると、ウィングチップの柔軟性が20%向上している。それにより、さらなる安定感と着け心地を獲得した。

Beats Fit Proのウィングチップは、指で弾くと勢いよく戻り、強い反発を感じる。一方、Powerbeats Fitはフニャフニャと柔らかい。安定感や付け心地だけでなく、長時間使った際の耳の痛みの軽減にも貢献しそうだ。

左がBeats Fit Pro。右がPowerbeats Fit。「b」ボタンからウィングチップにかけて、全体が丸みを帯びている。

充電ケースも約17%小型化し、さらなるモバイル性能を獲得した。Beatsは、とにかくコンパクトなイヤフォン「Beats Solo Buds」も展開しているが、筆者的には小さすぎる。その点、Powerbeats Fitのサイズ感は、絶妙にちょうどいい小ささだ。

左がPowerbeats Fit。右がBeats Solo Buds。
左がBeats Fit Pro。中央がPowerbeats Fit。そして右がPowerbeats Pro 2。縦幅も横幅も、もっともコンパクトな仕様だ。
同3モデル。俯瞰して見ると、イヤフォン本体のコンパクトさも際立つ。

Powerbeats Pro 2との違い。最高峰のフィットネス向けイヤフォンシリーズ、どっちを選ぶ?

Powerbeats Fitと、上位モデルPowerbeats Pro 2との違いは明確だ。

Powerbeats Pro 2は、より安定性の高いイヤフック、心拍数モニタリングセンサ、最大45時間のロングライフ、ワイヤレス充電対応と、一層リッチな仕様を採っている。また、音量調節ボタンをイヤフォン本体に搭載しているのも大きな利点だ。

Powerbeats Pro 2が備える音量調節ボタン。

筆者は日頃からPowerbeats Pro 2を愛用している。そのためPowerbeats Fitの試用時、耳元で音量調節できないことに不便さを感じてしまった。日常使いする場合、イヤフックが大きくて悪目立ちするのでは…?と当初は思っていたが、今ではまったく気にならない(使っている自分は見えないから、というのもあるが)。

Powerbeatsシリーズのどちらを買うかで迷うなら、上記のポイントが検討材料になるだろう。同シリーズはいずれも、上質かつタフで、あらゆるシーンで活躍するイヤフォンなのは間違いない。そこに加えて、どれだけの安定性と機能性を求めるのかが鍵になる。




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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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